ハマの用心棒・諸橋刑事が帰ってきた!「臥龍」

今野敏先生の「横浜みなとみらい署暴対係」シリーズの
第4弾「臥龍」を読みました。

このシリーズは、横浜みなとみらい署暴対係の活躍を描いた警察小説です。
「ハマの用心棒」こと諸橋係長と係長補佐の陽気な刑事・城島が
コンビを組んで、暴力団絡みの事件を追います。

「横浜みなとみらい署暴対係」シリーズは、第1弾「逆風の街」
第2弾「禁断」3弾が「防波堤」いずれも文庫で発売されています。
ファンとしては嬉しい限り!

臥龍

師走の頃、諸橋と城島は仕事帰りに飲み屋に立ち寄って
一杯やろうと思っていたら、外でチンピラたちの喧嘩が
はじまった。
止めに入ったが大喧嘩になり全員検挙した。
この事件に嫌な予感を持った諸橋たちは、
横浜でひっそりと暮らす、昔気質のヤクザで二人の
情報屋でもある、神野のところへ向かう。
神野は関西系に関係するかもと匂わせるが、
肝心なことは隠しているようだった。
神野をたずねた翌日、関西の暴力団、羽田野組長、
羽田野繁が殺害されたとの連絡が入った。
神野の予感は的中。横浜に関西の暴力団が
やってくれば、大変なことになる!
諸橋はこの事件がどういうカラクリなのか
考えるが、どうにもつかめない。
その隙に、捜査一課は神野をマークし始めた。
捜査一課の方針にまったく納得できない諸橋たちは
独自に捜査を始める・・・・。

諸橋を良く思わない、監察官の笹本、さらに捜査一課の
連中たちとの軋轢を生みながら、必死で神野をかばう
諸橋たち。
事件の真相は?神野はどうなるのか?

信頼しあう男たちの絆、さらに意外な人物からの援護。
くじけそうになる諸橋たちを部下たちが励ます。
さらに、いつもはジョーク好きの陽気な城島がいつになく熱い!!
今野節炸裂!です!

『臥龍 横浜みなとみらい署暴対係』
著者:今野敏
出版社:徳間書店
価格:¥1,600(税別)