型破り皇后さまの闘い!「紅霞後宮物語第三幕」

衝撃の面白さではまってしまった「紅霞後宮物語」!
その第三幕もあっという間に読みました。
益々面白くなるこのシリーズ!!

著者の雪村さんが子供のころから大好きという、
中国歴史、後宮もの、戦う女性など
好きに満たされた作品!
巻を増すごとに物語の面白さが増す。
さらに文林と小玉をとりまく「闇」の深さも増す!
著者のこだわりがまっすぐに伝わってきて、
読んでいると楽しくて仕方ありませんよ。

紅霞3幕

不世出の女軍人である、関小玉が皇后になって
早、2年が過ぎた。
この2年間の間に、様々な事件が起こった。

後宮では大規模な人員整理が行われ、多くの娘たちが
後宮を後にすることになった。
小玉は、皇帝・文林に新たな側室を薦めようと画策する。
娘たちが後宮をが去る際、文林がそのものたちに最後に
声をかけるという場を設け、新たな出会いをセッティングした。
だが、文林は全くのって来ない。
あきらめようとしたとき、文林が1人の娘に名を尋ねた。
彼女の名は、謝月枝。
文林はこの日から、謝月枝のところに入り浸る!?
荒れる後宮は、謝月枝派と皇后派に分かれてしまう。
そして小玉は、二人のもとへ赴き皇后位の返還を表明するが、
何だか話が・・・・?????困惑する小玉。
そしてこの件が一旦片付いたころに大事件が発生する。

またもや反逆・・・
それは、馮王家の城から戦火があがった!
小玉と、小玉の友・明慧の軍が馮王家に向かう!

毎回、毎回、小玉と文林の関係は笑わせてくれる。
しかし、今回小玉はとうとう文林に捨てられたのかと
本気で思ってしまいました。
それとこの3幕、めちゃめちゃ悲しい事件が待っています。
このシリーズのファンならば、しばらく立ち直ることが
出来ないくらい悲しい。
そして、文林の失脚を狙う、深すぎる闇。
だれが背後で操っているのか?
益々わからなくなる。

シリーズ四幕の展開に期待!

『紅霞後宮物語 第三幕』
著者:雪村花菜
出版社:KADOKAWA(富士見L文庫)
価格:¥580(税別)