益々面白くなる、「後宮の烏3」

段々と面白くなってきた白川紺子さんの
「後宮の烏」。シリーズ第三弾を読みました。

烏妃暗殺を目論んだ、烏漣娘娘が恐れる
「梟」とは何者か?
その「梟」が残した羽根に自らの行く末を
重ねる寿雪。

「烏妃は一人で在るもの」という烏漣娘娘
の言いつけに背き、寿雪の周りには
寿雪を慕う者たちが集まってきている。
しかし、寿雪は虚しさから逃れることが
できないでいる。

ある日、寿雪のもとへ泊鶴宮の妃・鶴妃の
侍女が訪ねてくる。
雨の夜にやってくる、幽鬼を追い払って
ほしいという。
寿雪は侍女から詳細を聞くと心がざわつく。
なにかよからぬことが起こるのではないか….?

この事件を皮切りに、不可思議な事件が
次々と起こり、やがて、政治的な思惑に
絡めとられてゆく。

そしてそのことが寿雪を追い詰めてゆく。

2巻までは、宮城内部の事件を中心に
描かれていたが、3巻からは次第に
外へと事件が広がり、スケールが
大きくなってゆくようだ。

寿雪を慕う鶴妃だが、彼女の一族は
不穏な空気を漂わせている。
また怪しげな「八真教」なるものも出現し
高峻や寿雪を悩ます。

また3巻では、寿雪と衛青のつながりにも
驚かされたり、護衛の温螢の寿雪に対する
忠誠心にキュンとなったりと読みどころ満載だ!

そして高峻は、寿雪を「烏」から開放する
一筋の光明を見出す!!!

寿雪の運命はどう動くのか?
4巻が待ち遠しい~~。

『後宮の烏 3』
著者:白川紺子
出版社:集英社オレンジ文庫
価格:¥610(税別)

江戸の少女たちが大活躍!「大江戸少女カゲキ団」

「大江戸少女カゲキ団」、ミステリーでは
ありませんが、読んであまりにも可愛くて健気な
少女たちの心意気に感動したので、紹介しちゃいます。

時は江戸中期、庶民の娯楽といえば芝居見物。
歌舞伎は大流行している。

役者だった父と、父の追っかけを
やっていた母との間に生まれた芹。
芹は幼いころ、父のもとで芝居の稽古
に励んでいた。
しかし、あることがきっかけで芝居や
踊りからすっかり遠ざかってしまう。

芹はこの時代の女の子にしてはかなり
背が高い。そのこと気にしていた。
女中として働いている「掛け茶屋まめや」
のおかみさんは、そんな芹を毎日
励ましてくれる。

ある日、芹は久しぶりに心の中で師と仰ぐ
東花円の稽古所を覗いた。
そこには、大店のお嬢さんたちが、花円に
怒鳴られながら稽古の真っ最中。

それを見た芹は、自分だってお金を払えば
師匠に弟子入りできるのに…

心に広がる嫉妬心。踊りを捨てきれず、
花円の稽古を覗いては、一人道端で稽古を
繰り返す芹だった。

しかし、お金をかけて立派な師匠に学んでも
一向に上手にならないお嬢さんたちもいる。

父の呪縛から逃れられず、悶々と日々を送る
札差しの娘・才。
茶問屋・駿河屋の娘・奈加は、稼業が厳しくなり
稽古どころではない。
才にあこがれる、魚屋の娘・紅。
あまり稽古に熱心でないが、才のあとを追いかけている。

そんな4人の女子たちが出会い、一つのことを
やり遂げようとする。
最初は喧嘩ばかりしていた4人だったが、
やがて、思いは一つとなり目標に向かって
ただひたすら精進するのだ。

読んでいてなんだか胸があつくなった。
自分がこの娘たちと同じ年ごろ、こんなに
一生懸命何かに没頭したことがあっただろうか?

そう思うと、彼女たちのがんばる姿に
思わず応援したくなった。
とってもとっても素敵な作品。

「着物始末暦」シリーズの中島要さんの
新シリーズ。
次回作、期待しています!!

