型破り皇后さま大活躍!「紅霞後宮物語第二幕」

衝撃の面白さではまってしまった「紅霞後宮物語」!
その第二幕も読みました。さらにさらに面白かった!

著者の雪村さんが子供のころから大好きという、
中国歴史、後宮もの、戦う女性など
好きに満たされた作品で、読んでいると
著者のこだわりがまっすぐに伝わってきて、
楽しくて仕方ありませんでした。
1作目を読んだらすぐに続きが読みたくていっきに読みました。

紅霞2幕

不世出の軍人と謳われた、関小玉がかつての相棒で今皇帝の
文林に無理やり皇后にさせられてから早1年。
第一幕の高貴妃の事件から、ようやく落ち着きを取り戻した
帝国に新たな火種が飛び込んできた!!

小玉は、文琳の側室が生んだ3番目の皇子・鴻をわが子のように
慈しみ、育てていた。
文林も小玉が育てている鴻だけは可愛いらしい。
だが、鴻は文琳の事が苦手らしい。
父と息子の葛藤がすでに・・・・!?

そんな平和な日々が続いていたある日、
先帝の遺児が現れ、宮中に動揺が広がる。
その遺児が本物ならば、今皇帝である文林の立場が
危うくなる・・・!
そんな中、小玉は文林失脚に備え、軍人らしく文林と
鴻を抱えての逃走計画を練る。
だが、小玉はその遺児の秘密を知り、愕然とする!

先帝の遺児を掲げ、文林失脚を画策する高官たち。
その策謀を見極め、謀反の首謀者をすべて粛清したい文林。
そのすさまじい闘いに、小玉は一人心を痛めたり焦ったり・・・。
小玉の文林に対する想いに胸がキュンとなる。

一体この二人はお互いをどう思っているのか?
常に、どうにかなってよ~と思う。
そこがもどかしい~。

そんなこんなが楽しめる、後宮小説の決定版!
第二幕も面白いですよ~。

『紅霞後宮物語 第二幕』
著者:雪村花菜
出版社:KADOKAWA(富士見L文庫)
価格:¥580(税別)