ユーモア全開!のオカルトミステリー「スリーピング事故物件」

「七回死んだ男」」やユーモアミステリーの
人気シリーズ「腕貫探偵」でおなじみの
西澤保彦先生の新刊が発売に!

曰くつきの事故物件で起こる、
オカルトチックなミステリー。
「スリーピング事故物件」(コスミック出版)

婚約破棄で仕事もやめた初音は、
婚約破棄の原因となった元職場の先輩・
ユウさんと、彼女の姪で女子大生・真歩と
3人で、曰く付きの事故物件で共同生活を始めた。

事故物件だから家賃は元から破格のお値段
それをさらに3人で分ければただ同然!
苦しいお財布事情の初音は、ユウさんの提案に乗った。

21年前に住人が殺された、その事故物件
には、一台のワープロが鎮座していた。
これまでの入居者は、邪魔なワープロを
片付けてしまった。
ところが、片付けても片付けても出現する
不気味なワープロに、恐慌をきたした過去の
入居者たちは早々にこの部屋から出て行ったのだ。

真歩がそのワープロに文字を入力すると、
21年前に死んだ箕浦奏人が文字を打ち返してきた。
どうやらワープロに奏人の霊が宿っているようだ!?

3人は怯えながらも、奏人とワープロを介し、
情報交換をしてゆく・・・。
奏人はなぜ殺されたのか?
犯人は誰なのか?

頭脳明晰な真歩が、名探偵並みに推理を
組み立てていく。
真歩の周りでしゃべりまくって恐怖を回避
しようとするユウと初音は、あまり
役にたたない、ワトソン役というところか。

過去と現在、複雑な人間関係が絡みに絡んで
事件は起こった。
それをロジカルに解いてゆく真歩。
真犯人解明のくだりは圧巻!
ありえない動機!
ぶっ飛びの真相!

さらに、因縁のふたりのはずなのに、
ユウと初音の謎めいた関係は突っ込みどころ満載!

強烈なキャラクターたちに魅せられる。最高に面白い
ユーモアオカルトミステリー!!!

『スリーピング事故物件』
著者:西澤保彦
出版社:コスミック出版
価格:¥1,760(本体¥1600+税)