第7回「読書交歓会」レポート

4月11日(土)に第7回読書交歓会を開催しました。
テーマは4月ということで、「スタート」です。
今回は男性3人、女性2人の合計5人で行いました。
人数は少なかったですが、紹介された本は濃かったです!!

それでは、今回の交歓本はこちら~

●哲学やってみませんか?哲学を始める人におススメ!(男性)
『100の思考実験 あなたはどこまで考えられるか』ジュリアン・バジーニ著 向井和美訳 紀伊國屋書店 ¥1,800(税別)
・英語のタイトルを直訳すると「もし、豚が私を食べてと言ったら」これじゃ意味伝わらない。
・質問です。哲学ってどんなものだと思いますか?(哲学的な質問!?)
・宗教の人に‘考えて下さい’がないバージョンだと思います。(近い!)
・難しい学問だと思う!
西周(にしあまね)が、philosophyを「哲学」と訳した。これが難しいと言う印象を強くした。これは罪だなと思う。Philosophyの意味は、「知を愛する」。
・「哲学」とは、簡単にいうと「考える」こと。哲学用語とか読んでも「哲学」したことにはならない。用語とかは考えた結果であって、結果だけ見ても過程を考えなかったら意味はわからない。だから難しいと感じる。
・この本は考えるための最適な本。100の有名な哲学門題とか、また、倫理の問題が一番難しい。
・たとえば、マイケル・サンデル「トロッコ問題」。殺すことと死なせることは違うのか?4人を救うために、1人を犠牲に出来るのか?数の問題なのか?4人を助けるとしたら、哲学で言うところの功利主義。最大多数の最大幸福論。
・自己は存在するのか?
・自分を見つける方法とは?自分が何者か見極めること、
・自分が存在していることほど確かなことはこの世に存在しないから。
・ではその自分は何なのか?
・この質問の答が書いてある。認めてほしい、うまくいかなかったことを。そこにあるものを探したら、何も見つからなかった。これはどういうことだろう。
・考えることが重要。考えることで自分の価値が定まる。そうなると少々他人に否定されても、全く平気になる。
・他人の考えによって幸・不幸を決定している人が多い。それはキルケゴールが言うところの「絶望」。自分があるのに自己を持っていない「絶望」。結果すぐに死んでしまう!?
・柔軟性のある強固なものが必要。
・ショーペンハウアーの言葉 読書とは、他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費やす勤勉な人間は次第に物を考えることを失っていく。
・本を読みながら、考えることが大切なこと。
・哲学は難しいものではない、考えることです。
『ここ10年分ヒロシ』田丸浩志 富士見書房 ¥1,200(税別)
・ヒロシのギャグ漫画エッセイ。ジョニー・ザ・バイパーという人物が超うそつきで面白い奴。大ウソつき野郎と著者との関係が描いてあり、自分の周りにもこういう奴がいるなあと感じて面白かった。

●就職活動を始める人へ(男性)
『凡人内定戦略』武野光 KADOKAWA(中経出版)¥1,300(税別)
学生時代に何もしてこなかった著者が、「無能の就活」という凡人の内定取得方法を紹介するブログを開始。独特のブラックユーモアが受け評判になる(ブログランキング就職カテゴリで1位。)日本全国の大学生による出版コンペ「出版甲子園」に出場。準グランプリを獲得し本書を出版。
本書で提案されている凡人学生向けの就職活動手法は「人間性自己PR」。
一般的な就職活動のマニュアル本にあるような、学生時代の成功事例や体験を語るのではなく、(凄そうな人たちの例は凡人が読むとモチベーションが下がる)本書では、「あなたという人間を象徴的に表すあなたらしい行動」で自分をアピールするというもの。成功事例等の実績によるPRではなく、人間性でアピールすること(献身力、粘り強さ・・?)
その手法は、実績系の自己PRに勝ると書いてある。正直、採用する側は知りたいのは、この人間性だったりする。(経験者は語る)また、就職活動がつらいときに読むと精神安定剤的役割も果たす。本屋さんにお願い!「絶対内定」「就職の赤本」「面接の達人」は置かなくてもいいから、この本だけ取り扱って欲しい!
『就職エリートの迷走』豊田義博 筑摩書房(新書)¥760(税別)
就職エリートとは、授業、ゼミ、サークル活動など充実した学生生活を過ごし、就活に対してもマニュアル本、対策本を活用し、就活というゲームのルールを熟知して準備し、結果を出して人気企業・有名企業などの第一志望の内定を獲得する学生のこと。だが、企業側から使いづらいとの指摘も。それはなぜか?彼らの傾向は・・・。
・失敗を極度に恐れる。
・自分の能力を棚に上げて、要求ばかりする。
・自分の思い描いた成長ルートから外れるとモチベーションが急落する。
この原因は、就活の中核的位置づけの「自己分析」が大きな要因の一つではないかと指摘。
多くの企業が、アメリカ型の面接「やりたいこと」を問う様になり、学生は「やりたいこと探し・自己分析」せざるを得ない状況になってしまった。そうでないと企業が採用してくれないと思い込んでいる。その影響で、就活エリートたちは自己分析に熱心に取り組む。
だが、それはあくまでもアメリカ型。学びと進路が直接繋がっている欧米ならば全く問題はないが、日本はそうではない。学生たちは就活を始めてから「やりたいこと」を即席に探す訳だから、企業に入社後、理想と現実のギャップに悩み、迷走することになる。
この本は、就活中の学生はもちろん、企業側にも是非読んでほしい1冊。
『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』今野晴貴 文藝春秋(新書)¥770(税別)
著者は、若者の労働相談を受け付けるNPOの代表。相談者からの証言をもとに「ブラック企業」の実態とメカニズムを紹介。さらに、「ブラック企業」から身を守る思考、行動も紹介している。日本のひずみがここに出ているのではないか?

