宮部みゆき先生5年ぶりの現代ミステリー『ソロモンの偽証』

宮部先生の話題のミステリー、『ソロモンの偽証 第1部』を読みました。
5年ぶりの現代ミステリーということで、宮部ミステリーファンとしては、待ちに待った新作です。
クリスマスの朝、ある中学校で起きた男子生徒の転落事故。
それは自殺なのか?それとも事件なのか!?
転落した男子中学生はそのころ不登校になっており、警察、両親、学校なども自殺だと断定。
しかし、年明けに学校と、同級生の女子中学生の家に、告発文書が届く。
その告発文書で、少し、冷静さをとりもどしていた学校はまたもや不幸の連鎖に見舞われる・・・。
謎に包まれた男子学生の転落事故は、マスコミも含め大きな事件へと発展していく、その過程の面白さもさることながら、現代日本の学校現場の状況と教師たち、生徒たち、また、それらをとりまく大人たちのエゴイズムが非常にリアルに描かれていて、強烈に胸に響く。
大人の思惑をよそに子どもたちは、自分たちの力で事件を解決をしようと立ち上がる。
その勇気に感動!
そして子供たちの勇気ある行動は第2部『決意』へと繋がって行く・・・。
真実はどこにある!?第2部は益々面白くなります!?9月21日発売予定です!
『ソロモンの偽証 第1部』
著者: 宮部みゆき
出版社:新潮社
価格:¥1,800(税別)