いよいよ開戦か!?どうなる小玉?『紅霞後宮物語 第六幕』

衝撃の面白さで、はまってしまった「紅霞後宮物語」も
第六幕に突入しました。

第五幕では文林と小玉の夫婦関係を見直す重要な
要素が入ってドキドキしました。そのドキドキ感
を引きずりつつ六幕を手にとりました。

隣国・康との戦を決意した文琳は、誰を行軍元帥に
するのか迷った。
小玉が皇后となった理由の一つは戦のためだ。
だが、体調が振るわない小玉を出陣させることは
出来ない。
幸いなことに誰からも小玉の名は出なかった。
文林はなぜか安堵した。
小玉に手柄をたててもらいたいという思いと
戦場に向かわせることに躊躇いを感じてしまった文林。
もしかして、小玉をとても大切にしたくなっているのか・・・?

そして行軍元帥は、班将軍と決まった。

かたや、小玉も文林に対するわだかまりを
埋められず自身の心を持て余していた。

そんな折も折、朝廷では皇太子問題が議題にのぼった。
一瞬、文林が「なんでこんなときに!」と猛烈に怒る
場面があるが、何かあった場合の時に備え、こんな
ときだからこそ決めておく必要がある!との意見に
しぶしぶ納得した。

司馬淑妃の生んだ長男・鳳か、小玉を養母に持つ鴻か・・・?
文林が悩む中、皇后小玉を巡って皇子たちが
ありえない事件を起こしてしまう・・・・。
果たして文林の決断は?

外的には康との戦、内的には皇太子の立太子問題と
文林と小玉にとっては頭痛のタネが満載。

その陰で、恐ろしく邪悪な何かが芽吹いていく・・・。
波乱ぶくみの第7幕へと続く!

第五幕で完全にずれてしまった文林と小玉の心。
そしてそれを引きずる第6幕。
二人の心がなぜここまでずれるてしまったのか・・・?
著者があとがきで詳しく語っています。
これは必読です!!!

『紅霞後宮物語 第六幕』
著者:雪村花菜
出版社:KADOKAWA(富士見L文庫)
価格:¥580(税別)