「浮雲心霊奇譚」シリーズ第3弾「菩薩の理」。

神永学さんの「浮雲心霊奇譚」シリーズ
第3弾「菩薩の理」を読みました。

今回は浮雲さんと八十八さんとの間に確執が
生れてしまいますが・・・。
浮雲さんの八十八さんに対するイライラ感に
ちょっと共感してしまいました。

幕末の混沌とした江戸で怪異事件が続発する!
そんな事件は、一人の「憑き物落とし」が秘密裏に
闇へと葬っていた。その「憑き物落とし」の名は「浮雲」。
白い着物をさっそう(?)と着こなし、
目に赤い布を巻いている。
絶対におかしなかっこうだと思うが、怖くて誰も
突っ込めないだろうと思う。
実は彼は、「死者の魂」を見据える「赤い瞳」
を持っていた。人間はそちらのほうに恐れを抱くのか?
そして、どこへ行っても、俺流を貫く浮雲は、
死んだ者がこの世に遺した想い・・彼らの声を聞く。
それこそが真実!それこそが事件解決の鍵!

「死人の理」
ある呉服問屋に死んだ娘の幽霊が出没した!
さらに棺桶に入れたはずの櫛が見つかり、
娘の墓を掘り返したところ、亡骸が消えていた!?
相談を受けた八十八は早速、浮雲の棲む神社へと向かうが・・。

「地蔵の理」
首なし地蔵で首なし死体が出たとの通報を受けた
八王子千人同心・林太郎は、そこで不気味な死体を発見する。
そこへ、一人の女が現れた。女は「地蔵様が仇をとってくれた」
と狂喜した。その直後青白い光を見た林太郎は幽霊に憑依された!?
近藤勇からの依頼で現地へ向かう浮雲と八十八だったが・・・。

「菩薩の理」
首なし地蔵の事件のあと、またしても怪事件勃発!
今度は、夜毎、無数に現われる赤子の霊におびえる男の依頼だ。
しかし浮雲は彼の依頼を渋る。その姿を見た八十八は
浮雲に対しとうとう怒り心頭となってしまった!
八十八は、一人男の依頼を受けるが、その恐ろしさに絶句!
結局浮雲に助けられることとなった。
そして憑きもの落としに関わった浮雲は、
その背後に妖しげな人物の邪気を察知する!?

邪悪な心を持つ怪しげな人物が暗躍、そして
第1弾から登場していた謎の男「土方」に加え、
今回は近藤勇、無敵の少年剣士、宗次郎も登場する!
(もしかして沖田総司!?) 

新たな展開に益々面白くなるシリーズ第3弾!

『浮雲心霊奇譚 菩薩の理』
著者:神永学
出版社:集英社
価格:¥1,200(税別)

バチカン奇跡調査官最新作!出ました。「ジェボーダンの鐘」

大好きなシリーズ「バチカン奇跡調査官」の最新作を
読みました。

毎回楽しみ!今回の奇跡現象も凄い!

フランスの小さな村の教会で、山の洞穴に
ある聖母像を礼拝している時、舌がなく
長い間鳴らなかった鐘が鳴り、青い鳥の
歌声を聞いた全盲の少女の眼が見えるように
なったという現象が起き、バチカンに奇跡
調査の依頼が届いた。

奇跡調査官であり、古文書解析のエキスパートの
ロベルトは、その頃、出自不明の福音書らしき
ものの調査を行っていた。
そして奇跡調査のパートナー、平賀と共に
送られてきた奇跡現象の動画を視た。
明らかにそこで奇跡が起きている・・・!?
2人は早速現地へ飛んだ!

今回は、村の掟や古くからの言い伝えを
守りながら生活している村人たちが
多数登場する。山に潜む怪しい怪物や
精霊、妖精なども登場し、まるでファンタジーの
世界が広がる。
しかし不気味な謎も用意されミステリー好きを
ワクワクさせる。

さらに、クライマックスに繰り広げられる
ロベルトの「ローマ帝国」「キリストの登場」
「聖書」にまつわる歴史を語るシーンが
とても印象的で非常に興味深い!
そして二人の優しさ、慈悲深さに感動させられる。

著者の博学ぶりがいかんなく発揮された作品。
面白いです!!!!

