犯罪被害者をサポートする警察官を描く!「邪心」

堂場瞬一さんが、今一番力を入れている警察小説シリーズ
「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ第2弾が発売されました。
タイトルは「邪心」です。

第1弾を読んだ時、犯罪者を捕まえるのではなく、
犯罪被害者をサポートする部署があることに驚き、
そういう警察官がいることに感動しました。
小説の中では、この部署は微妙な立ち位置で描かれていて、
登場人物たちの心の葛藤がリアルでした。

今回は「リベンジポルノ」の被害にあった女性を
サポートする支援課のメンバーたちが描かれています。

邪心

「リベンジポルノ」。男性が元カノに復讐するために
仲睦まじかった時のショットをネットに流布させたりする嫌がらせだ。
知的でクールな大学院生・綾子から、犯罪支援課の村野らに
相談が持ち込まれた。
流布されたらしい写真を確認すると、それほど猥雑とは
言えず、対処に困った村野たち。
支援課のなかでも事件にするかどうか意見が割れた。

そんな時、被害者支援のボランティアをしている愛と
綾子が暴漢に襲われる事件が起こった。
愛はそれほどひどい怪我を負わなかったが、一緒にいた
綾子が頭を強く打ち、意識不明の重体に陥った。

綾子が支援課に相談したことから、村野たちも事件に
関わってゆく。捜査一課では「リベンジポルノ」の件を
事件にしなかったことを責められた。こんなことになり
村野は激しく後悔した。
そこで、村野は捜査一課の連中から邪魔者扱いされようと、
この事件に深くかかわってゆくのだ。
さらに、村野は被害者支援のボランティアをしている愛と
向き合うことが多くなり、過去の自分たちの関係を見つ直してゆく。

綾子、そして綾子を取り巻いていた男達を調べてゆくと
隠れていた人間の本性が現れてきた・・・
なぜこんな事件が起きたのか・・・?

人間の邪悪な心がリアルに描かれた傑作。
とても奥の深い警察小説。

『邪心 警視庁犯罪被害者支援課2』
著者:堂場瞬一
出版社:講談社(文庫)
価格:¥770(税別)

「SRO6 四重人格」久々の新刊に超満足!

大好きなシリーズです!
久々の新刊「SRO6四重人格 警視庁広域捜査専任特別調査室」。
物凄く面白かったです。

SRO6

最強のシリアルキラー・近藤房子を逮捕した、山根新九郎率いるSROチーム。
しかし、副室長の芝原麗子と、会計担当の木戸沙織の女性2名が
重傷を負い、戦線離脱してしまった。
さらに、尾形洋輔警視正は、息子の家庭内暴力が原因で妻が
負傷。さらに尾形自身も負傷してしまう。
尾形もまた戦線離脱状態だった。

3人を欠いたSROチームが新たな事件に注目する。
それは、東京と秋田で起きたトリカブトによる毒殺事件だった。
捜査一課では、手口に一貫性が無く、同一犯か複数犯か絞り切れず
捜査が難航していた。

かたや、顔に重傷を負い、休職中の芝原麗子は、母の友人の
娘が行方不明になり、芝原麗子の力を使って捜索してほしいと
懇願されしぶしぶ所轄に向かった。麗子は少女が行方不明になる
直前までの足跡をつぶさに追い、一人の青年に行き当たる。
所轄の刑事を使い、力技で少女を救出!その時の達成感と充実感で
SROの仕事に戻ることを決意する。そして、木戸、尾形も妻に励まされ
仕事復帰を果たす。メンバー全員が揃った時、トリカブト事件に動きがあった。
東京近郊で、今度は耳や手首が切り取られた惨殺死体、銃殺死体が
発見されたのだ!
そのすべての現場に残る同一人物の指紋から、SRO室長・山根新九郎は
ある仮説を立て犯人を追う!!

近藤房子以上に危険な殺人鬼登場!こいつはいったい何人殺しているのか?
様々な手口で殺人を犯すこの犯人の特徴とは!?

山根の仮説から次第に犯人の実像に迫ってゆくその過程が実に面白い。
また、犯人のキャラクター設定が特異なことで、なかなか真相に
辿りつけないもどかしさや、犯人の実像が見え、いっきに進むクライマックスなど
本当に息つくひまもないほどの展開!
さらに、SROチームの主要メンバーのプライベートが少しづつ描かれて
より親近感がわいてくる。
今回は、「ダーティハリー」こと針谷警視の意外な一面が伺え、
とても面白かった。

読むとすぐに続きが読みたくなる稀有なシリーズです。

『SROⅥ 四重人格 警視庁広域捜査専任特別調査室』
著者:富樫倫太郎
出版社:中央公論新社(文庫)
価格:¥880(税別)

八雲シリーズ外伝「裁きの塔」晴香がピンチに!

