衝撃の警察小説登場!「ブラックリスト 警視庁監察ファイル」

初読みの作家さん、伊兼源太郎さんの
「ブラックリスト」を読みました。
読んでいる途中で気がつきました。この作品には前作が
あるのでは?ということで、第1弾は、
「密告はうたう 警視庁監察ファイル」
(実業之日本社文庫 ¥685税別)です。
こちらから読むほうがおススメですが、
「ブラックリスト」面白いです!

このシリーズは、警察官や、警察職員の不正を捜査する
警察官にとっての警察という「監察」に焦点を充てた作品。

「ブラックリスト」の物語は、
捜査二課から大型特殊犯罪関連の捜査資料が流出し、
資料に名前のあがっていた、逃亡中の詐欺犯たちが
次々と変死する事件が起きた。

捜査資料は渋谷中央署から流出したという疑いがのぼり、
警視庁人事一課監察係の佐良と皆口は、内勤の刑事の
行確に入った。
だが、その朝二人は突如何者かに銃撃をされる!
しかも、その銃は弾の線条痕から2年前に起きた
警察官殺害事件に使用された銃と同じものだと判明!

2年前に殺害された刑事とは、佐良の相棒で、皆口の
婚約者だった斎藤だ。
二人は複雑な思いを抱え、捜査を続行する。

この銃撃は捜査妨害なのか?それとも….
何者かの脅迫なのか?

捜査資料流出事件の背後にあるものとは?
警察内部で何が行われているのか?

組織内部に蔓延る暗く深い闇も見え隠れする、
いったい、本当の黒幕はどこの潜んでいるのか?

作品全体に漂う緊迫感、サスペンスフルな展開、
そして「容疑者は全ての警察官」という一文に戦慄する!

渋みと凄みが効いた新たな警察ミステリー。

『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』
著者:伊兼源太郎
出版社:実業之日本社
価格:¥1,700(税別)