『バチカン奇跡調査官 ジェボーダンの鐘』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA(ホラー文庫)
価格:¥720(税別)

思わず息をのむラスト!「放課後に死者は戻る」

[タイトルとイラストに惹かれて手に取ってみました。
秋吉理香子さんの「放課後に死者は戻る」。
ちょっと不穏なタイトルなんですが・・・・。

映画化された「暗黒女子」続く学園もので、
主人公は男子生徒です。

ある日目覚めると、知らない人たちが知らない名前で
僕に必至で呼びかけていた。
一体何が起こっているんだ?
まわりを見ると、白衣の男性や女性。
どうも病院らしい・・・・。

でもなんで僕は全く別人の名前で呼ばれているの?
鏡を見た僕は愕然とした。
鏡に写っているのはオタクのダサい顔じゃなく、ものすごく
ハンサムな男の子だった。

そして、思い出した!僕はある日教室の机に入っていた
手紙で呼び出され、崖から突き落とされたのだ。
その時、僕を助けようとし巻き添えになった美形の男の子の顔と
同じ顔だった。

そうか・・・彼と入れ替わってしまったのか・・。
じゃあ、僕は死んでしまったってこと・・・?

状況を把握した僕は、無性に腹が立ってきた。
なぜ僕は殺されなければならなかったのか!?
誰が僕を殺したのか?

退院した僕は、元いたクラスに転校し、入れ替わった
姿で犯人捜しを始めた。
動き始めた僕に誰かが警告を始めた。

華やかなイケメンとしてクラスメイトに接する僕。
オタクでダサかった僕には誰も声をかけてくれなかったのに・・。
こうして接するとみな良い奴に思えてくる。
でもこの中に僕を殺したやつがいる・・・。

スクールカーストの中で、自分自身の居場所を
必死で探す高校生たち。
そんな高校生たちの生き方を読んでいると
切なくなる。
青春ってみな等しくあると思っているのに
今の高校生たちは自分らしく生きることが出来ないのか?

そんな思いを抱きながら読み進めていくと、謎解きの過程もスリル満点だ。
ギリギリまで僕を悩まさせる謎の警告者。
美青年にからむクラスで浮いてる女の子。
そして、オタクで仲の良かったたった一人の親友。

彼らがどう交差してゆくのか?
ラストに明かされる真実に思わず涙、そして息を呑む展開に!
切なさの先にある希望の余韻が心に残る青春ミステリー。

『放課後に死者は戻る』
著者:秋吉理香子
出版社:双葉社(文庫)
価格:¥593(税別)

アニメ化大好評!バチカン奇跡調査官シリーズ最新作「二十七頭の象」

アニメ化され、大好評の「バチカン奇跡調査官」。
シリーズ最新作は、ロベルトと平賀のほかに、
イタリア警察のカラビ二エリ・アメデオ大尉&
美貌の心理捜査員・フィオナが登場!!
今回は、フィオナの魅力が全開です。

アメデオ大尉とフィオナが悪魔が絡む事件を追う!
結構、怖かったです・・・・。

バチカン美術館にある絵画の前に、マリア様が
現れて、予言をするらしいとの噂が囁かれていた。
ロベルトと平賀は、早速その真偽を確かめるよう
命じられた。
2人はその噂の元を手紙でバチカンに知らせてきた女性に
会いに行った。
彼女のスマホに謎のメールが映像添付で送られてきていた。
その映像は、バチカンの2人が見ても目を瞠るほどの
衝撃の内容だった!

一方、ローマ郊外の町では不可解な事件が頻発していた。
十字路に描かれた奇妙な紋章の上で連続して変死体が
見つかったのだ。
カラビニエリのアメデオは、必死で捜査をしていた。
その現場で、心理捜査員のフィオナと出くわす。
フィオナの行動が全く把握できない、アメデオは
警戒感を抱くが、二人で捜査を進める内に、
事件が起きる前に「悪魔のようなもの」を
見たと証言する目撃者が現れた。
オカルト的な現象が全く信じられないアメデオは、
またまた、難事件にぶち当たったと頭を抱えた。

マリア様の予言と連続変死事件。彼らが抱える
2つの謎は、やがて世界を混乱に陥れてゆく・・!

とうとう本物の悪魔の登場か!?