『大江戸少女カゲキ団』
著者:中島要
出版社:角川春樹事務所(ハルキ文庫)
価格:¥640(税別)

皇后になるまでの関小玉を描く第4弾「紅霞後宮物語 第零幕四」

「紅霞後宮物語」の本編も非常に面白いけれど、
皇后・関小玉の若き時代を描く、「零幕」
シリーズも凄く面白い。
大好きなシリーズ。

兄の代わりに武官となり、いまや閣下と
呼ばれるほど偉くなった小玉は、
母が亡くなり、やっと休暇をとり
義姉の三娘(さんじょう)と
甥の丙のいる実家へと戻った。

そこへ、従卒の清喜も休暇をとってやってきた。
そしてちゃっかり居ついてしまう。
清喜の人柄からか、母を亡くした悲しみを
まぎらすことができた3人だった。

ところが、そこへ副官の文林までやってきた。
三娘は、小玉に対する文林の接し方を
見ていぶかしむ。文林は小玉に好意を
抱いているのでは・・・・と。

そんなとき、とんでもない事件が起きる。
小玉のかつての許嫁がまたまた求婚して
きたのだ。
妻が死んで本当に好きだったのは小玉だったと・・・。

小玉からすればそんな勝手な言い分は通らない
自分を捨てて、金持ちの令嬢と結婚し、
小玉が村から出ることになった原因を作った男だ。
決して復縁はない。
ところが、小玉が首をたてに振らないならと
いうことで強行突破に出たのだ!
いきなり結婚式!?
しかも村ぐるみで。

怒り狂った小玉は、家族皆で都へ出る決心をする。

そして、三娘は子どもの頃に出会った占い師の
言葉を思い出す。小玉を見た占い師は、
「あの娘は、やがて高き御位にのぼるだろう」
と言った。

占い師の予言は実現し本編では、小玉は皇后となるが…。

小玉の恋の変遷と、家族の絆、そして…。
コメディタッチで描かれるが、今回は切ない展開が
心に響く。

続きが気になる、はまる面白さ。
次回の展開はどうなる!!

『紅霞後宮物語 第零幕四 星降る夜に見た未来』
著者:雪村花菜
出版社:富士見L文庫
価格:¥620(税別)

心に刻まれる1冊「あしたの君へ」

「検事・佐方貞人」シリーズや「孤狼の血」、
「盤上の向日葵」「慈雨」など、読後
いつまでも余韻が残る作品を描く、柚月さん。
文庫新刊「あしたの君へ」を読みました。

家庭裁判所調査官補、望月大地が、事件を
通して成長してゆく姿を描く。

九州の福森家裁に配属された、望月大地。
研修期間中、大地は数々の事件の調査を
担当する。

女子高生の窃盗事件から、その少女に
架された悲劇を知る。

男子高校生が、同級生の女子生徒に
ストーカー行為を行ったとして逮捕されたが….。

小学生の息子の親権争いで揉める夫婦。
そこには意外な事実が….。

面接をしても心を開いてくれない相談者
たちを相手に、苦悩し続ける日々。

先輩たちの人に寄り添う言葉に大地も次第に
前を向く。

彼らの事件を丹念に調査してゆくことで、調書や
面接だけでは把握出来なかった、隠された真実が
浮かび上がる…。

「人に迷惑をかけることと、助けを求める
ことは違う。人に助けを求めることは悪い事
じゃない。むしろ生きていく上で必要な事だ」

がつんと頭に響いたひと言だ。

人は誰でも複雑な思いを抱えて生きている。
もしそれが、事件という形で表に出てしまったならば
それは、「助けて」のサインではないだろうか?
読んでいてふとそう思った。

日頃、忘れがちな、人として大切なことを
思い出させてくれるそんな作品だ。

『あしたの君へ』
著者:柚月裕子
出版社:文藝春秋
価格:¥640(税別)

アガサ・クリスティ賞受賞作「月の落とし子」

2019年のアガサ・クリスティ賞受賞作品
「月の落とし子」を読みました。
壮大なスケールで描かれた、災害ミステリです!

