叙述トリックの傑作!『殺人交叉点』

テレビで作家の湊かなえさんが大絶賛されていた、
フレッド・カサック「殺人交叉点」を読みました。

殺人交叉点

先日、芸人さんがテレビで紹介したこともあり、
乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」が
再度ブレイク中です。
‘びっくり仰天’‘思わず二度読み’の傑作!!

実は、「殺人交叉点」も上記のフレーズがぴったりの
ミステリーなんです。

十年前に起きた二重殺人事件。単純な事件だと思われていた。
ルユール夫人も最愛の息子・ボブが殺人を犯したと信じていた。
しかし、真犯人がいた・・・。
時効寸前に明らかになる驚愕の真相!

ルユール夫人とセリニャン弁護士が交互に語る回想。
10年後に現れる謎の恐喝犯。

2重3重に仕掛けられた、著者の巧妙な罠。
いったいどれだけの読者が正確にこの本の罠を見抜けるだろうか?

1972年にフランスミステリ批評家賞を受賞した本作。
見事なまでのトリックに‘仰天’‘二度読み’!

併録された「連鎖反応」は思わず「ありえん!」と
叫んでしまったほど!面白いです。

『殺人交叉点』
著者:フレッド・カサック著/平岡敦訳
出版社:東京創元社(創元推理文庫)
価格:¥940(税別)