恐怖のバイオホラー「ヨモツイクサ」

知念実希人さんの『ヨモツイクサ』(双葉社)読了。
血も涙もない恐ろしいモンスターに
次々と人が襲われる。
禁断の森へと入った者たちの末路が凄すぎる・・・。

著者には珍しく容赦ないほど怖いストーリー。

黄泉の森は、アイヌの人々が恐れた禁断の地。
そこがリゾート開発されることになり、
その会社の作業員が次々と行方不明になった。

警察は当初ヒグマに襲われたのではと
判断したが、殺戮の仕方が尋常ではなく、
伝説の「ヨモツイクサ」の仕業ではないかとの
疑いが・・・・。

次々と人間を捕食する、正体不明のモンスター
「ヨモツイクサ」VS女医。
過去に家族が神隠しにあい、
その原因を探る中で
遭遇したモンスター。

なぜこんなモンスターが生まれたのか?
昔から伝わる伝説を絡め、現代医学を駆使して
不気味な生物の正体を探るヒロイン。

体重が1tもあるヒグマでさえかなわない、
女医の友人で、最強の猟師も敵の罠にはまる!?

恐るべきモンスターとの熾烈な戦いの
描写が圧巻過ぎる!
そして隠された「超」弩級、
それまでの世界観がひっくり返るほどの
衝撃的真相!

難しい医学用語も多数出てくるが、
それを凌駕する圧倒的リーダビリティで
読者を戦慄の物語の世界へと誘う。

超怖いけど面白すぎる作品!

『ヨモツイクサ』
著者:知念実希人
出版社:双葉社
価格:¥1,848(本体¥1,680+税)