鳥肌がたつほどの面白さ!驚愕のSF冒険小説『ジェノサイド』

本屋大賞が発表になりました。大賞受賞作は三浦しをんさんの『舟を編む』(光文社)です。ものすごく面白くて、感動する作品、はまさきも大好きです。
しかし毎年受賞作しか話題にならないのでちょっと残念だなと思っていました。実は2位以下の作品も傑作揃いです。
今年は特に甲乙つけがたい作品ばかり。なので、今年本屋大賞にランクインしたミステリー系作品を中心に紹介したいと思います。
今回紹介する作品は本屋大賞第2位だった、高野和明氏の『ジェノサイド』(角川書店)です。
昨年3月に発売された作品で、あまりの面白さに衝撃を受けた書店員さんたちの間で話題になりました。かくいうはまさきもその一人。
『13階段』(講談社文庫&文春文庫刊)で江戸川乱歩賞を受賞し、数々の作品を描いておられたのですが、しばらく高野氏の新刊を見ない期間がありました。
はまさきは、『13階段』ですっかり高野さんファンになっていたので、『ジェノサイド』が、昨年雑誌「ダ・ヴィンチ」で紹介されていたのですぐに読み、あまりにも面白かったので、お店のエンタメ担当さんにお願いして、店頭に積んでもらいました。
その後は、あれよあれよというまに全国的に売れていきました。
年末恒例の『このミステリーがすごい 2012年版』で、なんと国内編第1位となりました。ほかに山田風太郎賞も受賞。残るは本屋大賞大賞受賞だ!と思っていたのですが、惜しくも2位だったのです。

物語の最初は、ホワイトハウスのオーヴァルオフィスの密談から始まります。このシーンはまるで海外のエンタメ小説を読んでいるようです。
CIAが察知した人類絶滅の危機・・・・。方や日本では、創薬化学の勉強をしている大学院生・研人に急死した父よりメールが届く。
その不可解な遺書を手掛かりに研人は、秘密の私設実験室へとたどり着く。父は何を作り出そうとしていたのか?
同じ頃、特殊部隊出身の庸兵・イエーガーは難病に苦しむ息子を助けるために極秘の任務につこうとしていた・・・・。
アメリカ、コンゴ、日本を舞台に描かれる壮大な人類の未来の物語。
その面白さは海外のSF小説をも凌駕する!一気読み必至!最高級のエンターティメント小説です。

『ジェノサイド』
著者: 高野和明
出版社:角川書店
価格:¥1,800(税別)