著者、M・スコット・ペックはこの本を「危険な本」と言っている。
なぜならば、この本は人間の深層心理に潜む「邪悪な心」について描いてあるからだ。
著者はアメリカで著名な精神科医で心理カウンセラー。
著者の言う「人間の邪悪な心」とは何か?
タイトルの「平気でうそをつく人たち」とは、自己正当化のために巧妙かつ隠微なうそをつく邪悪な人たちのこと・・・。
本書に出てくる数々の症例は、読んだときに「あ!こんな人はいる!いる!」と自分のまわりにいる誰かを思い浮かべてしまう。
たとえば特定の人との人間関係で腑に落ちないと感じているのであれば、その人はもしかしてそういう部類の人かもしれないのだ。
今現在、人間関係でつらい思いをしていたら一度この本を手に取って欲しい。
その苦しさから逃れられるかもしれない。
自分を見失わないため、邪悪な人たちに足元を掬われないためにも自分が今いかなる人間と対峙しているのか?それを見極める手助けをしてくれる1冊。
今日は小説ではなくノンフィクションを紹介しました。
『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』
著者:M・スコット・ペック/訳:森英男
出版社:草思社
価格:¥950(税別)