新たな時代の有人探査船「オリオン計画」で
月面のシャクルトン・クレーターに降り立った
日本人宇宙飛行士・アキラを含めた4人の宇宙飛行士。
だが、二人が月面で急死した。
残されたエヴァとアキラは、遺体回収を訴え、
無事に仲間を地球に還すことなった。
ところが、突如エヴァが吐血し苦しみだした。
彼らが倒れた原因は、未知のウイルスだった!

最後に残った、宇宙飛行士アキラは、未知の
ウイルスを地球に持ちかえることは出来ないと
ある覚悟をする!

しかし、コントロールを失った月面探査船は、
あろうことか、日本の都心部である市街地の
マンションに激突!

未曾有の災害をもたらした。

日本人クルーの妹・茉由は兄の死を受け入れ、
JAXA職員として、現場に向かう。
この未曾有の災害現場で一体自分に何が出来るのか?
茉由は悩む。そんな時一緒に現場に出かけた、
理研でウイルスを研究する深田とともに、
ウイルス感染を食い止めるために奔走する!

生き残ったクルーが地球にウイルスを持ち返らない
そのためにどうするか?生死をかけたその覚悟に心が震えた!

マンションに宇宙探査船が激突するという
今までにない展開。
さらに宇宙からの未知のウイルスという
2重の災害に翻弄されながらも、決して生きることを
あきらめない、希望を失わない人々の勇気と
行動力に感動。
圧倒的スケール感に息をのむ!

『月の落とし子』
著者:穂波了
出版社:早川書房
価格:¥1,800(税別)

無差別銃撃事件を生き延びた人たちの悲劇と再生を描く「スワン」

呉勝浩さんの話題のミステリー「スワン」
を読みました。

ある日、突然起こった無差別銃撃事件。
生き残った人たちの苦しみ、哀しみ、葛藤…。
それらを乗り越えいかに生きてゆくのか?
想像を絶する悲劇の裏の真実とは何なのか?

奥深いテーマに、心を揺さぶられました。

巨大ショッピングモール「スワン」は、
地元の人たちの憩いの場所だ。
その日も午前中から、たくさんの人々が
集まり始めていた。

ところが、平和な日常は突如一変する。
銃を持った男が発砲しながら店内へ入ってきたのだ。
ボーゼンとする人々、銃撃され斃れる人、
逃げまどう人々、店内はパニック状態に陥った….。

無差別銃撃事件。死者21名を出した
これまでにない悲劇。

その中で、高校生の片岡いずみは犯人と
接しながら生き延びた。
だが、おなじく事件に遭遇した同級生の
小梢の証言、「次に誰を殺すか?いずみの
指名によって犯行が行われた」という
事実が週刊誌で暴露され、いずみは被害者
から一転、非難の的になってしまった。

苦しみから逃れられない日々を過ごすいずみの
元へ不可解な招待状が届く。
「お茶会」と題された会場に集められたのは、
生き残った事件の関係者5人。
その目的は、事件の中のもうひとつの「死」の
真相を明らかにすることだった。

生き残ったこの5人が集められたのは何故なのか?
もしかして、復讐が目的なのか?
彼らは何を隠しているのか?

殺戮のシーンは、感情のかけらも感じさせない
描写が続く。それも恐ろしいほどに。
そして、謎の解明に至る過程は、人間の
ありとあらゆる感情がせめぎあう。
そのコントラストがとても印象的だ。

緻密に計算された謎の提示。
じわじわと明らかになる悲劇の裏の真実!

最後の最後まで読み手を惹きつけてやまない
ストーリー展開に心を奪われた。

『スワン』
著者:呉勝浩
出版社:KADOKAWA
価格:¥1,700(税別)

第11回角川春樹小説賞受賞作!「ブラックシープ・キーパー」

角川春樹小説大賞受賞作と言えば、今村翔梧さんの
「童の神」が記憶に新しい!直木賞にもノミネート
された、熱い時代小説だ!

