急転直下の展開の続きは?!『紅霞後宮物語 第十二幕』

後宮小説でいま一番ハマっているシリーズの
最新刊、「紅霞後宮物語第十二幕」を読みました。
十一幕のありえない展開の続きはどうなったのか?

文林の子を身ごもった、妃嬪・茹仙娥。
茹側の奸計にはまり、皇后の地位を
剥奪された小玉は、副官である鄭綵
(ていさい)とともに後宮最下層の
冷宮に送られた。

誰もが小玉らの過酷な未来を予想
したが、小玉らは全く頓着せず
働く決心をする。

冷宮をしきる万氏と距離を保ち、
小玉たちは、生き生きと働く。
小玉はもともとは最下層の出身だし、
戦場での生活は、この冷宮以上に
過酷だったのだ。

小玉は冷宮での生活で、今までの
自分を見つめなおす機会を得た。

一方、文林は小玉たちを救出
するため、賢妃・真桂のもとを
訪れた。小玉を信奉する
真桂は、彼女なりに小玉を救出
するための策を練っていた。

文林と真桂は、茹側を警戒しつつ
ある計画を実行に移す・・・。

これまで「娘子」「皇后」と
呼ばれていた関小玉。
皇后の位を剥奪され、皆から
「関さん」と呼ばれる。
何故かその響きがちょっと切なく
感じられた・・・・。

まだまだ波乱が続きそう!
十三幕が待ちきれない!

『紅霞後宮物語 第十二幕』
著者:雪村花菜
出版社:富士見L文庫(KADOKAWA)
価格:¥600(税別)