民主主義を揺るがす危険なプロジェクトが進行する!?「レッドネック」

「震える牛」で食品偽装の闇を暴き、
「不発弾」で大企業のマネーゲームの実態を暴露、
さらに「トップリーグ」では、永田町を揺るがす
政治の裏側にスポットを当て、読者を驚愕させた
相場英雄さん。
最新作「レッドネック」は、民主主義の根幹を
揺るがす危険なプロジェクトの内幕を描く。

外資の大手広告代理店オメガエージェントに勤務する
矢吹蛍子は、バンクーバーに出張を命じられる。
彼女のミッションは、データサイエンティストの
ケビン坂田に会うこと。これは極秘のミッションだった。

オメガエージェントのクライアントが
60億円ものフィー(専門作業に対する報酬)を
支払う謎の男。
彼は来日し、高田馬場の古びた倉庫で作業を始める。

蛍子はケビンの専門秘書に命じられるが、
ケビンからは何の仕事も振られない。
会社にもケビンにの仕事の内容を問うが
極秘プロジェクトのため、一切明かされる
ことはなかった。

理工学系の優秀な大学生を集め、パソコン
やタブレットに向かう彼らは、蛍子から見ると
遊んでいるようにしか見えない。
ケビンからは無能者扱いされ、疲弊する蛍子だった。
しかし、蛍子は執拗にプロジェクトの内容を
ケビンに迫る。
根負けしたケビンはたった一つ蛍子にヒントを与える。
プロジェクト名は、「レッドネック」だと・・・。

「レッドネック」とは、産業が空洞化した
ラストベルト、低賃金に甘んじ、移民や
他の民族が自分たちの分野へ進出し、
煽りを食ったと思いこんでいる白人層のこと。

「レッドネック」プロジェクトとは一体
何なのか?

ケビン・坂田は「レッドネック」計画を
日本で実行しようとしているのか?

都知事選を目前に控えた東京を舞台に
危険なプロジェクトが進行する。
私たちの知らないところで、何者かに
誘導される・・・?
そんなことはありえないと誰もが思うだろう。
しかし、本書「レッドネック」を読むと
それが事実だったのだろうと思わせる
リアル感がある。

『レッドネック』
著者:相場英雄
出版社:角川春樹事務所
価格:¥1,870(本体¥1,700+税)