今回は、フィオナの変人っぷりが面白くて小気味よい!
また、ぶっきらぼうなアメデオが意外と家族思いで
子どもたちにものすごく優しいということがわかる。
さらに、ローレン失踪の真相が明らかに!!

面白怖い!シリーズ最新作です。

『バチカン奇跡調査官 二十七頭の象』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥720(税別)

心霊探偵八雲ANOTHERFILES第4弾、味わい深い短編集。

心霊探偵八雲シリーズは、本編の第10作目が発売に
なりました。(まだ読んでいないのですが・・・・。)
ファンは待ちに待っていた作品。

その発売前に、心霊探偵八雲ANOTHERFILESシリーズ
第4弾「亡霊の願い」が発売になっています。
先日やっと読みました。

八雲と晴香、何だか久しぶりに友達に会ったっていう
感じで読んでしまいました。

八雲と晴香が通う大学では、学園祭が近くなって、何となく
ざわついている。

晴香はサークルの発表の準備で忙しい中、
友人から心霊相談を受け、八雲に助けを求めに行くが
いつものきつ~い言葉を浴びる羽目になる。

演劇部の友人からは、練習中に妙な出来事が続き、
それが霊の仕業ではないかと相談を受ける。

自分は呪われていると八雲に相談する女性。
その二人を偶然見かけた晴香は心穏やかではない。
晴香の方は男性の友人から、霊に憑りつかれている
ような気がすると相談を受ける。

映画サークルで撮影したホラー映画に妙なものが
写り込んでいた。そして怪現象が・・・。
映画サークルの友人から相談を受けた晴香。
呪いのホラー映画ビデオの行方は!?

友人からの相談に、ついつい乗ってしまう晴香。
八雲はそんな晴香から持ち込まれるやっかいな
事件にため息をつきつつも真剣に取り組む。
霊は何らかの意図があり、誰かに伝えたいのだ。
そんな霊の声を聞く。
八雲の優しさと厳しさが魂を救う。

八雲と晴香、相変わらずの関係だが・・・。
本編新作第10作目が気になるな~。
読みたい・・・。

『心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い』
著者:神永学
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥600(税別)

祝!アニメ化決定「バチカン奇跡調査官」。シリーズ最新作は短編!

2017年夏にTVアニメ化決定です。
ファンとしては嬉しい限り!!!!

それはさておき、「バチカン奇跡調査官」シリーズ
最新作は短編集。「ゾンビ殺人事件」です。

今回の短編集は、ロベルト&平賀の他に
サブキャラクターである、FBI捜査官、ビル・サスキンス
凶悪犯罪者・ローレン&イタリアのカラビ二エリ・メデオ大尉が登場。

短編なのに、読み応えがあり、かなり面白かった。

1、チャイナタウン・ラブソディ
閑職にまわされている、FBI捜査官、ビル・サスキンス。
彼のただ一人の部下は中国人の周弥貝(ジョウミーベイ)、
通称ミシェルだ。
ある日、彼の婚約者がチャイナタウンで何者かに誘拐された。
それがどうも、妖怪のしわざらしい・・・・。
その正体は、不老不死を願いとうとう妖怪になってしまった
秦の始皇帝。彼は本当に死なない身体を求め、300年に一度
ある特徴をもった女性の生き血を飲み干す。
その特徴を持った女性こそ、ミシェルの婚約者だったのだ。
ビルは半信半疑・・・。だが実際に始皇帝とともに眠っていた
兵馬俑が、美術館でいきなり動き始めた映像を見て真実と確信。
ミシェルの婚約者を救うために、ビルも一肌脱ぐことに・・・。
そんなビッグな妖怪、どうやって倒す・・・?
中国の妖怪伝説をお姫様救出劇に変化させた、スリリングな一編。

2、マギー・ウオーカーは眠らない
世界でも指折りの科学者、マギー・ウオーカー。
トップクラスの科学者が集まる研究所の主任。
ただ、考え方はあまりにも合理的すぎて超変わり者。
そんな彼女はある日、マフィアによる殺人事件を目撃した。
夫婦らしき男女が殺され、その男児が1人遺されてしまった。
マギーは男児を助けたが、その子の面倒などみていられない・・・。
男児のグランマの住所もわかり、そこへ電話をしたのだが、
何やらきな臭い男どもが見張っているようだ・・・。
仕方なく、マギーはその子を助けることにする。
マギーは、自分をグランマと思い込みくっついてくる
男児に次第に心惹かれるが、そんな感情に一切
振り回されることなく、どうしたら助けられるのか?
一番合理的な解決策を思いつく。
子どもが苦手だけど、子どもの扱いは非常に上手い
マギーの行動力に拍手!!!!

