定年間近いベテラン刑事の活躍!「割れた誇りラストライン2」

堂場瞬一さんの警察小説新シリーズ第2弾
「割れた誇り ラストライン2」を読了。

定年まであと9年のベテラン刑事・岩倉剛。
渋い警察小説!
すっかり岩倉ファンになってしまった。

捜査一課から南大田署へ異動になって1年。
上司は年下で元部下。多少やりにくいことはある
もののもう慣れた感じだ…。

異動後すぐにコンビを組んだ新人刑事・伊東彩香は
岩倉に鍛えられ、巣立っていった。
新たな相棒が到着する予定だが、まだ姿を現さない。
岩倉は違和感を抱いていた。

さらに新たな問題が浮上。
1年前に発生した女子大生殺人事件の容疑者で、
無罪となった田岡が実家へ戻ったという。
上司からその田岡の様子を見て欲しいと頼まれた岩倉。
北大田署の事案だからと思ったが、岩倉は承知した。

実家に戻った田岡の周りでは不穏な空気が充満していた。
裁判で無罪になったにも関わらず、田岡が犯人だと
思っている人間が多く、嫌がらせも発生していた。

そんな中、女子大生の恋人だった男が殺害される。
彼は、判決後も田岡を執拗につけまわし、騒ぎを
起こしていた。
田岡の犯行では?と疑う者もあったが、今度は
田岡が襲われてしまった!

異動の先々で事件を呼ぶとの異名を持つ岩倉。
今回も事件を呼び寄せた。

女子大生殺害事件を巡る、復讐の連鎖なのか?
それとも・・・。

岩倉の刑事の勘が冴え渡り、事件の真相が
見えてくる!
それは予想をはるかに超えたものだった。
岩倉が違和感を抱く、新たな相棒の
不気味な動きにも注目だ!

今回は、犯罪被害者支援課の村野刑事、
アナザーフェイスの大友鉄刑事もちょっと登場する。
シリーズ横断で、おなじみのキャラが登場するのは
ファンにとってはものすごくうれしい!

第3段弾が待ち遠しい!

『割れた誇り ラストライン2』
著者:堂場瞬一
出版社:文藝春秋(文庫)
価格:¥790(税別)

女子大生が未解決事件を捜査!第2弾『エムエス 継続捜査ゼミ2』

元警察官の教授の指導のもと、女子大生がゼミの
勉強で携わった未解決事件の真相を突き止める!
今までにない設定のミステリー「継続捜査ゼミ」に
第2弾が登場。シリーズ化されたら良いなと思って
いたのでとても嬉しい!

「刑事政策演習ゼミ」で5人の女子大生は、
「冤罪」をテーマにしようと考えた。

三宿女子大は、ここ最近何だか浮き足立っている
ような気がする。元警察官の三宿女子大で教鞭を
とっている小早川は、その原因が「ミスコン」で
あると同僚の教授から教わる。
女子大でミスコン・・・?そんなこともあるのか

そして、小早川は授業で「ミスコン」の反対運動を
推進する学生・高樹晶と出会う。
小早川と話がしたいと言った高樹は、2度ほど
研究室を訪ねてきた。ところがその直後、
高樹は何者かに襲われ、病院へと運ばれた。
それまで一緒にいた小早川は、傷害容疑で
警察へ任意同行させられる。

元警察官でも、容疑がかかれば警察は態度を
一変させる。小早川は現役時代、自分自身も
取り調べの時は、時に厳しい手段で容疑者に
自白を迫ったこともあった。
まさか、自分がそのような眼にあうとは!
しかも、自分には全く身に覚えがないのだ。

そして、その時、一般人が警察に容疑をかけられ
同行させられる恐ろしさを知る。

警察は正義の名のもとに、状況証拠だけで一方的に
責めたてる。
身に覚えのない事で、いくら「やっていない」
と言っても、その言葉は無視される。
何を言っても信じてもらえない状況、
その恐ろしさは尋常ではない。
一般人ならば、その厳しさに耐えきれず、
思わず自分がやったと言ってしまうだろう・・・。
そして、冤罪はこうして生れるのだ。