「童の神」だけでなく、この賞の受賞作品は
面白い作品が多い。

はまさきが一番感動したのは、第7回の受賞作、
櫻部由美子さんの「シンデレラの告白」。

そいうこともあり今回の受賞作、柿本みづほさんの
「ブラックシープ・キーパー」読んだ。
なんと!スタイリッシュで斬新なSFアクションミステリー
だった!!!

2025年、日本の量子力学研究所が世紀の大発見を
したことにより、世界が急激に変化した。
新たな人類が誕生したのだ。

その研究施設があった札幌で、異能力を持つ
人間が大量に発生した。

異能力を持つ元警察官の桐也は、2年前に姉が
精神を病んでゆく姿を見ることに耐えられず
自らの手で姉を撃ってしまった。
そのトラウマから抜け出せず、殺し屋稼業に
墜ちていた。

そんなある日、依頼された仕事の遂行中にアクシデント
が起きる!
その深夜、桐也のアパートのドアをたたく者がいた。
桐也は鬱陶しいと思いながらドアを開けた。
そこには、一人の少女がたっていた。
この日から桐也の生活は一変する!

設定の面白さは言うに及ばず、桐也のもとへ
やってきた少女は何者なのか?
次々と罠を仕掛ける黒幕とは一体誰なのか?
というミステリー的な展開も十分に堪能出来る!

さらにアクションだ!異能者が持つとんでもなく
個性的な武器で激闘を繰り広げるシーンはまさに圧巻!!
まるで映画を観ているようだ。

映画「レオン」と「ブレードランナー」への
オマージュを込めたというSF作品。

少女との出会いが一人の男に生きる希望を与える。

近未来の札幌を舞台に描かれる希望と再生の物語。
ラストにほろっと泣けてくる!

『ブラックシープ・キーパー』
著者:柿本みづほ
出版社:角川春樹事務所
価格:¥1,400(税別)

面白すぎていっき読みです!「悪寒」。

「代償」がベストセラーになっている、伊岡瞬さんの
「悪寒」(集英社文庫)を読みました。
読み始めたら、止まらなかったです!

大手薬品会社に勤務する藤井は、上司の命令で
ちょっとした不正に手を染めた。
それが明るみに出て、上司もろとも責任をとらされ、
地方の販売会社に出向させられた。

そこでは、支店長から日々嫌味を言われる毎日。
そんな単身赴任中の藤井の心の支えは家族。

会社とは半年という出向期間の約束。
しかしそれは、会社が裏切らない限りと
いう不安がつきまとう。

そんな不安の中、最近家族の態度が
よそよそしくなったと感じていた。

ある日同僚と飲んでいたところ、妻から不可解な
メッセージが届く。
「家の中でトラブルが起きました」とある。
聡明な妻がこんなわけのわからない
メールを送ってくるなんて….。

激しい不安にかられた藤井は東京の実家へと向かった。
そこで藤井を待ち受けていたものは・・・・。

妻の裏切りと藤井が憎んでいた上司の殺人疑惑、
娘との隔絶、会社への不信….。

妻が自分の上司を殺害したなんて….。
絶対に信じられない。
しかし、妻への疑惑が次々と藤井を襲う。

会社への不満はありつつも、家族を信じ
幸せに生きていた男が、ある日突然
絶望のどん底へ突き落される!

現実なのか?それとも夢なのか?
しっかりと大地を踏ん張ることが出来ない
アンバランスな男の心理を超リアルに
描いてある。その上手さに引き込まれて
しまうのだ。

そして、2転3転するストーリー展開も
読者を飽きさせない。
先が気になって仕方ない。

極上のサスペンスミステリーであるとともに、
人生、夫婦、家族の在り方を問う、
極上のエンターティメント作品でもあると思う。

『悪寒』
著者:伊岡瞬
出版社:集英社(文庫)
価格:¥770(税別)

