「怪盗探偵山猫」も真っ青の面白さ!「確率捜査官・御子柴岳人」

神永さんの作品「怪盗探偵山猫」がドラマ化されて大ヒット!
はまさき、「心霊探偵八雲」シリーズが大好きすぎて、
他のシリーズはまだ読んでいない。読もうかなと思っていたら、
ミステリー小説読書会の参加者さんから
「確率捜査官」シリーズをオススメされました。

「確率~」とついているから、きっと難しい数式とか
出てくるのではと思い、数学が超~~苦手なはまさきは敬遠して
いたのですが、そんなこと気にならないくらい面白いと
太鼓判をおされました。

読んでみたら、いや~、ほんとに面白かった!
プラス、八雲ファンにはたまらないおまけつき!でしたよ!

確立捜査官

取調中に起きた暴行事件が原因で、
新米女性刑事・新妻友紀は、警視庁世田町署内に
新設された〈特殊取調対策班〉に異動となった。

〈特殊取調対策班〉とは効率的で正確な取り調べ方法の
検証を行うのが主たる目的だ。
その対策班は、地下1階にあった。まるで倉庫のような乱雑さだ。
友紀がその対策室で出会った男は、御子柴という数学者だった。
なぜ数学者がここにいるのか?といぶかしむ友紀。
そこへ、警視庁きっての落としの名人と言われた権野が顔を出す。
〈特殊取調対策班〉はこの3人が主たるメンバーだ。

御子柴は、警察の常識を叩き込まれた友紀に、「バイアス女」と命名。
さらに、刑事の勘とやらも、すべては確率で実証できると言い切った。
友紀は、そんな御子柴に反論するが、常に「黙れ!バイアス女」と
斬って捨てられる。
御子柴のいう「確率」で取調の効率をあげるということはいかなる事か?

取調の時はサングラスをかけ、チュッパチャップスキャンディを
なめながら友紀の横に貼りつき、容疑者に奇妙なゲームをさせ
この確率は~と言いながら容疑者を不安に陥れる・・・
変人でありながら、イケメンの数学者、御子柴岳人。
友紀はこの変人数学者とペアを組み実際の取調に挑むことに・・・。

読んでみると面白い!それも、眼からウロコの面白さだ。
「確率」って凄い!と思わず言いたくなる。
しかも八雲と晴香もちらっと登場し、思わず「お~」!!
今後の展開が楽しみ!

シリーズ第2弾『確率捜査官御子柴岳人 2』が単行本で発売中!

『確率捜査官御子柴岳人 密室のゲーム』
著者:神永学
出版社:KADOKAWA(角川文庫)
価格:¥600(税別)