「冤罪」。小早川は身をもってそれを女子学生たちに
教えることになった。
そして、ゼミの女子学生たちは、疑われ続ける
小早川を信じ協力して事件の真相に迫ってゆく。

「警察の横暴」と「冤罪」が生まれる恐ろしさが
実にリアルに描かれていて、衝撃を受けた。
「冤罪」というテーマも重く、今の日本の司法の
あり方が問われる作品だと思った。

『エムエス 継続捜査ゼミ2』
著者:今野敏
出版社:講談社
価格:¥1,600(税別)

最強の女スパイ登場!『十三階の女』

「女性秘匿捜査官・原麻希」
「警視庁‘女性犯罪’捜査班 警部補・原麻希」
「警視庁53教場」、「新東京水上警察」など
多くの警察小説のシリーズを描きつづける吉川英梨さん。

どのシリーズもめちゃめちゃ面白く、弱そうに見える
けど、覚悟を決めたらやたらに強くなる女性たちが
とても魅力的で大好きだ。

『十三階の女』は今までの女性刑事とは全く違う。
公安の女性刑事が主人公。

警視庁の公安秘密組織に属する、公安の中でも
エリート中のエリートが集められた精鋭部隊、
組織は警視庁の「十三階」に存在する。

国家をテロリストや異分子から守るため、
時に非合法で非情な手段に出る。
盗聴・盗撮・身分偽装など何でもやる。

その十三階で最強と言われる女性刑事・黒江律子は
新人でありながら、突出した仕事ぶりで
上司の信頼も厚かったが、テロリスト
「名もなき戦士団」から情報を得るため、
ハニートラップを仕掛けたものの失敗!
北陸新幹線を爆破されてしまう。
己の未熟さを痛感した律子は、仕事から離れる。

だが、「十三階」は律子を見捨ててはいなかった。

「名もなき戦士団」を壊滅させるため、新たな
ターゲットを絞り、律子は再びハニートラップで
男を惹きつける。彼の心を自分に向けるため、
様々な情報を引き出し、取引に使う。
次第に男にのめり込んでゆく律子。
男を本当に愛してしまったのかだろうか?
任務に没頭するあまり、壊れてゆく律子・・・。

律子の行動は、どこまでが演技でどこまでが本気なのか?
嘘と真実の狭間で主人公自身が激しく揺れ動いている。
そして、読んでいる方も翻弄される。

愛したかもしれない男との壮絶な騙し合いで疲れ果てる
律子。弱く脆い、そんな風に思えたがクライマックスで
彼女の強さが爆発する!

今までのシリーズで登場した女性刑事と一線を画す。
職務に対する凄まじいまでの熱量が、律子の魅力。

この作品で新たな女性刑事像が確率されたようだ。
めちゃめちゃ面白かった。
次回作が待ち遠しい~。

『十三階の女 警視庁公安部特別諜報員・黒江律子』
著者:吉川英梨
出版社:双葉社(文庫)
価格:¥713(税別)

大阪府警が挑む!猟奇事件。大阪府警シリーズ「切断」

黒川博行さんの初期の警察小説がとても面白い!
大阪府警シリーズで、「二度のお別れ」「海の稜線」
「雨に殺せば」「絵が殺した」「ドアの向こうに」
などなど、一時はまってしまい夢中で読んでました。

その中の1点「切断」は未読だった。
物語の中に少しだけ「鳥取」のシーンが出てくることも
あり、お~っと地元が・・・と興味を惹かれ手に取った。

病院で猟奇的殺人事件が発生した!
被害者は鋭利な刃物で首を切り裂かれ、
そして耳を切りとられ、さらにその耳穴には
別人の小指が差し込まれていた。
その指は死後切断と断定され、連続殺人の捜査が始まるが、
それをあざ笑うかのように、またもや猟奇的殺人が起きた。
発見された変死体は、舌を切りとられた首絞死体。
異様だったのは、前の被害者の耳が口に突っ込まれて
いたことだ。明らかに異常だ。

