ミステリーのネタは古書。「ビブリア古書堂の事件手帖」面白いです!

今年本屋大賞にランクインしたミステリー作品を紹介しています。
今日は本屋大賞第8位、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち』(アスキー・メディアワークス)を紹介します。
文庫がランクインしたのは今年が初めてです。本屋大賞にノミネートされる以前からかなり売れていました。
古書にまつわるミステリー作品で、本が好きでさらにはミステリーも好きな読者の方々にはたまりませんよ~。
《向かって左側が本屋大賞8位にランクインした作品。右はシリーズ第2作目です。》

舞台は鎌倉。かなり昔からひっそりと営業している古本屋「ビブリア古書堂」がある。
その店の店主は古本屋の店主にしておくのはもったいないくらい若くて美人。名前は栞子さん。
しかし残念ながらあまりにもシャイなため、超がつくほど人見知りな性格。
でも古書の知識は並大抵ではない。いつもはしどろもどろの栞子さんも古書のことになるとしっかりと語る。なので栞子さんのもとには、いわくありげな古書が持ち込まれることも・・・。
そして栞子さんは、古書にまつわる謎と秘密を解き明かし、ときにはその人の秘密までも解き明かしてしまう・・・。栞子さんの本に対する愛情が人間同士の事件までおさめてしまう・・・。
古書ってものすごく知的な秘密が隠れていそうな気がする。その古書をミステリーのネタにするなんてすごい!
読んでいるうちに新たな発見が次々と出てきて、本好きにはたまらない新鮮な驚き!そして鮮やかに謎を解明する、栞子さんがなんと頼もしく感じられることか・・・!!
新たな安楽椅子探偵が誕生しました。
連作短編の形をとっているので、読みやすい!そして読み出したらやっぱり・・・・止まりません!

現在、シリーズは2作品発売中。近いうちに第3作目も発売の予定です。

『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち』
著者: 三上延
出版社:アスキー・メディアワークス
価格:¥590(税別)