3、絵画の描き方
ある日、平賀の元へバチカンの絵画修復士と名のる
青年が訪ねてきた。
青年は、バチカンの倉庫に眠る絵画の管理をしているようで、
その中に仕舞われていた、ある画家に心を奪われてしまった
という。修復するにしても、どのような絵の具が使われて
いるのか?調べたがどうしても解明出来ず、バチカン
科学部を訪ねてきたらしい。
平賀はその青年の熱い心に打たれ、絵の具解明に乗り出すが・・・。
結局、ロベルトに頼ることに・・・。
ロベルトと平賀は休日を返上し、絵画修復士のために
実際に絵の具をつくることなる。
その過程で、奇跡が起こる・・・というストーリー。
このエピソードはとても心が温かくなる。

4、ゾンビ殺人事件
イタリアの森で、男女がゾンビに襲われると言う
衝撃的な事件が発生した。しかも襲われた女性を
助けるためにそのゾンビを殺害したという。
ゾンビを殺害・・・?もう死んでるんだけど????
そのような怪事件は、カラビ二エリのメデオ大尉のところに
回ってくる。彼はこれまで誰も解明できない奇妙な
事件を次々に解決し、どんどん出世していたのだ。
だが、彼をサポートしていたのは、凶悪犯罪者・
ローレン。今回もローレンに泣きついた、メデオ大尉は
ローレンに心酔する、心理捜査官・フィオナとともに
捜査を開始。だが大量のゾンビが発見され、さらに
混迷を極めてしまった!?
またまたローレンの鋭い洞察力と鮮やかな推理に感心する。
海外では、やはりゾンビって信じられているのかな?

傑作な4編。思い切り堪能しました!!

『バチカン奇跡調査官 ゾンビ殺人事件』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥600(税別)

怪しい陰謀が蠢く!バチカン奇跡調査官シリーズ長編版12巻

大人気、大好きな「バチカン奇跡調査官」シリーズの
最新作12巻「バチカン奇跡調査官 楽園の十字架」を
読みました。

今回は、働き過ぎの平賀とロベルトが強制的に
休暇をとらされ、ハイチでの仕事を終え、
偶然に知り合ったアメリカの大富豪・ルッジェリから
豪華客船でのカリブ海クルーズに招かれる。

ロベルトと平賀は、分不相応な豪華客船での休暇に
若干引き気味だが、船のオーナー・ルッジェリの
気さくな対応に、招待を受けることにする。
そして、豪華客船が航海を始めると、船上で
海が割れて巨大な十字架が出現するのを目撃する。
乗客たちは、神の奇跡だと祝福。
ロベルトたちも驚き、奇跡調査を始めることに。

そして、二人が奇跡調査を始めた矢先、甲板で一人の
男性が倒れ亡くなってしまう。
事故か病気か?それとも事件か・・・?

そんなとき、ロベルトに黒人青年が呪われている自分を
助けてほしいと訴えてきた。彼の告解を聞くため夜中に
チャペルを訪れたロベルトだったが、約束の時間になっても
黒人青年が来ることはなかった。

翌日、ヴ―ドゥの儀式を模した黒人青年の惨殺死体が発見される!!
船内には、偶然にもCIAエージェントが乗り込んでおり、
ロベルトと平賀も事件の調査を手伝う事になる!

休暇中にも関わらず、結局、奇跡調査を行うことになってしまった二人。
そしてなぜか奇跡調査には事件がつきまとう・・・。
この奇跡は殺人事件に関連があるのか・・・?
豪華客船を舞台に繰り広げられる、不気味な事件は、
クリスティの「ナイル殺人事件」を彷彿とさせる。

圧巻なのは、船内で催されたマジックショーのシーン。
死人を生き返らせるというマジックは読んでいて息をのんだ。

今回は、巨大な十字架の奇跡、ヴ―ドゥの魔術、マジックショー
バミューダ海域と、謎めいたな展開が次々と描かれてとても面白い!
特にバミューダ海域で起こった事件の羅列は圧巻。
こんなにたくさん事件が起きていたんだと改めて知った。
恐るべし!バミューダ海域。

さらに、クライマックスの衝撃的シーン!
怪しく危険な陰謀が蠢いていたのだ!?
いったいどうなる?平賀とロベルト・・・・!

