本の学校で超!面白サスペンス小説3作品を大プッシュ中。

12月1日から本の学校今井ブックセンターのイマショミステリー小説探偵・はまさき棚の平台で、超、面白サスペンス&ミステリー3点を重点的におススメ中です。
まず1作目は、薬丸岳『天使のナイフ』(講談社文庫)です。第51回江戸川乱歩賞受賞作。
妻を3人の未成年の少年に惨殺された桧山。少年法に守られ、裁かれなかった3人。
桧山は彼らを殺してやりたいと思った。それから3年後、犯人の一人が殺された。
桧山は疑惑の人となった・・・・。
ただの謎解きだけだは終わらない、裁かれなかった真実と必死に向き合う男の生き様と、復讐の連鎖の悲劇を描く、傑作。
次に紹介するのは、雫井脩介の代表作、『火の粉』(幻冬舎文庫)。
退官し、悠々自適の生活を営んでいた元裁判官の隣家に、連続殺人事件の犯人として裁かれていた件で自分が無罪判決を下した男が越してきた。
その男は善意の固まりのような態度で、元裁判官の家族の中に入り込んでいく。不気味なまでの親切心。元裁判官は男の態度に大きな不安と疑惑を抱く。
隣人は殺人鬼なのか・・・?自分は殺人鬼を野放しにしたのか・・・?驚愕の展開に絶句する、超ド級の面白さのサイコサスペンス。傑作中の傑作。

 

そして最後に紹介するのは、いちばんのとっておき、高野和明『13階段』(講談社文庫)です。江戸川乱歩賞受賞作です。受賞作中最高傑作だとはまさきは思っています。
犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすため、刑務官・南郷は前科を背負った青年・三上とともに調査を始める。
手がかりは死刑囚の記憶にある「階段」のみ。死刑執行までにあとわずかな時間しか残されていない。
果たして彼らは事件の真相にたどり着けるのか!?
あまりにも意外な結末、圧倒的なスリルとスピード感で描く、読み出したら止まらないノンストップミステリー。
はまさき、超おすすめの3点でした!!

『天使のナイフ』
著者:薬丸岳
出版社:講談社
価格:¥667(税別)

『火の粉』
著者:雫井脩介
出版社:幻冬舎
価格:¥762(税別)

『13階段』
著者:高野和明
出版社:講談社
価格:¥648(税別)