クセ強めの刑事たちが暴く、凶悪犯罪シリーズ第2弾『警視庁SM班Ⅱモンスター』

富樫倫太郎さんの警察小説、新たなシリーズ第2弾!
『警視庁SM班Ⅱモンスター』を読みました。
『SRO』(中公文庫)、『生活安全課0係』
(祥伝社文庫)に続き、今回集められた
メンバーも超!個性的!で面白い。

SM班班長の薬寺松夫は太りすぎでおねえ言葉
しかし、責任感が強く仕事が出来る!
佐藤美知太郎は超優秀な分析官だが時々地蔵になる!?
糸居秀秋は、捜査能力にちょっと難アリだが・・・。
柴山あおいは女だてらに強すぎる!
田淵ゆたかは、性転換をした優秀な刑事。
警察庁のキャリアの息子、白峰栄太。
彼らの能力が試される第2弾!

SM班は、前代未聞の人体パーツ売買事件
を見事解決に導いた。
しかし、逮捕された犯人たちは黙秘を
続けている。

そして、SM班の周囲では新たに
不穏な動きが顕在化しつつあった。

柴山あおいが助けた女子高生が行方
不明になり、さらに人体パーツ売買事件の
重要参考人で、マスコミや近隣住民から
吊し上げを受けていた、牛島典子も
失踪してしまう。

牛島典子失踪で、人体パーツ売買事件の
捜査本部は青ざめる・・・。

同じころ、柴山は女子高生の安否を
気遣い、捜索を開始しようと
班長の薬寺に連絡をとるが、電話が通じず
出社もしてこない。

まさか薬寺も失踪したのか!?
いったい何が起きているのか?

実は裏では、快楽殺人を企み己の
欲望を満たそうとする者の存在が
あった!

前回の続編ともいうべき本作品。
またしても、悪魔のような快楽
殺人者が登場する。
己の欲望のままに人を操り、人を
傷つけるけだもの。

そのけだものと、SM班の死闘が
すさまじい迫力で描かれる。
しかし、そのけだものの傍らで、
さらなるモンスターが目覚めてしまう。

生きている人間の悪意こそ、一番
恐ろしい!
それをまざまざと見せつけられた。

モンスターとの死闘は、今幕を
開けたばかり!

警視庁SM班Ⅱ モンスター』
著者:富樫倫太郎
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥880(税別)