●まず、コミュニケーションからスタート!(女性)
『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』平田オリザ 講談社(新書)¥740(税別)
今の若者は本当にコミュニケーション能力がないのか?著者はそうではないと言っている。
企業が求めている人材は、コミュニケーション能力のある人、ではコミュニケーション能力とは何か?自分の意見をはっきり言える人?場の空気が読める人?コミュニケーション能力を高めるにはどう学習すれば良いのか?著者は演出家。演劇を交えて小学校・中学校に行って、コミュニケーション能力を総合的に育てるためにという授業をしている。少子化の中で育ち、自分の殻の中で育った子どもたちに、大学に入ってからコミュニケーションを活発にと言っても無理。具体的な授業方法は、子どもたちに簡単な筋書きだけ渡して、セリフは子どもたちに考えさせる。教師はヒントやアドバイスをしない。それは、教師が子どもたちにこうしてほしいと誘導することになるから。子どもたちに演劇するという体験を通じて、身体で反応するということが大切だということを伝えている。
●神のはじまりとは?(女性)
『神の発明 カイエ・ソバージュ』中沢新一 講談社 ¥1,500(税別)
一神教の「ゴッド」が出来るまでが書いてある。ゴッドと国家の繋がり。昔の日本は、精霊(スピリット)など、人間に近しい位置にいる、よくわからないものを、少ない人間で崇めていたが、国家という大きなものになるとそれでは間に合わない。俗世とは全く別世界に位置するものが必要になった。(グレートスピリット的なもの)そういうことから、人間が神のような視点を必要とした。神(一神教)とは人間が発明したもの。

●人生の節目は新たな人生の始まり!(男性)
『人は一生に4回生まれ変わる』森毅 三笠書房(文庫)¥495(税別)
 著者は数学者。人生は20年ごとに節目がくるので、その都度新たな考えで始めた方がいいよということを、森先生独特のセンスで書いてあるエッセイ。ユーモアとちょっとした毒舌で面白い。
●始まりにヒントがある小説。(男性)
『ぼくは明日、昨日の君とデートする』
読書メーターで上位に上がった本。電車で一目ぼれをした女の子に告白。恋がスタートする。普通に読むと甘々の恋愛小説だが、実は彼女には秘密があった。始まりと終わりが繋がっている話。読んでいくと秘密らしきものはわかってくるが、その謎を解こうと思って読まないほうが良い。読み終わったらもう一回必ず読みたくなる。恋の始まりからもう一度読むと、今度は全く違う世界へ誘われる物語。読書メーターは本好きの人のサイトなので、ここに上位に上がってくる本は面白いものが多い。

●東野圭吾最初に読むならこの本から!(女性)
『悪意』東野圭吾 講談社(文庫)¥640(税別)
東野圭吾が何者か知らないで読んで、東野作品はまるきっかけになった本。有名な作家が自宅で亡くなった。発見者は作家の妻とその幼馴染の男性。名刑事・加賀の推理で犯人は早々にわかる。この本は、犯人を推理するものではなく、ミステリーのWhy done it?に焦点を当てた推理小説。「殺人」の動機が衝撃的過ぎて、非常に面白くて印象に残った作品。
●初めて社会人になるひとへの心構えに!(女性)
『なぜかすべてうまくいく 1%の人だけが実行している45の習慣』井上裕之 PHP研究所(文庫)¥552(税別)
これをやったら成功するよと言う項目が45個紹介されている。例えば99%の人は人に会う時、自分を良く見せようと思って力むが、成功している1%人は、人と接するとき力まない。とか、自分を磨くという項目では、99%の人は、学びは苦痛ととらえるが、成功している1%の人は、学びは喜びととらえる。このように成功している1%の人たちのやっていることを続けて行けばポジティブに生きることが出来ると言う本。
●初めて社会人になる人へⅡ(女性)
『他人を攻撃せずにはいられない人』片田珠美 PHP研究所(新書)¥740(税別)
どの組織にもこういう人は必ずいる。「他人を攻撃」する人とはどのような特徴か?また、このような人たちから自分の身を守るために、どうすれば良いか?もし、このような人たちと一緒に仕事をすることになったらどうするか?が細かく書いてある。社会人になればあらゆる人たちと出会うことに成る。こういう知識を持っていてほしい。

テーマは「スタート」でしたが、かなりひねった本の紹介が多く、とても参考になり
興味深い本ばかりでした。次回の交歓会は夏ごろ!こうご期待!

関連記事






ページ上部へ戻る