次は2月下旬に発売‘予定’です。

『バチカン奇跡調査官 楽園の十字架』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA(角川ホラー文庫)
価格:¥720(税別)

映画レイダースを彷彿!バチカン奇跡調査官「ソロモンの末裔」

大人気の天才神父コンビシリーズ
「バチカン奇跡調査官」の最新作が
発売されました!
タイトルは「ソロモンの末裔」です。
今回はとんでもなく危険な旅が待ち構えています!
命をかけた神父コンビに感動!

バチカンソロモンの末裔

内戦が続くヨルダンのイルビド教会の難民キャンプに、瀕死の男が担ぎ込まれた!
だが、シェバと名乗ったその男は自分の使命を果たすことなく息を引き取った。
彼の持ち物は旧い羊皮紙の巻物のみだった。
その羊皮紙には古代の文字が書かれているようだ。
イルビド教会の神父はシスターにその巻物をバチカン図書館に送り
解読の依頼を指示した。
一方、バチカンで奇跡調査を担当する、古文書解読のエキスパート
ロベルトのもとに、その羊皮紙の巻物の鑑定依頼が舞い込む。
ロベルトがその巻物を解読すると、シェバの民と神殿創りに関して
書いてあるようだった。
だが、解読の途中、上司に呼ばれたロベルト。
平賀と共にエチオペアの奇跡調査を命じられる。
それははるか昔、ソロモン王とシェバの女王の子どもが持ち帰ったという
「契約の箱」。その上空に巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がった
という奇跡現象の真偽を確かめる依頼だった。

早速現地に向かう二人。だが「契約の箱」は聖職者の兄弟によって
持ちだされ、行方不明になっていた。
二人はイタリア人探検者・マヌエルからその兄弟の行方を一緒に探してほしい
頼まれ、ともにオベリスク広場に向かう。
しかしその広場で司祭の他殺体を発見し、容疑者として警察につかまってしまう!

そこから彼らは想像を絶する過酷な状況に巻き込まれてしまうのだ!
まるで、映画「レイダース 失われたアーク」のような展開!!!
3人は灼熱の砂漠に放り出され命の危機に!どう立ち向かうのか?

ソロモン王とシェバの女王のロマンスや、古代の王朝の歴史、
宗教対立の詳細な記述が非常にわかりやすく面白い!
こういう歴史好きならば今回の「ソロモンの末裔」は読んで
いて勉強になるだろうと感じた。
手に汗握る展開が文句なく面白い!!

『バチカン奇跡調査官 ソロモンの末裔』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥720(税別)

「怪盗探偵山猫」も真っ青の面白さ!「確率捜査官・御子柴岳人」

神永さんの作品「怪盗探偵山猫」がドラマ化されて大ヒット!
はまさき、「心霊探偵八雲」シリーズが大好きすぎて、
他のシリーズはまだ読んでいない。読もうかなと思っていたら、
ミステリー小説読書会の参加者さんから
「確率捜査官」シリーズをオススメされました。

「確率~」とついているから、きっと難しい数式とか
出てくるのではと思い、数学が超~~苦手なはまさきは敬遠して
いたのですが、そんなこと気にならないくらい面白いと
太鼓判をおされました。

読んでみたら、いや~、ほんとに面白かった!
プラス、八雲ファンにはたまらないおまけつき!でしたよ!

