第2回双葉文庫ルーキー賞受賞作!『だから僕は君をさらう』

第2回双葉文庫ルーキー賞受賞作、
「だから僕は君をさらう」を読みました。
出版社さん激押し!
心にじわじわと沁みこむような、
究極の「純愛」ミステリーです!

少年時代に起きた事件の影響で、
心に深い傷を負った青年・
守生光星は、日々平穏無事に
暮らすことだけを願いながら
生きている。

守生は、サロンを経営する女社長に
見込まれ、彼女の仕事を手伝いながら
ミュージシャンを目指していた。

そんなある日、自宅近くの墓地で
一人の少女と出逢う。
しかし、その少女は驚くべきことに
守生の父が起こした事件の被害者の
娘だった・・・・・。

運命のいたずらなのか・・・?
少女との出逢いは、守生に人を
愛することの素晴らしさを気づかせる。
しかし、平穏無事に暮らすという願いは
打ち砕かれることに!!!

新たな事件に巻き込まれてゆく二人・・・。

二人が出逢い、やがて惹かれ合う。
前半部分は、ピュアなラブストーリーで
読者の心をつかんでゆく。
しかし、二人の間で起こる些細な出来事が
後に起こる事件の伏線になっていて
読んでいると徐々に心がざわつき始める。

大切な人を守るために彼は何をしたのか!?

あまりにも優しく、そして切ない、
無償の愛の姿・・・。

そして、人はいつでも再生できると
信じられる(著者のメッセージ。)
純愛ミステリー。泣ける・・・。

『だから僕は君をさらう』
著者:斎藤千輪
出版社:双葉社(文庫)
価格:¥700(税別)