第68回本の学校読書会レポート

12月26日(水)に第68回本の学校読書会を行いました。
課題図書「お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?」を読んで、男性7人、女性4人の計11人で感想を話ました。働く意義やこれからの働き方について、様々な意見が出てとても深い話になったのではないかと思いました。

課題図書:エノ・シュミット/他『お金のために働く必要がなくなったら何をしますか?』(光文社新書)内容:ベーシックインカム制度は夢物語なのか?お金・労働・社会保障・所得、個人のあり方、社会のあり方を問い直す。

それではトピックスです!
●本の内容は把握できたのか?
・「だいたいわかった」「難しかった」「基本的な理念はわかる」「概念、具体的なことがひとつも出ていないのが残念」「社会制度をぶちこわして良い制度」「夢物語」「財源=税金」
「付加価値税でやりくりする」「年金システムがなくなる」

●無条件のベーシックインカム(基本的な収入で、個人が生活してゆくのに必要な収入)をどう思いますか?(現在、私たちは働くことによって、ベーシックインカムを得ている。ここでいうベーシックインカムとは、働かなくてもそれが得られる制度。)
・3K(きつい・きたない・危険)の仕事をする人がいなくなる。
(これからはロボットが働く!ルンバは便利!)
・外国人にものすごく働いてもらう?
・年金制度の不平等感は否めない。
・日本には「働かざる者食うべからず」という言葉ある通り、他人の眼が気になる。
・納得できない制度。
・生活保護とどう違う?生活保護は、「健康で文化的な最低限度の生活」を補てんするための制度。それ以上の肉体を維持するために働く。
・この制度が導入されれば、少子化対策にはなるかも・・・。
・どこかの自治体で試してみれば良いかもしれません・・。
・働くと言う概念がなくなるかもしれない。
・人生の選択肢が広がる。

●無条件の「ベーシックインカム」が導入されたら、何をしますか?
・悪巧みをするかも!
・所得に安心感は出るけれど、余裕があり過ぎて逆にたいくつになるかもしれない。
・人生100年と言われている時代、余裕があると世間とずれてくる、つまらなくなる、
人生にめりはりがなくなり、やりがいをなくすと思う。長生きしたくなくなる。
・子どもが増えるかも・・・
・人間はやはり他人から必要とされたい生物。存在意義を確かめたい。
・働く時間が減ったら、ボランティアに参加してみたい。
・ボランティア、仕事は貢献心がないと幸せと感じられない。
・働くこと→すべての仕事が楽しい、やめたくない、成果があがるのが楽しい!その貢献度を認めてくれたら、この制度導入はOKだと思う。
・例えば、仕事以外の「第2の名刺」「第三の居場所」ということで、新たなコミュニティに属してみる。仕事のスキルを活かしてクリエイティブに動く。
・ダラダラしてみる
・好きなように生きる、それが大人かな~。
・色々なコミュニティがあれば、ベーシックインカム制度も悪くない。
・子どもの時に好きだった思考に戻る

●日本人は、「働いて収入を得る」ということが一番大切なことだとされている。しかし、現状はそれが出来ない人もいる。生活保護である程度生活を保障されるとしても、それでゆとりのある生活が送れるかというと難しい。しかし「ベーシックインカム制度」が導入されれば、少しでも格差はなくなるかも知れない。参加者のみなさんと話してみると、やはり夢物語に近く、「ベーシックインカム」制度が導入された世界が具体的に見えてこないことがわかる。でもこういうことを真剣に話し合えることが出来て、とても良かったと思った。

次回の読書会は1月です!

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