大阪府警捜査一課・海部班の久松たちは、捜査の
過程で浮かびあがってきた一人の女性の足取りを追う。

警察の地道な捜査過程と、犯人側の行動、
さらに、過去と現在が複雑に交差しつつ描かれ、捜査側の
視点で描かれる作品よりも、ミステリー性が重視されている
ように感じた。
このストーリー展開に魅了され、結末までいっき読みだった。

ただ、犯人の気持ちを思うと読後はとても切ない。

『切断』
著者:黒川博行
出版社:東京創元社(創元推理文庫)
価格:¥660(税別)

女性刑事が見た人間の「心の闇」!「貌のない貌 梓凪子の捜査報告書」

「虚の聖域 梓凪子の調査報告書」で
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。
著者である松嶋智左さんは、元警察官にして
日本初の女性白バイ隊員という経歴の持ち主。
凄くかっこいいです!

その内容は、
ある事件を起こし、警察を辞めた梓凪子。
犬猿の仲である姉から依頼された、甥の
自殺事件の真相を追うと言う物語だった。
新人さんとは思えないストーリー展開、
人間描写の巧さに唸った。

そして第2弾は、梓凪子が刑事として登場。

刑事課強行・盗犯係所属となった、梓凪子。
先輩刑事にしごかれる日々。

ある日、凪子に人物捜索の案件が回ってきた。
それ私の仕事か?と内心思った。
依頼主は、若い中国人女性の宋鈴玉。
日本へ旅行に出掛けた両親と連絡がとれなくなり
中国領事館を通して、捜索の依頼をしてきたのだ。

凪子は、鈴玉と共に彼女の両親の足取りを追う。
だが、彼女らに同行している、中国領事館の
王天佑の動きが怪しい。
凪子は彼に疑惑の眼を向ける。

同じ頃、謎の連続殺人事件が発生し、凪子も捜査に
駆り出された。行方不明者の捜索と事件の捜査。
さらに、その事件で刑事課と警備課の主導権争い
にも巻き込まれてしまう。

やがて、捜査はある局面を迎える・・・
そこから見えてきたものは、日本社会が抱える暗部、
そして、人間の深い闇だった。

元警察官ということもあり、捜査の過程や
警察内部の軋轢など、非常にリアル。
また、国交問題、民泊、シェアハウスなど
今最も注目されているニュースを事件に
絡めて描いているところが、興味深い。

次の事件も読みたいと思った!

『貌のない貌 梓凪子の捜査報告書』
著者:松嶋智左
出版社:講談社
価格:¥1,800(税別)

元マル暴刑事作家が描く、超リアルな警察小説「ダークリバー」

あまりにも衝撃的な警察小説で、読み終わった後に
ちょっとひいてしまいました。
二上剛さん著「ダーク・リバー暴力犯係長 葛城みずき」。

元マル暴刑事が実体験をベースに描いた問題作です。

大阪市の犯罪多発地域を管轄する警察署。
女性でありながら、暴力犯係の係長を務める、葛城みずき。

独居老人の変死は、表立った外傷がない限り、
事件にはぜず自然死扱いにするらしい。
それを見極めるのは検視官だが、現場から
被害者のカネを盗んでいるとの噂を聞きつける。

さらに、ある警官は、ボディガードと称して
資産家の女性宅に間借りをしていた。
ところが、その女性の遺言状を捏造し
莫大な遺産を奪おうと画策する。

葛城は、そんな彼らの犯行を知りながら、
告発することも出来ずにいた。
組織の中で、それはなかば暗黙の了解の
ようなところがあったからだ。
ヘタに動くと自分の身が危うい。
自分の身を守るために、葛城もやがて警察内部の
暗黒にからめとられ、泥沼に堕ちてゆく・・・。

反社会的勢力と癒着して過程や、警官が罪を
重ねてゆくことになんのためらいも感じない
シーンなど、読んでいるとゾッとする。

著者がその強烈な現場体験をもとに容赦なく、
恐ろしく描く、リアル過ぎる告発的小説。

『ダーク・リバー 暴力犯係長 葛城みずき』
著者:二上剛
出版社:講談社(文庫)
価格:¥760(税別

「機捜235」、渋い!バディもの!