心霊探偵八雲シリーズの外伝「ANOTHER FILES」の新刊「裁きの塔」を
読みました!

もう信じられない展開で、ちょっと悲しくなってしまいました。

八雲裁きの塔

八雲や晴香が通う大学の中心にそびえたつ時計塔。
その最上部の小部屋にある鏡に祈りをささげると
死者と再会できるという伝説があった。
晴香は友人の花苗から心霊現象の相談を持ちかけられ、
八雲にそのことを相談していた。

片や、土方真琴はその大学の学生が小説の新人賞を
とったことで取材に来ていた。
小説は大学の時計塔をテーマにしたものらしく
「時計塔の亡霊」というタイトルだった。
だが、それを描いた大学生は、小説は自分が描いたのではなく
時計塔の幽霊に描かされたと言った。

そんな時、後藤刑事と石井刑事は、ある事件の現場に
来ていた。そこには血だまりのようなものがあり、
悪質ないたずらと思われた。

晴香は、花苗から相談された心霊現象を
調べるために、八雲と時計塔に来ていた。
だが、突然、殺人事件の容疑者として
捕えられてしまう!

晴香の無実を信じる八雲たちだったが、
晴香が自供したと伝えられ、さらに捜査班から動かぬ証拠を
突きつけられてしまう!

晴香の絶体絶命のピンチを八雲たちは救えるのか!?

人は何をもって人を信じることが出来るのか?
無条件に晴香を信じる後藤と石井に八雲が問う。
八雲の心の中では、晴香を信じたいと必死になる自分と
もしかしたら・・・?という疑念が渦巻き葛藤していた。
八雲には珍しく、事件の謎を解くことへの恐ろしさ、
さらに焦燥と言うものが伺えて、後藤は常になく
八雲につらく当たる。
この切な過ぎる展開と、クライマックスに明かされる
事件の真実はありえないくらいに衝撃的だ!!
真に裁かれるのは一体誰なのか!?

怒涛の展開に我を忘れる面白さだ。

『心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 裁きの塔』
著者:神永学
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥600(税別)

安積班シリーズ最新刊「潮流」が物凄く面白い!

今野敏先生の大人気シリーズ「東京湾臨海署安積班」の最新作が発売されました。
タイトルは「潮流」です。
安積班シリーズとしては、第15作目で、今回は長編です。

「潮流」は、警察ミステリー作品としても、警察組織内を描く人間ドラマとしても
これまでにないほど面白く、シリーズ中最高傑作ではないかと思いました。

潮流

珍しく、何事も起こらない朝だった。
安積班がのんびりと仕事に向かおうとした矢先、
東京湾臨海署管内で立て続けに救急車の要請が入った。
残暑が厳しい8月下旬、誰もが熱中症ではないかと
疑ったが、搬送された3人が同じような症状で死亡してしまう。
解剖の結果、「リシン」という毒物が検出される。
そして、被害者の身体からリシンを仕込まれた金属球が発見された。
捜査一課との合同の捜査本部が出来、安積班も捜査に参加。
そんな中、臨海署へ犯人と思われるものからメールが届いた。
安積は、このリシン事件は過去に安積班が扱った事件が原因ではないかと疑う。
そこで、安積は、過去の事件を洗い出す。そして4年半前の事件に着目する。
それは、ジャーナリストが起こした傷害致死事件だった。
裁判で判決が出た後も収監中もその被疑者は一貫して無実を訴えていた。
もしや「冤罪」だったのか?
安積はこの事件を再捜査することを決心する。

リシン事件の犯人を追う展開と、かたや傷害致死事件の真相を
再捜査する展開。2重の展開がこの作品のミステリー的な面白さを際立たせている。

さらに、過去の事件を掘り返し冤罪の有無を暴こうとする安積班の
動きを徹底的に封じ込めようとする警察組織。
安積をとりまく刑事たちの思惑、警察内部の人間ドラマも緻密に描かれていて、
今までにない面白さを感じた!

安積の警察官としてのぶれない姿勢。
「警察だからこそ、間違いは正さなければならない」と訴える。
この言葉に深く深く感動!

安積班の絆の深さと安積係長の人間としての器の大きさに
またもや感動しました。
本当に面白かったです!

『潮流 東京湾臨海署安積班』
著者:今野敏
出版社:角川春樹事務所
価格:¥1,600(税別)

渋谷署強行犯係シリーズ復活!「虎の尾」

今野敏先生の人気シリーズ「渋谷署強行犯係」復活しました!
このシリーズもはまさきは大好きです。

主人公は整体師の竜門さんですが、
はまさきはなぜか渋谷署強行犯係の辰巳刑事に
惹かれます。

事件が起きると、腰痛の治療と称して
整体師・竜門さんのところへやってきて
ぶっきらぼうに事件の概要を話す。
その話し方がいかにも雑談風だけれど、
暗に竜門さんの協力を煽ぐ。
このぶっきらぼうさと、否を言わせぬ
内に秘めた捜査への執念が伺えて好きなのです。
このシリーズでは、辰巳刑事のプライベートな部分など
いっさい描かれないので、ちょこっと知りたいなと
思う時があるのです。
竜門さんも辰巳刑事のやり方にうんざりしている
はずなのに、結局事件に関わることになってしまう。
このコンビいいなあと思います。

さて、久しぶりの事件は?

