竜崎の後任署長はなんと!?「署長シンドローム」

今野敏さんの「署長シンドローム」(講談社)読了。

竜崎署長が去った後の大森署。
後任の署長は誰だ。
そこへやってきたのは、目の眩むような、
美貌を持った女性キャリアだった・・・。

新署長の美貌は、大森署内で少なからず
混乱を招いた。
しかし、3日もすると慣れてくる。
落ち着きを取り戻した大森署だったが、
今度は、来なくてもいい人たちが
視察と言って頻繁に足を運ぶようになった。
みな、新署長・藍本小百合の顔を拝みに
やって来るのだ。
本人たちは署長に会えば機嫌よく帰って
ゆくが、来られた方はたまったものではない。
みな、警視や警視正という肩書の
超えらい方々なのだ。心臓がいくつ
あっても足りないくらい気を遣うのに。

大森署の刑事組対課に新任の刑事がやってきた。
教育係は戸高があてられた。
新人刑事・山田はなんとなく覇気のない男だったが、
彼にはとんでもない異能力が備わっていた。

そんな大森署に大きな事件の情報が舞い込んだ。
羽田沖の海上で武器と麻薬の密輸取引が
行われるという。
しかもテロの可能性も否定できない!
大事になりそうな国際的な難事件だ。
お隣の所轄署、警視庁、厚労省に
海上保安庁までが乗り出し、大森署は
パニック寸前に陥った!

藍本署長の天然キャラが炸裂!
彼女の言っていることは、組織の常識を
ぶち壊してゆく!
彼女のユーモアとその美貌は凝り固まった
幹部の頭を柔らかくしてゆく!

颯爽と事件を解決する、藍本署長がとても
魅力的だ。

とても面白く、読後の清涼感が半端ない!

シリーズ化、決定?ですよね?

『署長シンドローム』
著者:今野敏
出版社:講談社
価格:¥1,870(¥1,700+税)