名探偵は美少女巫女!?第2弾「境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖」

神社が舞台で美少女巫女探偵が大活躍
する「境内ではお静かに」の第2弾、
「七夕祭りの事件帖」を読みました。

前作では神社で起こる謎やトラブルを一緒に
解決してきた、美少女巫女探偵・雫と見習い宮司・壮馬。

壮馬に対しては常にクールに振る舞う雫。
そんな雫に想いを寄せる壮馬の姿が切ない。

第2弾ではこの二人の距離がどうなったのか?
気になるところ!!

大学を中退し人生迷走中の壮馬。兄が神職を務める横浜の
有名な神社「源神社」で働くことに…。
信仰心ゼロの壮馬は、眼を瞠るほど美しい巫女・雫の
の弟子となり、神社の業務を学ぶ日々…。

壮馬は元カノ・佳奈に頼まれて彼女の父親が
経営する学習塾でバイトをすることに。
七夕の笹が飾られた塾に気になる少年がいるらしい。
教師を目指していた壮馬、少年の心を癒せるか?

ある女性が彼氏の大切にしていたフィギュアを人形慰霊に
出した深~い意味とは?

父親を心配する幼い少女。雫と壮馬は彼女の
悩みを解決できるのか?

壮馬の元カノ・佳奈が絵馬に書いたありえない文面の意味とは?

今回も、神社で巻き起こる様々な事件を、雫が鋭い洞察力で
鮮やかに解決に導いてゆく。

第2弾は子どもたちの悩みに重点を置き、
何が原因で悩んでいるのか?をミステリー仕立てに
したところが面白い。
真相解明は、読んでいるとハッとする。
大人にとっては何気ないことでも、子どもたちに
してみたら最大の心配事だったのだろうと思う。
ちょっとうるっとしてしまう場面も。

そして、登場人物が増しているところも注目!

壮馬の元カノ登場に動揺したような雫。
雫の父が無理やり雫を北海道に戻らせるように
謎の人物を遣わして画策したり・・・。

そして壮馬というと、雫の態度にもう限界!
告白するか、やめるか、えんえんと悩む。

さらにさらに続きが気になる、ラブコメミステリー。

『境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖』
著者:天祢涼
出版社:光文社
価格:¥1,700(税別)