2019年に入っても今野敏先生の新作が続々発売に!
ファンとしては嬉しい!

そして、警察小説最新作「機捜235」を読みました。
とても面白かったです。
(カバー表紙と中の表紙のかっこよさにも感動!)

機捜とは通称で、機動捜査隊のこと。
主に、重要事件の初動捜査を行う部署。
捜査中の不測の事態に備え、所轄の
若い刑事が配属されることが多い。

渋谷署に分駐所をおく警視庁第二機動捜査隊の
高丸は、事故で現場を離れた相棒・梅原の代理が
決まったと上司から言われ、新しい相棒から
報告を受けた。

縞長と自己紹介をした男は、白髪頭で定年間近の
ロートルだった。
なぜこんな年寄りがいまさら機捜に配属になるんだ・・・?

高丸は不安と不満を抱えながら、縞長とともに
「密行」を行うことになる。

高丸は、ベテラン刑事とどうコミュニケーションを
とっていけば良いのか悩む。
刑事としてはベテランでも、機捜では高丸が先輩なのだ。

そんなことを考えながら、渋谷の街を覆面パトで
巡回していたら、コンビニ強盗が発生したと連絡が入った。
高丸たちは現場へ急行。犯人は、店の従業員に
怪我を負わせ逃走していた。
縞長は、目撃者に話を聞いて帰してしまった。
だが、人着は縞長がしっかり聞いていた。

コンビニ強盗事件を所轄に引き継いだあとのことだった。
縞長が突然、歩行中の男に「職質をかける」と言い出した。
高丸は驚きあきれた・・・。
しかし、そのあとさらに驚くべきことが起こった!

縞長は苦労を重ね、思いがけない実力を秘めた刑事だったのだ。

若い刑事と一癖あるベテラン刑事のコンビは、年齢と経験の
壁を越え次第に意気投合してゆく。

二人がコンビとして意気投合してゆく過程が、数々の
事件を短編で紡ぎながら描かれる。
警察捜査の過程や、「密行」と呼ばれる巡回シーンなど
とても興味深い。
そして、二人が時に見せる、警察官としての矜持。
それこそが今野流警察小説の最大の魅力。
この作品でも、その思いがはじけている!

新たな警察‘バディ’小説の誕生だ!
めちゃめちゃかっこ良くて、渋い二人の今後の活躍に期待!

『機捜235』
著者:今野敏
出版社:光文社
価格:¥1,500(税別)

戦慄!殺人鬼との対決!「海底の道化師 新東京水上警察」

吉川英梨さんの「新東京水上警察」シリーズ
第4弾「海底の道化師」を読みました。

殺人鬼との対決!襲いかかる海上での恐怖。
今回も前作以上に凄い展開です。

東京湾海底から、女性の運転免許証が3枚回収された。
その運転免許証は、失踪中の女性のものだった。
良く見ると、出身地や生年月日がバラバラのものだ。
しかし免許証の写真はすべて若い女性だった。
しかもロングストレートの黒髪の持ち主・・・。

五港臨時署刑事防犯課強行犯班係・係長の碇拓真は、
でかいヤマにあたったかも知れないと予感!
早速、本格的に捜査を始めた。

碇拓真の恋人・有馬礼子は碇のような刑事になりたいと
ずっと思っている。五港臨時署刑事防犯課強行犯班係
に配属され、碇と共に捜査が出来ると思っていたのに、
今度は、警視庁第二機動隊第一水難救助隊に異動と
なってしまった。
先輩の女性警察官に毎日しごかれる日々だ。

免許証の捜査から、毎年、若くてロングストレートの
黒髪の女性が拉致されていることにたどり着いた碇たち。
そして、水難救助隊はさらなる捜査をすべく、海に
潜っていった。そして死体を発見する。

同じ頃、救難信号を出していた民間の船の通信が
途絶えた。礼子はその民間の船の乗組員の救助に
向かうというが、碇から厳しい叱責を受ける!
「海を舐めるな」と。
しかし、碇の叱責を無視し、礼子は一人救助に
向かった。

そこで礼子を待ち受けていたものは・・・・!?

