ドラマ‘ハンチョウ5’の原作!警察小説の金字塔「安積班」シリーズ

<テレビドラマ「ハンチョウ5 警視庁安積班」が昨日から始まりました。 シリーズ4までのキャストを一新し、新たにスタートしました。原作は今野敏先生の「安積班」シリーズです。(主に角川春樹事務所刊)。 今野先生の作品の中で、はまさきが一番好きなシリーズです。 1988年に文庫「二重標的 東京ベイエリア分署」で安積班が初登場。 安積剛志警部補を班長として、村雨刑事、須田刑事、黒木刑事、桜井刑事の5名で事件解決にあたる。 安積警部補は常に部下を思い、的確な指示で捜査を行う。時にはこれでいのだろうかと自問自答しながら部下との信頼を深めていく。 スムースな事件捜査のためには、上司にも言うべきことは言う。部下からは慕われるが、強固な縦社会である、警察内部では厳しい眼で見られることも・・・しかし安積のスタンスは変わらない。 読めば読むほど面白く、魅力的な登場人物に惹かれます。大人向けの渋くて味わい深い警察小説シリーズ。なんと24年もの長きにわたり描き続けられています。 作品は長編も短編集もあり多彩。安積班のエピソードをたくさん楽しむならば、やはり短編集がおススメ。シリーズはこのほかに、近日発売予定の文庫『夕爆雨』、そして単行本の『烈日』があります。『烈日』は、ドラマで誕生した女性刑事・水野がついに登場します。

最初は「東京ベイエリア分署」。湾岸界隈を舞台に描かれています。
シリーズ4までのドラマはこの神南署が原作。『神南署安積班』は短編集。『残照』は臨海署に戻ったところから。
ベイエリア分署に戻ってきた安積班の活躍を描く「東京湾臨海署安積班」シリーズ。

『蓬莱』『イコン』は講談社文庫。安積班の面々が主人公を助けるという設定で描かれています。特に『蓬莱』はミステリー小説としても楽しめる作品。面白さが際立っています。