虎の尾

渋谷・宮下公園で、連続して傷害事件が起こった。
整体師の竜門はニュースでそれを知った。
そんな時、ふらっと渋谷署強行犯係・辰巳刑事が
竜門の整体院にやってきた。
事件が起きるとやってくるくせに、
口癖は「また腰痛が出ちまって!」だ。
竜門も「定期的に施術をやらないと腰痛は治らないですよ」と言う。
これは二人の合言葉のようなものだ。
辰巳は早速竜門に事件の話をする。
傷害事件の被害者は、浮浪者風の男に一瞬で関節をはずされ
身体には特徴的な痣が残っていた。
空手の使い手ではないかということで、竜門に話を聞きにきたのだ。
「傷を見て、どんな技でやられたのかわかるのか?」と
問われたが、それだけでは、竜門にも見当がつかなかった。

さらに、竜門の師匠・大城が沖縄から突然状況してきた。
大城もまた、この事件に興味を持ったらしい。
だが、事件に興味があるというだけで、80歳にも
なる大城がわざわざ沖縄から上京してくるのか?
竜門は大城は何か気掛かりがことがあって上京してきたのでは
ないかと考えた。

傷害事件の犯人を探るため、辰巳・竜門・大城の3人は
夜の渋谷へ繰り出した・・・。

久々の辰巳&竜門コンビ。
相変わらずの掛合いが嬉しい。
そして今回は、竜門の師匠の大城先生が
とても魅力的。
可愛い弟子の心配をする優しき師匠!

そして一番の読みどころはやはりアクションシーン!
空手の対決シーンは圧倒的な迫力で実にリアル。
空を切る音が聞こえてきそうなほど。

読み応え十分の警察アクション小説です。

『虎の尾 渋谷署強行犯係』
著者:今野敏
出版社:徳間書店
価格:¥1,600(税別)

胸キュンの恋愛ミステリー「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」・・・・。
不思議なタイトルで気になって仕方ないけど
苦手な恋愛小説だからとかなり敬遠・・・・。

中高年に差しかかったはまさきにはちょっと無理かな
と思いながら、ミステリー好きのはまさき、
タイトルの意味を知りたくて読んじゃいました~。

うわ~・・とてもピュアなストーリー。
つねにニヤけて読んでいたような。
でもこのタイトルは、ミステリ好きのはまさきを
仰天させてくれました。

昨日のきみとデート

京都の美大に通うぼくは、列車の中で透明感あふれる
とても可愛い女子に一目惚れをしてしまった!
ぼくにとっては高根の花だと思ったけれど・・・。
運命的な出会いを感じ、ぼくの意志に反して
体が勝手に動き出し、彼女に声をかけてしまった。
ぼくの思いが通じ彼女と交際することに・・・・。
明るくて気配り上手、でもちょっとさびしがりやの彼女。
時々見せるとても切ない顔と涙・・・一なぜ・・・?
そう・・彼女にはぼくが想像もできなかった大きな秘密があった。

恋に奥手な男子学生と可愛い女の子とのピュアなラブストーリー。
読んでいると、あまりにも可愛い!
二人の想いが募り、急接近してゆく様は微笑ましい。
でもこの小説、只の恋愛小説ではない!
会話の端々に妙な違和感・・・?
この違和感を抱きつつ読んで行くと、
次第に彼女の抱えた大きな秘密に気が付く。
「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
彼女のセリフ。このセリフで読者もどんな話なのかなと予想できる。
しかし想像できるのはここまで!
さらなる驚愕の展開が待っている!
それは恋する二人にとって、とんでもなく切ない展開だ。
彼女の秘密を知ったとき、タイトルの意味にハッとする!
もう一回読もう~っと。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
著者:七月隆文
出版社:宝島社(文庫)
価格¥670(税別)

好評の「八咫烏」シリーズ第2弾!前作を上回る面白さ。

著者の阿部智里さんが、二十歳で松本清張賞を受賞した
ファンタジー小説「烏に単は似合わない」。
八咫烏が支配する世界で、世継ぎのお后選びが始まった!
4人の美しい姫たちが后の座を巡って争う!
華麗なファンタジー小説だと思って読んだらとんでもない!
生々しい「女性の本質」、陰謀渦巻く大奥の
世界を描いた衝撃作!!

