ワクワクが止まらない、凄すぎるミステリ作家ラインナップ!「本格王2022」

本格ミステリ作家クラブが厳選した6作品。
ミステリファンにはたまらない超豪華
ラインナップに期待が高まる!

その町で50年ぶりに殺人事件が起きた。
事件があった夜、一匹の犬が事件現場から消えた。
その犬を必死に探す、女刑事。
その犬を探すため、女刑事は怪しいと知りながら、
民間の動物専門の探偵会社に依頼する。
なぜ、そんな危ない橋を・・・?その理由にハッとする。
道尾秀介「眠らない刑事と犬」

悪役を演じてきた俳優の家にお茶に誘われた
女性。彼女はかつて家政婦を務めた初日に、
毒殺事件を目の当たりにしたという。
犯人も、どうやって毒を盛られたのかもわからず迷宮入り。
「カラマーゾフの兄弟」からインスパイアされた、
犯人当てミステリー。その真相に「こうきたか!?」と思わず唸る。
大山誠一郎「カラマーゾフの毒」

庭付きのマイホームを購入しようと思い立った
元刑事は、早速不動産屋へと向かう。
そこで紹介された物件は、元刑事が現役時代
事件の捜査で何度も足を運んだ物件だった。
マンションの階段から転落死した女性。
当初は自殺とみられたが、遺書も動機も
なく、他殺の疑いがあるとされた・・・。
元刑事が辿る思考・・・。ぞわりぞわりとさせられる。
芦沢央「アイランド・キッチン」

生物の影を喰らい、その生物を死に至らしめる影魚。
友人と二人、別荘へいくつもりが山で迷ってしまい、
「影魚」の生息地へ踏み込んでしまった。
影を食べられると1時間で死んでしまう。
その前に影魚用の特効薬を飲めば助かる。
しかし手元には1錠しか残っていない。
その影魚に喰われたのは、友人か?愛犬か?
どちらに飲ませるか?究極の二者択一!
著者得意の特殊設定物。驚きのどんでん返し!
方丈貴恵「影を喰うもの」

初めての合コンに参加した、男子大学生に
ふりかかった思わぬ幸運。5人もの女性から
好意を持たれるが、一人だけが本命であとの
4人は地雷だらけの訳ありなのだ。
本当に彼を好きな女性は誰なのか?
「彼を好き」という情報しかない中、
地雷を踏まず、運命の人を見つけることは
出来るのか?細々と探り当てる情報から
消去法で「運命の人」を推理する。
超面白いユーモアたっぷりのミステリ。
浅倉秋成「糸の人を探して」

兄が執筆中の犯人当て推理小説の手書き
原稿を汚してしまった弟とそのクラスメート。
二人は何とかして汚れてしまった部分を
復元しようと試みるが・・・。
復元場所が提示され、読者もついつい推理に
してしまいそうになる「読者への挑戦状」
めいた展開にもなっていて楽しい。
森川智喜「フーダニット・リセプション」

人気ミステリ作家競作!短編だけれど
読み応えたっぷりの傑作アンソロジー集。

『本格王2022』
著者:道尾秀介/大山誠一郎/芦沢央/方丈貴恵/浅倉秋成/森川智喜
出版社:講談社
価格:¥924(¥840+税)