確立捜査官

取調中に起きた暴行事件が原因で、
新米女性刑事・新妻友紀は、警視庁世田町署内に
新設された〈特殊取調対策班〉に異動となった。

〈特殊取調対策班〉とは効率的で正確な取り調べ方法の
検証を行うのが主たる目的だ。
その対策班は、地下1階にあった。まるで倉庫のような乱雑さだ。
友紀がその対策室で出会った男は、御子柴という数学者だった。
なぜ数学者がここにいるのか?といぶかしむ友紀。
そこへ、警視庁きっての落としの名人と言われた権野が顔を出す。
〈特殊取調対策班〉はこの3人が主たるメンバーだ。

御子柴は、警察の常識を叩き込まれた友紀に、「バイアス女」と命名。
さらに、刑事の勘とやらも、すべては確率で実証できると言い切った。
友紀は、そんな御子柴に反論するが、常に「黙れ!バイアス女」と
斬って捨てられる。
御子柴のいう「確率」で取調の効率をあげるということはいかなる事か?

取調の時はサングラスをかけ、チュッパチャップスキャンディを
なめながら友紀の横に貼りつき、容疑者に奇妙なゲームをさせ
この確率は~と言いながら容疑者を不安に陥れる・・・
変人でありながら、イケメンの数学者、御子柴岳人。
友紀はこの変人数学者とペアを組み実際の取調に挑むことに・・・。

読んでみると面白い!それも、眼からウロコの面白さだ。
「確率」って凄い!と思わず言いたくなる。
しかも八雲と晴香もちらっと登場し、思わず「お~」!!
今後の展開が楽しみ!

シリーズ第2弾『確率捜査官御子柴岳人 2』が単行本で発売中!

『確率捜査官御子柴岳人 密室のゲーム』
著者:神永学
出版社:KADOKAWA(角川文庫)
価格:¥600(税別)

衝撃!悪魔憑きの正体!「バチカン奇跡調査官12 悪魔達の宴」

「バチカン奇跡調査官」シリーズ最新刊、「悪魔達の宴」。
‘悪魔が少女に憑依する’というシリーズ中で一番恐怖を覚えた作品。

しかしそれは本当に悪魔の仕業なのか・・・?

バチカン悪魔宴

クリスマスの夜、4人の少女たちは人目を避けて儀式を始めた。
だが、その儀式の途中で一人の少女が恐怖にかられ逃げ出す。

新年を迎えたドイツ、ニュルンベルグ。
その市長が、フラウエン教会のベックマン司祭に
「娘に悪魔が憑いた・・・」と告白した。
ベックマン司祭は、エクソシズムの講義を受けたという
若き神父・トビアスとともに市長の娘・ヘンリエッテを
見舞う。そこで二人が見たものは、おぞましき姿に変貌した
ヘンリエッテだった。
二人は早速、バチカンへ助けを求める。
バチカンは、エクソシストの講義を受けたロベルトと
イタリアに住むベテランエクソシスト、ジャンマルコ・ジャンニー二
の二人をドイツ・ニュルンベルグに派遣した。
その頃、トビアス神父はたった一人で、悪魔に憑依された
ヘンリエッテと戦っていた。
だが、精神的にも肉体的にも疲れ果てていたトビアス神父にも
悪魔の手が伸びようとしていた・・・。

一方、ニュルンベルグ駅に降り立ったロベルトとジャンマルコは、
駅で不気味な魔法陣を眼にする。
この頃、駅では連日決まった時刻に人が死ぬという怪現象が発生していた。
そして、街では至る所で‘悪魔’の目撃情報が報告され、住民たちの
恐怖心は日毎に募っていた。

ロベルトとジャンマルコは、トビアス神父と合流し、3人で
ヘンリエッテの悪魔祓いを始めるが、ベテランのジャンマルコを
もってしても容易に祓うことが出来ず、日に日に憔悴してゆく。

そんな時、平賀の弟・良太は兄からロベルトの悪魔祓いの話を聞き
平賀にロベルトの元へ行くようにアドバイスをする。
良太に何かを感じた平賀は、早速ロベルトの元へ向かった。

そして、ロベルト、ジャンマルコ、平賀の3人は悪魔と対決することになる。

殆どが悪魔祓いの難儀なシーン。読んでいると恐くなる。
本当に少女に悪魔が憑依していると感じる。
今回も、吸血鬼事件の時と同じように、科学で解明することが不可能な
状況になったのでは・・・と思う。
しかし、平賀の冷静かつ冷徹な科学者の眼が真相を暴くのだ!

シリーズ中、一番恐くて、多分一番面白く、印象に残る作品!!

『バチカン奇跡調査官 悪魔達の宴』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA (角川ホラー文庫)
価格:¥680(税別)