大好きなシリーズです。
「警視庁犯罪被害者支援課」。
新作は、ブラック企業ハウスメーカーの
社長が主人公です。
かなりの波乱が巻き起こります!
2年前、ブラック企業として知られる
ハウスメーカーの社長・大崎の娘が殺害された。
支援課の村野は、その事件で被害者家族である
社長の大崎に寄り添うが、大崎は怒りを爆発
させるばかりで支援課は苦労した。
そして2年後、強盗殺人で山梨県警が逮捕した
男が、大崎の娘殺害を自供したと連絡が入った。
あまりにも意外な犯人の自供で捜査は急展開する。
そして村野たちは、再び大崎と向き合うこととなった。
警察を信頼できず、怒りにまかせて暴言を吐く
大崎にまたもや振り回される村野。
さらに支援課内部でも問題が生じていた。
以前から支援課に不満を抱いていた長住が、
この事件を執拗に追う記者と不審な接触
図っていたのだ。
最も傲慢な犯罪被害者は守るべきか否か….。
悩み続ける支援課、そして村野。
今までにない被害者家族と向き合う村野たち。
それでも絶対に挫けず己の職務を全うする
彼らの矜持に心を打たれた。
また、今作品、今まで以上にミステリー色が濃い。
クライマックスの展開に目を瞠る!
読み応え十分の警察小説!
『警視庁犯罪被害者支援課6 不信の鎖』
著者:堂場瞬一
出版社:講談社(文庫)
価格:¥840(税別)