新たなる警察ミステリーの幕開け!警察学校が舞台『教場』

「傍聞き」で日本推理作家協会賞短編賞を受賞した、長岡弘樹さんの最新作が発売になりました。
警察小説なのですが、舞台が‘警察学校’ということで、今までにない斬新な目線で描かれています。
しかも、長岡さんお得意の連作短編です。

警察学校を舞台に描かれた警察小説って何?事件とか起こるの?それって面白いの?
私の中では果てしなく???が浮かんでいた。
しかし読み進めると、なんだこれ?とじわじわと面白さが広がっていく。

‘警察学校‘の中では、葛藤、羨望、嫉妬、絶望が渦巻いている。
それらをうまくコントロールできないものは篩(ふるい)からはじき出される。
そのときの絶望は、いかばかりだろうか・・・?
はじきだされるもの、残れるもの双方とも深い傷を追う。それが警察学校・・・。
過酷な生存競争を生き残るために、謎多き教官が生徒たちに用意した、極限状態!
生徒たちはいかにして、生き残ったのか!?

淡々と描かれる、警察学校での生徒たちの日常。
しかしその静けさの先にある生と死をかけたスリリングな展開!
それぞれの短編に仕掛けられた巧妙な伏線!一行も読み逃せない。
物語すべてがかつてない展開!その面白さは空前絶後!!

『教場』
著者:長岡弘樹
出版社:小学館
価格:¥1,500(税別)