生活安全課0係第4弾!益々冴えるKY刑事の推理「スローダンサー」

「生活安全課0係」の最新刊「スローダンサー」が
発売!KY刑事・小早川の推理が益々冴えわたる!
第4弾です。

スローダンサー

以前、電車の中で死にそうな女性を救ったことが
あった小早川。その女性は小早川のアドバイスで
今は生き生きと充実した日々を送っていた。
ところが、ある日その女性が友人を連れてきた。
その友人は最近、親友を焼身自殺で亡くしたことで
悩み、苦しみ、せっかく決まった仕事にも行けないという。
親友が自殺したことにどうにも納得がゆかず、
生活安全課0係に相談にきたのだった。

小早川は、まず焼身自殺という点に引っ掛かりを感じた。
自殺のやり方としてはそうめったにあるものじゃない・・・。

だが、その親友は性同一性障害で体は女性だったが、
心は男性で、見た目もほぼ男性にしか見えなかったという。
そういう特殊な理由と遺書が見つかったことで、警察で
自殺と断定されたらしい。

しかし自殺だとは思えない!その女性の心からの叫びと
親友を失い生きる目的すら無くし、引きこもっている
女性を気の毒に思った小早川は調査することに。

調べてみると、意外なことがわかった。
その性同一性障害の女性は、心が男性でありながら
自殺する前に性交渉の痕跡があったという。
心は男性なのに、男性と関係を持つだろうか・・・?
さらなる不審を募らせた小早川は相棒の高虎とその女性の
人間関係を洗いだしてゆく・・・。

警察がすでに自殺だと断定した事件を洗い直すのは
容易には行かない。だが小早川は奥の手を使って
再度、捜査出来るように手配した。

やがて浮かびあがってくる、女性の周辺・・・・。
一体彼女の身に何が起こったのか!?
あまりにも衝撃的で悲しく切ない結末に泣ける!!!

シリーズ4作目ともなると、小早川ってほんとに優しいやつで
まっすぐなやつだということがよ~くわかります。
でも、ややこしい人間関係の解決は出来そうにないみたい・・・・。

まだまだ続きが読みたいけど・・次はいつ出るのでしょうか?

『生活安全課0係 スローダンサー』
著者:富樫倫太郎
出版社:祥伝社(文庫)
価格:¥630(税別)