秋吉理香子さんの「暗黒女子」を読みました。
2017年に映画化され、話題をさらった作品。
「イヤミス」っぷりが半端ない!
そして、読みだしたら止まらない面白さ!
名門ミッション系女子高・聖母女子高等学院で、
学園一の人気を誇る美少女・白石いつみが
スズランの花を手に屋上から飛び降り謎の死を遂げた。
その後、学園内では「彼女が主宰していた文学
サークルの中に、彼女を殺した犯人がいる」
と噂が流れた。
いつみの親友である澄川小百合は、彼女の死を
悼み、学年末恒例の「闇鍋会」で追悼会を行う。
5人の部員たちは、いつみに選ばれ、いつみに
憧れを抱いていた女子学生たち。
その追悼会で、彼女たちが「いつみの死」ついて
描いた小説の朗読を行う。
それはいつみの死の真相を探ろうとする小百合の
提案だった。
誰もが信頼し合い、助けあう、いつみを中心とした
素敵なサークルだと思い込んでいたのに・・・。
彼女らが朗読する小説は、誰かが誰かの秘密を暴き、
そして陥れ、犯人を告発するものだった。
誰が真実を語っているのか?真犯人はいるのか?
不穏な空気が漂い、5人の少女たちは恐怖にかられる。
嘘で固めた友情。裏切り。罠。
上流階級の女子たちの心に潜むどす黒い闇に唖然!
誰が犯人でもおかしくない。
しかし、クライマックスで最恐の真実が語られる。
あまりのおぞましさにのけぞってしまった。
読み終わってから、映画「暗黒女子」の
展開が気になってきた・・・。
『暗黒女子』
著者:秋吉理香子
出版社:双葉社
価格:¥672(本体¥611+税)