『江戸の検屍官』めちゃめちゃ面白い時代ミステリー、しかもコミック!

漫画ですが、とても面白い時代ミステリーを発見しました。
『江戸の検屍官』高瀬理恵画、原作は川田弥一郎。(小学館刊)です。
江戸時代にもこんなにしっかり検屍をしていたのには驚きです!

北町奉行所同心・北沢彦太郎は、ほかの同心が嫌がる検屍に情熱を燃やしている。
医師の玄海、若き絵師・お月とともに江戸随一の検屍技術を用いて事件の真相を探る!

井戸から女性の水死体があがった。早速、検屍に向かった北沢はその現場で医師の玄海と合流。そして、玄海が連れていた若い女性と出会う。
彼女は若いながら、あぶな絵を専門とする絵師・お月だった。
あぶな絵を描いていることで、おかみの仕事にさしさわりがあるのでは?と考えた北沢だったが、お月の描く人相描きは、あまりにも本人そっくりで聞き込み先では驚きの連続。
その人相描きで、事件解決が早まった・・。
次々に起こる事件、変死体を丁寧で確かな検屍で謎を解く。時にはその死に寄り添い、時には犯人を憎む。人間の業の深さに驚かされる・・・。

乱歩賞作家で、現役医師の川田弥一郎氏の小説『江戸の検屍官』を、漫画家・高瀬理恵が美しく、リアルな絵で迫力ある漫画に仕上げている。
小説で読むとわかりにくい江戸時代の検屍のやり方が、漫画で描かれることによってとてもわかりやすい。
時代小説好き、ミステリー好きにもおすすめの大人のミステリー漫画です。

『江戸の検屍官 ①~③』
著者: 高瀬理恵 原作/川田弥一郎
出版社:小学館(ビッグコミックスペシャル)
価格:1巻・2巻各¥571 3巻¥600(税別)