デビュー作で年末ミステリランキング3冠達成!「屍人荘の殺人」

今年、第27回鮎川哲也賞を受賞した今村昌弘さんの
「屍人荘の殺人」(東京創元社)が
「このミステリーがすごい2018年版(宝島社」、
「週刊文春2017年ミステリーベスト10」(文藝春秋)
「2018 本格ミステリベスト10」(原書房)
この3つのランキングで1位を獲得しました!
デビュー作の3冠達成は、前代未聞の快挙です。

神紅大学に学ぶミステリ愛好会会員・葉村譲は、
同じ大学の先輩である、ミステリ愛好会会長で
「神紅のホームズ」と異名をとる、明智恭介と
ともに、神紅大学の探偵少女・剣崎比留子を
介して、映画研究部の夏合宿に参加した。

しかし、映画研究会の夏合宿は研究会と言いながら
合コンの要素が強く、毎年小さな事件を起こしていたようだ。
そして、この夏も男女13人が参加していた。

皆が集まり、バーベキューで宴会を始めようとした頃、
そこにいた誰もが目を疑うような光景が迫ってきたのだ!

信じられない光景に全員がパニックに陥った。
冷静さを取り戻したのは探偵少女だ。
すぐに全員を合宿所に誘導し、入口をふさいだ!!

かつてないクローズドサークルで起こる連続殺人事件。
閉じ込められた中で合宿参加者たちが次々と殺害される。
一体誰が?何の目的で?・・・。
参加者たちは殺される恐怖と、合宿所の外で繰り広げられる
おぞましい状況の2重の死の危険に苦しむことになるのだ。

新本格に斬新な設定が施され、今までの新本格ミステリーでは
感じたことのなかった、凄まじいほどの衝撃展開が
読者を待ち受ける。

3冠達成も納得のミステリー作品だ。

『屍人荘の殺人』
著者:今村昌弘
出版社:東京創元社
価格:¥1,700(税別)