残虐非道盗賊VS.ぼろ鳶組!シリーズ第3弾『九紋龍』

大好きなシリーズ、「羽州ぼろ鳶組」第3弾は
「九紋龍」です。最強の男が登場します。

大阪で悪辣な強盗を追いつめるため、火付盗賊改の
長谷川平蔵は、京都から大阪へ出張っていた。
だが彼らは平蔵の動きを察知、江戸へと向かった。

江戸では、火事と非道な押込み強盗が続けて起こっていた。
その奇妙な偶然に、星十郎らは火事を起こし、その隙に
皆殺しの押し込み強盗を働いているのではと疑う。
長谷川平蔵が負っていたのは、その残虐非道な強盗集団・
千羽一家だった。

そんな中、新庄藩火消・通称〝ぼろ鳶〟組頭・松永源吾は
火付けを止めるべく奔走する。
だが藩主の親戚で、御連枝様こと戸沢正親は、国元の領民や
藩の財政事情から火消の削減を宣言。
正親の嫌がらせとしか思えないような態度に、松永は怒り心頭となる。

一方現場では、九頭の龍を躰に刻み、町火消最強と
恐れられる「に組」頭〝九紋龍〟こと辰一の乱入で
大混乱に陥っていた。
なんと辰一は野次馬狩りをおこなっていたのだ。
辰一はなぜそんなことをするのか?

次々と起こるピンチ!絶対的な危機に、どうなる!?ぼろ鳶組!

極悪な押込強盗軍団とぼろ鳶組の闘いに、新之助の剣が悪を斬る!

そして、九紋龍こと辰一の熱き火消魂が加わり、
怒涛の消火シーンは圧倒的な臨場感!

果たして千羽一家を捕えることが出来るのか?

ぼろ鳶組の支えは、松永源吾の妻、深雪だ。
今回の深雪の働きには舌を巻く。
また夫婦の間には新たな展開が!
強盗と火事・・・。すさまじい闘いのあとの心の癒しは
やはりこの二人のエピソード・・・。

巻を追うごとに面白さが増してゆく、羽州ぼろ鳶組シリーズ。
第4弾もほぼ読了!

『九紋龍 羽州ぼろ鳶組③』
著者:今村翔吾
出版社:祥伝社(文庫)
価格:¥700(税別)