最近読んだ警察小説では、出色の出来だと思う!
沢村鐡さんの「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」
シリーズ。
全部で4作品発売される予定で、今まで3作品が既刊。
1から2、さらに3へと巻を重ねるごとに面白さが
増していく作品。
2巻の内容!大学教授で天才の佐々木忠輔の妹・安珠は、
超高層タワー内で催されたライヴに出演していたが、そこにも“C”の影が…。
彼女の警護を任された墨田署刑事課強行犯係の村松刑事は、
タワー内で不審な人物を発見する。
同時に安珠もその人物に見覚えがあった。
そんな中、‘C’はとうとう牙をむく!
首都・東京をたった一人で機能不全に陥れてしまったのだ!
不審人物によるタワー襲撃で多数の犠牲者を出した警察側。
‘C’が人類の敵とみなした男が、抹殺リストにあがる!
‘C’の暴走をとめようと必死になる、佐々木教授、
妹・安珠の安否を確認し、さらに‘C’への説得を続ける。
そんな中、人類の敵として名前があがった男から
一柳美結が呼ばれる。なぜ・・・何のために・・・・。
墨田署強行犯係、サイバーフォースの面々は恐れを抱く。
だが、美結は警察トップからその男の元へ行くように
言われ、単身乗り込むことに・・・・
そこで美結を待ち受けているものとは?
そして、その男から聞かされる美結の家族惨殺事件の真実!
「ネメシス」はすべての謎が明らかになり、怒涛の4巻へと続く!
1巻の大学教授爆殺事件から、サイバーテロリストの暗躍、中国人
スパイの暴走、そして謎に包まれた世界の闇商人の登場で、
この物語は果てしなく大きく広がっていく!
こんなに面白い警察小説はいまだかつて読んだことがない!
警察小説のスケールを超えた、超弩級の面白さで迫る!凄い警察小説!
『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結3 ネメシス』
著者:沢村鐡
出版社:中央公論新社
価格:¥724(税別)