心霊探偵八雲の次にこれがおススメ!Ⅱ「バチカン奇跡調査官」

「心霊探偵八雲」シリーズが大好きだという人に次のおススメはこれ!で「考古学探偵一法師全」シリーズを紹介しましたが、さらに面白いシリーズを紹介します。
藤木稟著「バチカン奇跡調査官」シリーズです。現在角川文庫で全5巻が発売中。ちょっと書き込まれた厚めの作品が多いですが、とても面白いです。
バチカン所属の奇跡調査を担当する二人の神父。一人は日本人で平賀・ヨゼフ・庚。美貌の天才科学者。
もう一人はロベルト・ニコラス。古文書・暗号解読のエキスパート。
平賀とロベルトはコンビを組んで、世界中から申告される奇跡の真偽を調査する秘密調査官。
第1巻目の『バチカン奇跡調査官 黒の学院』は、隔絶されたアメリカ田舎町の修道院で起きた‘処女受胎’の真偽を確かめるべく二人は現地へ赴くが、そこには大きな陰謀が隠されていた。
第2巻目の『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』は、死してなお腐敗しない、預言者だった神父の遺体。二人は奇跡調査をするうちに、ロベルトの出生に関わる驚愕の真実に辿り着く。
第3巻目の『バチカン奇跡調査官 闇の黄金』は、バチカン近くの教会で、謎の光とキリストが動きだす。二人は謎を解き明かすうちに800年もの間隠されてきた闇の錬金術を知ることになる。
「バチカン奇跡調査官」シリーズ1~3巻
第4巻目の『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』は、聖人の生まれ変わりがルノア共和国に現れた!ロベルトと平賀の目の前で次々と起こる奇跡現象。今回の奇跡は本物なのか!?
第5巻目の『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』は、英国で奇跡調査の帰り、ある町に滞在することになる。その町では、黒髪に赤い瞳の美貌の吸血鬼の噂が流れていた・・・。
「バチカン奇跡調査官」シリーズ4~5巻
世界各地で起こる奇跡現象や怪事件を科学捜査と、古文書・暗号解読を駆使し解明、解決する。オカルト的なシーンがふんだんに盛り込まれ恐い。
しかしミステリー小説としての謎解きは練りに練られ、ミステリー好きな読者を楽しませてくれる。そして、旧いが荘厳な教会、また宗教の薀蓄がロベルトの口からわかりやすく語られる。ミステリー好き、ホラー好き、ヨーロッパの歴史、宗教に興味がある人まで楽しめる、さらに主人公二人はとても美しい男性という設定。文句なく本当に面白いシリーズです。
『バチカン奇跡調査官 黒の学院』
著者: 藤木稟
出版社:角川書店
価格:¥819(税別)