昨年の様々な海外ミステリーランキングで
7冠を達成した、アンソニー・ホロヴィッツ
「カササギ殺人事件」!
ほんとに鳥肌物の面白さだった!
ところが今年!またまた鳥肌物の新作が出た!
「メインテーマは殺人」だ。
もう、凄すぎる。面白すぎる!
老婦人が自分の葬儀の手配をした日に殺害される
という劇的な事件の始まり!
彼女は、自分が殺されると知っていたのか?
作家のホロヴィッツは、刑事ドラマの
脚本執筆で知り合った、元刑事ホーソーン
からこの奇妙な事件を捜査する自分を
本にしないかと誘われた。
困惑するホロヴィッツ。断るつもりだったが
すでに事態は動きはじめていた。
元刑事ホーソーンは、空気は読めないが
怜悧な推理力を持つ元刑事だ。
ホロヴィッツから見たら、彼の勝手気ままな
捜査に駆り出される・・・。という思いが強い。
ホロヴィッツが元刑事ホーソーンに
翻弄される姿は、まるでホームズとワトソンだ。
そして、時に挿入されるホロヴィッツ
自虐ネタとも言えるエピソードがちょっと笑える。
しかし、謎解きと犯人当ての醍醐味は
「カササギ殺人事件」に勝るとも劣らない!
シャーロキアンをも唸らす大胆不敵な展開に圧倒される!
仰天展開の「メインテーマは殺人」を堪能してほしい。
『メインテーマは殺人』
著者:アンソニー・ホロヴィッツ
出版社:東京創元社(文庫)
価格:¥1,100(税別)