戦慄の展開!!「時計仕掛けの歪んだ罠」

「靄の旋律 国家刑事警察特別捜査班」の
著者、アルネ・ダールの「時計仕掛けの歪んだ罠」
(小学館)を読みました。

スウェーデンでベストセラーのクライム
ノベル。これはただの警察小説ではない。
どんでん返しが半端ないサスペンス。

1年7か月の間に3人の十五歳の少女が失踪した。
ストックホルム警察犯罪捜査課の
サム・ベリエルは同一犯の連続殺人
と主張する。
しかし、彼の上司、アラン・グズムンドソンは
サムの主張を否定する。

サムは目撃者の通報を受け、現場に駆け付けた。
そこには罠が仕掛けられ、捜査班の一名が負傷!
それでも同僚とともに現場を捜索。
しかし、そこはもぬけの殻だった。
確かに誰かを監禁した痕跡はあるのだが・・・。

サムがこれまで捜索した三つの現場。
それらの現場写真に写っている人物の存在。
サムはこの人物が犯人ではないかと疑う。
そしてついに特定し、容疑者確保に動いた。

サムは、早速容疑者尋問を始めるが・・・。

思わずどうなっていると頭に?マークが
巡る展開。
いきなりの反転!ベリエルが一転容疑者に!?
しかし、それも「罠」なのか?
誰が味方か?敵はいるのか?
緻密に張り巡らされた罠にベリエルと
同様に読手もとことん翻弄される。

果たして、少女たちは助かるのか?
真犯人の目的は何なのか?

北欧独特の社会問題を背景に、戦慄の
展開が繰り広げられる!

あまりにも衝撃的ラストに絶句!

シリーズ第2弾「狩られる者たち」を
早く読まないと!

『時計仕掛けの歪んだ罠』
著者:アルネ・ダール著/田口俊樹訳
出版社:小学館
価格:¥1,210(本体¥1,100+税)