「女性犯罪捜査班」原麻希シリーズ最新刊「通報者」!

警視庁‘女性犯罪’捜査班警部補・原麻希シリーズ
第3弾「通報者」が出ました!!

このシリーズ、警察小説とミステリーが上手く融合!
さらに、原麻希刑事がとても魅力的で好き。

「通報者」は長編なのですが、1冊の本の中で前編と
後編に分かれていて、前編で起きた事件がさらに複雑怪奇な
様相を呈し、後編へと繋がってゆく・・・・。
ちょっと変わった設定で物凄く面白かったです。

通報者

前編【東中野母子営利誘拐事件並びに立川市残堀川女性全裸死体遺棄事件】
警視庁管内で、税理士の妻子が誘拐されたとの一報が入った。
ところが、被害者の夫は警察に連絡せず、身代金受け渡し間際になってから警察に通報!
警察は誘拐事件の準備もままならない内に行動を開始。

身代金取引現場に偶然居合わせた「女性犯罪班」の原麻希が
捜査に加わり身代金を持った夫を追跡するが、警察が
介入していることがばれ、取引は中止になってしまう。
そして、その誘拐事件は最悪の結果に!多摩川流域にて
女性と子どもの遺体が発見される!
さらに同じ多摩川流域で今度は全裸の女性遺体が発見された・・・。
そして事件はさらなる奇妙な方向へ・・・

後編【町田市雑木林女性連続殺人事件並びにヴィラ東中野3人殺し】
誘拐事件の全容も明らかにならないまま、今度は町田市の雑木林で
二人の女性の遺体が相次いで発見される。
そしてヴィラ中野で発見された3人の遺体・・・・。

全くバラバラに見えたそれぞれの事件が、意外な方向で繋がってゆく!
原麻希のひらめきはさらに磨きがかかり、推理を展開!

そして元恋人で公安刑事だった広田が警視になり捜査一課に異動。
この事件の管理官で登場している。
そのリーダーぶりもかっこいい。

警視庁「女性犯罪捜査班」警部補・原麻希シリーズ中一番面白い作品。

『警視庁‘女性犯罪’捜査班 警部補・原麻希 通報者』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社(文庫)
価格:¥590(税別)