読み終わるのがもったいないくらい面白い!『ムゲンのⅰ』

知念実希人さんの「ムゲンのi」を読みました。
我をわすれ、没頭して読みました。

世界でも極端に症例の少ない謎の病気「突発性嗜眠症候群」
通称レイスという難病の患者が同時期に3人も発生した。

その3人の主治医を勤める医者・識名愛衣は、彼らが
レイスに陥ったのは共通の原因があるのではないかと
推測し、祖母から受け継いだ呪術師・ユタの力を使って、
彼らの魂の救済〈マブイグミ〉を試みる。
この病気を治す術はそれしか方法はないのだ。

愛衣は患者の夢幻の世界に飛び込み、愛衣の魂の分身
〈うさぎ猫のククル〉とともにマブイグミを施してゆく。

やがてイムス患者の心の傷は、23年前の少年Xによる
通り魔殺人と、最近都内で頻発する猟奇殺人の二つの
事件と繋がっていることがわかる。

「夢幻」、「呪術師ユタ」、「うさぎ猫ククル」という
ファンタジーを連想させる世界観に、超現実的な
メディカルミステリーを融合させるという神業を挿入させた
ストーリーは、展開も結末も予測不能だ。
だからこそ物語がどう進んで行くのかが気になり、
先へ先へと読みたくなる。

また、医者として患者を完治させたい、助けたいという
愛衣の強い思いは、ククルの励ましなしでは成功しない。
愛衣を支え続けるククルの深い愛情と、愛衣を見守る
祖母や父の慈愛。この物語全体を「愛」の力が包み込んでいる。

著者が「命を削り、魂を込めて書きあげた最高傑作」と
言う通り、物語が、文章が、言葉がじわじわと心の中に
沁みこんでくるようだ。

設定・ストーリー展開・登場人物の愛らしさ、
そして最高級の面白さで魅せる、見事なファンタジック
ミステリー!
すべての謎が解け真相に繋がった圧巻のラストに魂が震える。

700ページという大長編なのに、読み終わるのが
もったいないと思うほど、面白いミステリー。

『ムゲンのⅰ上下』
著者:知念実希人
出版社:双葉社
価格:各¥1,400(税別)

頭取並・鳥越新之助大活躍!『玉麒麟 羽州ぼろ鳶組』

シリーズ第8巻「玉麒麟」がめちゃめちゃ面白かった!
今回は、頭取並の鳥越新之助に焦点を絞った作品。

侍火消として順調に成長し、今や頭取並!
剣の腕前は府下十傑に数えられる、新庄藩の
鳥越新之助!

新之助は、豪商一家惨殺及び火付け事件の現場で、
娘を人質に、火消したちに剣を振るったとして、
その下手人にされてしまった。

現場で新之助に気づいた、加賀鳶の三番組組頭・
一花甚右衛門は、何かあると直感。
彼を逃すことに…。

凶悪事件の下手人として手配された新之助だったが、
火盗改めや、新庄藩の活躍を妬む江戸の火消したちの
包囲網を次々と打ち破り、逃走を続けた。

彼に一体何があったのか!

一方、幕府の命令で全ての動きを封じられた、新庄藩・
ぼろ鳶組の面々は、新之助に何があったのか?秘かに調査する。

これまでのぼろ鳶組の活躍や、新之助を良く知り、
今回の幕府のやり方に納得できない、江戸の火消したちは
新之助を、また、ぼろ鳶組を助けるために江戸中を奔走する!

江戸を襲う巨悪。それに翻弄される人間たち。
しかし、その中で、正義とは何かを知る者がたくさんいる。
ぼろ鳶組と反目しあいながらも、「江戸の庶民を守る」
という同じ目的のために、正義を全うする人たちのかっこよさ。

江戸の火消したちの熱き思いが物語中にあふれている!

そして、新之助の律義さ、優しさ、そして強さが前面に
押し出され、鳥越新之助ファンにはたまらない!

『玉麒麟 羽州ぼろ鳶組』
著者:今村翔吾
出版社:祥伝社(文庫)
価格:¥780(税別)