「オリエント急行の殺人」はやはり傑作!

1月11日と12日に放送された、スぺシャルドラマ
「オリエント急行の殺人」(三谷幸喜氏脚本)
がとても面白かった。
第二夜目に放送されたドラマは、三谷さんのオリジナル
ということで、三谷さんらしさがあふれていてとても
面白かったです。
あれだけのキャストを使っているので十分に
出番を用意しないと視ている方が不満になってしまいます。
でも今回はそんな感じは全くなかった。さすが三谷さん!

1974年に制作された、映画「オリエント急行殺人事件」は
ハリウッドで主役級の俳優さんたちがたくさん出演。
ギャラも大変だったと思います。さらに2~3時間の映画に
収めるために出演者さんたちの登場場面がかなり工夫されていた
と思います。にも関わらず、なんとなく不満な気持ちが残って
しまった。あれだけの役者さんを上手く使い切れいていない
感が残りました。映画はとてもおもしろかったけど・・・。

オリエント急行の殺人

ところで、やはり原作。「オリエント急行の殺人」は
クリスティ作品の中でも5本の指に入るほどの名作。

豪華寝台特急列車で起きた殺人事件。
たまたま乗り合わせた、名探偵・エルキュール・ポアロ。
そして、華やかな乗客たち。
そんな中、ポアロの灰色の脳細胞が、殺人事件の真相を暴く!
被害者の身体にあった12か所の刺し傷、
13人の乗客。一見なんの繋がりもなさそうだが・・・
ポアロはいち早く、被害者の身元を特定した。
そこから導き出される真相はただ一つ・・・・。

映画を観て、それから本を読んだ。
犯人、からくりのすべてはわかっているのに
物凄く面白かった!

それこそがクリスティのミステリーなのだ。
彼女の作品は多くが映像化されている。
にも関わらず、世界中で一番読まれている
ミステリー作家。それは何度読んでも面白いから。
クリスティの世界に引き込まれてしまうから。

「オリエント急行の殺人」、もう一度読みたくなりました。

『オリエント急行の殺人』
著者:アガサ・クリスティ/山本やよい著
出版社:早川書房(クリスティ文庫)
価格:¥860(税別)