そしてこのシリーズ第2弾は、第1弾で描かれている
お后選び真っ最中、当の世継ぎはどうしていたのかが描かれている。
今度は世継ぎ・若宮側の視点で描かれた、さらなる衝撃作。

烏主

優秀な兄宮を差し置いて、世継ぎの座に就いたうつけの若宮。
そんな若宮の側仕えに抜擢されたのは、垂水の郷長の次男・雪哉。
雪哉は、垂水郷でも評判のぼんくらだった。
うつけの若宮についたぼんくらな次男・・・・。
世継ぎだというのに、若宮には雪哉と若宮付き近衛隊の澄尾の
二人しか付いていない。若宮の館には人の気配がなかった。

若宮は雪哉に無理難題を言いつける。
しかし、雪哉はそれを何なくやり遂げた。
若宮の本性を見抜いた雪哉。
雪哉の本性を見抜いた若宮。二人は意気投合する。

お后選びにかこつけた大貴族の勢力争い、権力争い。
どす黒い思惑の中で、常に命を狙われる若宮。
雪哉は、孤立無援の若宮を守るべく、忠誠を誓う!

「烏に単は似合わない」は、4人の姫たちの
思惑を描きながら、皇子が現れない内に進む
ミステリアスな事件と女性たちの足のひっぱりあいを描いた
イヤミス仕立ての物語。

そして、第2弾「烏は主を選ばない」は
第1弾のミステリアスな事件の真相を描き、若宮と雪哉を
主人公にさらなる陰謀をミステリに仕立て描いている。
2冊続けて読むことにより、どちらの事件の真相も
よりはっきりとわかるようになっていて非常に面白い。
また、登場人物たちがとても魅力的だ。
特に若宮のキャラは若い女子に受け入れられそうな要素が
詰まっている!
さらにこのシリーズの世界観がしっかりと定まってきて、
もっとこのシリーズが読みたくなってくるのだ。

嬉しいことに、シリーズ第3弾が昨年発売、そして今年7月には
第4弾も発売された。
このシリーズにはまった私には嬉しい限り!
続きを読むぞ!

『烏は主を選ばない』
著者:阿部智里
出版社:文藝春秋(文庫)
価格:¥670(税別)

警視庁「女性犯罪」捜査班警部補・原麻希第2弾が面白い!

女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズに続き
「警視庁‘女性犯罪’捜査班 警部補・原麻希」シリーズの
第2弾「5グラムの殺意」も発売されました。

このシリーズは「女性犯罪」捜査班にスポットを
充てていて、原麻希始め、優秀な女性刑事が
登場します。

特に今回の「5グラムの殺意」では、女性犯罪捜査班の
メンバー全員の活躍が面白かったです!

原麻希5グラム

六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた!
警視庁女性犯罪捜査班は直ちに現場に直行した。
だが、肝心の原麻希は上司に無断で休暇をとり、全く連絡が
とれない。
そこで、班長の蔵本織江は、産休に入ったばかりの小暮圭子を
現場に復帰させる。妊娠八か月の圭子は、‘鬼の小暮’
と呼ばれるほどの名刑事だ。
地道に足で情報を拾う、根っからの現場主義者。
六本木の事件の捜査が進むうちに、たまがわ市に住む
二人の女子中学生が死亡していることが判明。
一人は転落死、一人は絞殺。事件の内容が異なったため
転落死は事故として処理されていた。
だが、女性犯罪捜査班の星野夢美が、原麻希の娘・菜月
を訪ねると、菜月の方からこの事件は連続殺人事件だと指摘する。
やがて、休暇が終わった原麻希が現場に復帰!
いよいよフル回転の捜査が始まった!

一方、小暮圭子は、六本木事件の捜査本部で一緒になった
捜査一課の若手刑事・鍋島と、あるママ友事件に関わっていた。
育児ノイローゼ傾向にある母親が、自分の息子を殺そうとしている
現場に偶然居合わせたのだ。
幸い子どもにけがはなく、母子ともども女性犯罪捜査班の
オフィスに呼び、母親に事情を聞いた。
息子を殺そうとしたことを覚えていないという。
小暮は何かあるのでは?とさらに聴取すると、育児の悩みを
抱える母親が集う「どんぐりの会」で、この母子は
様々な事件の犯人のされ、いじめにあっていたことが判明。
その事件の詳細を調べるために小暮たちは「どんぐりの会」の
主催者を訪ねる・・・・。

別々に進行する二つの事件。
数々の謎の提示、複雑にからみあう事件。
これらが一つに繋がった時、想像を絶する真相に突き当たる!
母と娘の確執!そしてあまりにも醜い身勝手な人間の本性!
女性犯罪捜査班の面々たちにしか解決できない事件・・・。

巻を重ねるごとに面白くさらに進化するシリーズ!
次も期待大!

『5グラムの殺意 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社(文庫)
価格:¥590(税別)