驚異の新人のデビュー作!私立探偵コーモラン・ストライクシリーズ「カッコウの呼び声」

アメリカ、イギリスのアマゾン書籍ランキング1位!
ニューヨークタイムズ誌で絶賛!
「本年の傑作」(USAトウデイ)
世界各国のベストセラーリストを総なめ!!
etc・・・。各国の賞賛の声が後を絶たない、
ロバート・ガルブレイスという新人作家が描いた、
ミステリー小説・「カッコウの呼び声」。
実は、「ハリー・ポッター」シリーズの著者
J・K・ローリングが別名で描いた作品。

カッコウの呼び声

名門大学を中退、従軍し、アフガニスタンで片脚を失った35歳の
コーモラン・ストライクは、除隊後探偵事務所を開く。
だが、仕事はほとんどなく借金だらけ。
しかも、長年一緒に暮らしていた恋人のシャーロットと大喧嘩の末、
アパートを追い出されるはめになる・・・。
金無し、宿無し、仕事無し!人生のどん底にいた。
かたや、恋人からプロポーズされ、人生で一番幸福な中にいる
ロビン・エラコットは、派遣会社から紹介された仕事先へ向かった。
そこはコーモランの探偵事務所だった。
派遣会社の手違いか・・・?金無しのコーモランは混乱・・・。
だが返すわけにもゆかず、1週間だけの約束でロビンを雇うことに。
そんな中、大きな仕事が舞い込む。それは数か月前に
自宅のアパートから転落死した、
スーパーモデルのルーラ・ランドリーの死の真相を突き止めて
ほしいと、ルーラの兄、ジョン・ブリストウから依頼されたのだ。
警察が自殺と断定した事件を、今更調べるのか・・・?
コーモランは気が進まなかったが、背に腹は代えられない・・・。
ジョン・ブリストウの依頼を受けることに。
そして、コーモランとロビンは、ルーラの調査と
周辺の人々へ聞き込みを始める。

とてもスタンダードな探偵小説。だが、
地道な調査で謎をといてゆく、探偵小説の面白さが際立っている。
そして、登場人物たちがとても魅力的!特に主人公・コーモランと
助手を務めるロビン。
探偵小説にありがちな美男美女ではなく、人間味あふれる等身大の
人物像で描かれ、とても身近に感じる。
さらに脇を固める登場人物たちのリアルな描写に読んでいて飽きない。
ミステリーとしての謎解きと、登場人物一人一人を深く掘り下げた
ヒューマンドラマが丁寧に描かれた、今までにない傑作中の傑作!

傷ついた身体と心を抱えながら調査を続けるコーモランを、
常に温かい気持ちで支える助手のロビン。
二人の絆が深まる過程がこの物語の最大の魅力!!
今後、このシリーズがどう展開してゆくのか、とても楽しみ!

著者が誰であろうが、関係ない!本当に面白い探偵小説が生まれた!
それが嬉しい!

『カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク 上下』
著者:ロバート・ガルブレイス/訳:池田真紀子
出版社:講談社
価格:上下各¥1,900(税別)