シリーズ第4弾は、連続女性殺人事件の正体を暴く捜査と
拉致された礼子救出劇にドキドキの連続だ!

さらに、自然の猛威が海上を包み、脱出不可能に陥る碇たち。
命懸けの脱出を試みるが、次々と襲いかかる海難!
息もつかせぬ脱出シーンにしびれる!

新たに魅力的な人物も登場し、ラブロマンスも繰り広げられる。
そういう複雑な人間関係がどう展開してゆくのか?
楽しみでしょうがない。

舞台は東京湾。派手なアクションはつきもの。
ワクワクが止まらない。

『海底の道化師 新東京水上警察』
著者:吉川英梨
出版社:講談社(文庫)
価格:¥740(税別)

今野敏さんの本格的インテリジェンス小説「キンモクセイ」は緊張感が半端ない!

今野敏さん新刊「キンモクセイ」は本格インテリジェンス
警察小説ということで、ワクワクしながら読みました。

法務官僚の神谷道雄が殺された。

警察庁警備局の隼瀬は、神谷が日米合同委員会に関わって
いたことと“キンモクセイ”という謎の言葉を
残していたことを探り当てる。

そして、神谷殺害事件について専任捜査を命じられる
隼瀬だったが、警視庁は突如捜査本部を縮小、さらに
公安部も手を引くことになった。

やがて、隼瀬の協力者で後輩の岸本行雄の自殺死体が発見される!

コードネーム「キンモクセイ」をめぐる「闇」と
日米合同員会の不可解な動き、そして公安組織「ゼロ」の暗躍・・・。
一体何が起こっているのか?

隼瀬は、同僚の水木とともに事件の真相を探ろうとするが・・・・。
触れてはならない「なにか」に触れたことで追われる隼瀬。

誰を信じていいのかわからない。しかし自らの命を守るため、
何が出来るか?をつきつめ、命をかけて警察官として
正しいことを成そうとする、隼瀬の姿が胸を打つ。

隼瀬逃亡の過程は、ハラハラドキドキもので、
無事に事件が解決することだけを祈ってしまう。
また、警察官僚として隼瀬が成長し覚悟してゆく過程も素晴らしい。

緊張感MAX!手に汗握る
著者初の警察インテリジェンス小説!

『キンモクセイ』
著者:今野敏
出版社:朝日新聞出版
価格:¥1,600(税別)

新シリーズ始動!事件を呼ぶ男、ベテラン刑事・岩倉剛

大好きな「アナザーフェイス」シリーズが完結し、
ちょっとさびしい思いをしていたら、新シリーズ
始動です!
定年まであと10年のベテラン刑事・岩倉剛シリーズ。
渋い警察小説!ワクワクです。

定年まであと10年と迫った、ベテランの刑事、
岩倉剛は、捜査一課から南大田署へ異動になった。

上司は年下で元部下というベテランではありがちな
パターン。挨拶もそこそこに、同じ頃配属された
元交番勤務の女性刑事・伊東彩香を相棒に充てられ、
二人で管内を巡回、そこに独居老人が殺されたと
連絡が入った。

捜査本部のたつ重大な事件が起きないところを望んだ
はずだったのに・・・・。
岩倉が行く先々で事件が起きる!

伊東と二人で捜査に加わったところ、今度は
新聞記者の自殺が発覚する!
二つの事件に関連はあるのか?

プライベートに何かと問題を抱えた岩倉。
定年まであと10年というところで、心機一転、
所轄へと異動した。
そこで彼は後輩刑事に刑事のイロハを教える。
それを実地でこなしながら、事件解決に向けて動く。

暑苦しいイケイケの刑事が多い中、岩倉の
力みのない感じが良い!また後輩に気を遣う
ところなど、人間味あふれた岩倉の魅力に
はまってしまう。

今後、どんな事件を呼び込んでくるのか?
また、彼の突出した記憶力が事件解決にどう繋がるのか?
読むのが楽しみになる!

すでにシリーズ2作目が2019年3月に発売予定!

『ラストライン』
著者:堂場瞬一
出版社:文藝春秋(文庫)
価格:¥750(税別)