バチカン奇跡調査官シリーズ第8弾「月を呑む氷狼」

大人気シリーズ「バチカン奇跡調査官」の最新刊
「月を呑む氷狼」が発売になりました。
待ちに待った最新作!ワクワクドキドキ!
次はどんな事件を追うのか!?

今度の舞台は、ノルウエイ。
興味深い!「北欧神話」にまつわる奇跡の謎に挑む!

バチカン8

FBIのビル捜査官は、2週間の休暇のあと、新設部署
「テロ再発防止及び予防課」へ転属させれた。
パートナーは周弥貝(ジョウ・ミーベイ)だ。
事務能力は完璧!という男と二人・・
この部署への異動は左遷・・・・。
しばらくして、ビルはノルウエイに出張するよう命じられた。
ノルウエイでの任務遂行中、ビルと周は異様な事件に遭遇する。
春祭でにぎわう田舎町で、獣の唸り声が聞こえたかと思うと、
忽然として月が赤く呑まれ、暗闇の広場に轟音が響き渡った。
人びとが「ラグナログ」という言葉をささやく中、すぐ側の
屋敷で凍死体が発見される。
温かな外気温にも関わらず、わずか数十分で氷漬けにされた書斎
は北欧神話に出てくる、氷狼の仕業なのか!?

ひょんなことから事件に関わりを持つにいたったビルは、
事件の不可解さに、バチカンのロベルトと平賀の奇跡調査官
コンビに助けを求める。
二人は調査を進めるが、事件の裏にはあの男の影が・・・・。

バチカンから消息をたった、ローレンの捜査に
送り込まれたシン博士。彼の哀しく切ない過去が
明らかに!消えたローレンに対する憎しみ!
いったいシン博士とローレンとの間には何があったのか!?
そして、シン博士からの依頼に苦悩する、ロベルト・・・。

数字と神話がからんだ複雑怪奇な事件の真相とは?
消えたローレンの行方は?
さらに、再び現れた悪魔のような男・・・・。

ますます、謎と危険が迫るシリーズ第8弾は面白過ぎッ!

『バチカン奇跡調査官 月を呑む氷狼』
著者:藤木凛
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥680(税別)

「よろず一夜のミステリー」完結です!

「よろず一夜のミステリー」がいよいよ完結!
「よろいち」の編集長・万木輝一、アルバイトの日比野恵、
雑誌記者の蓮城万聖などイケメンのメンバーともお別れ!
ちょっとさびしい!

よろず④

チーム「よろいち」最後の事件は、なんと‘幽霊’にまつわるお話。

「よろいち」編集アルバイト・日比野恵もいよいよ就活の季節に突入。
そんな中、ウェブサイト『よろず一夜のミステリー』編集部に
寄せられる情報は‘幽霊’ネタばかり。
臆病者の恵が、輝一に言われ、しぶしぶ調査に出かけた
廃屋で目撃したものは、果たして本当に幽霊なのか!?
一方、恵の兄・稔は、行方不明の父親を探していた。
父親の消息がわかるかも知れない・・・
しかし父の消息を知る人物は、階段から落ち亡くなってしまったのだ。
その現場に遺されたアカシアの小枝・・・。その意味とは
一体何!?

完結編は、行方不明だった稔と恵の父親が見つかる。
しかし・・・。
そして、本気で就活するために恵はアルバイトを
辞める決意をする。メンバーとの別れ・・・。
恵の今後は如何に?

このチーム、いつもバタバタしてるけど、事件の
ネタが面白いし、それぞれのキャラクターがとても
魅力的なので続きが待ち遠しかった。
終わっちゃうのが残念です。
また、描いてください!お願いしま~す。

『よろず一夜のミステリー 枝の表象』
著者:篠原美季
出版社:新潮社(文庫)
価格:¥520(税別)

チーム「よろいち」最大の危機!

人気シリーズ「よろず一夜のミステリー」第4弾が発売されました。
タイトルは、「よろず一夜のミステリー 炎の神判」です。
今回も都市伝説サイト「よろず一夜のミステリー」に不可解な書き込みが
あったことで、チームよろいちが事件に巻き込まれます。
今までも、サイトの社長・万木輝一とアルバイトの日比野恵は、ことあるごとに
衝突していましたが、今回はとうとう一触即発の状態に!
どうなる!?チームよろいち!といった展開!!!

よろいち4

都市伝説サイト「よろいち」に‘おひとりさま’の怪情報が届いた。
夜道で「火を貸してくれ」と声をかけられ、断ると身体に火を
つけられるという恐ろしいものだ。
そんななか、火の気のない学校の屋上で、女子高生の身体が燃える
事件が起きる。被害者は奇しくも、よろいち事務所社長・輝一の
知人の教え子だった。単身調査に乗り出す恵。
人体自然発火事件を巡り、怪しい人物が浮上する、
さらに、輝一の意外な過去を知ってしまった恵。
それに気づいた輝一と、恵の間に亀裂が奔る。

輝一と恵の間はシリーズ3まではいがみ合っていはいたが、
それが彼らのスタイルという感じだった。
しかしシリーズ4では、輝一の知られたくない過去と、
もっとも会いたくない人物の登場で、恵との仲が
完全に壊れてしまうのではないかとハラハラ・ドキドキ。
事件も今までにないほど強烈で面白かったです。
今回も楽しんで読めます。

『よろず一夜のミステリー 炎の神判』
著者:篠原美季
出版社:新潮社(新潮文庫)
価格:¥490(税別)

「バチカン奇跡調査官」最新作は感動もの!

大好きなシリーズ「バチカン奇跡調査官」の最新作が発売されました。
『バチカン奇跡調査官 終末の聖母』です。
今回の奇跡調査の舞台は、神秘あふれるメキシコのグアダルーペ。
平賀とロベルトの前にどんな奇跡が待ち受けているのか?

バチカン⑦

バチカンでは、前代未聞の出来事が起こっていた。
老齢を理由に法王が自ら職を辞したのだ。
これにより、急遽、法王選出のコンクラーベが行われることになった。
そんな頃、奇跡調査を担当する、天才科学者・平賀と
暗号解読のエキスパート・ロベルトは、有名彫刻家の作品の
除幕式に出席するため、メキシコのグアダルーペ寺院を訪れていた。
だがその時、法王候補の名が刻まれた彫刻が音もなく空中に
浮かび上がり、光輝く神の道が出現!
神の奇跡を間近に観た観衆は喜びに沸いた!
しかし、二人は、コンクラーベのタイミングで奇跡現象が起こった、
法王候補に疑惑の目を向ける。
そして二人の奇跡調査が始まった・・・。

現実でも、メキシコ、中南米と言えば、数々の奇跡現象が起こる場所として有名だ。
人間には計り知れない何かがあるとしか思えない。
そんな場所を舞台に、平賀とロベルトは、科学調査を行う。
どんなに詳しく調べてみても、空中に浮いた彫刻にはなんのトリックも
施されていないのだ。
奇跡現象の秘密は、アステカの伝説にあるのではないか、そして
黒い聖母に秘められた真実を追う。

今回の二人は事件に巻き込まれたというより、
事件に巻き込まれた人々を助けたことによって、奇跡現象の
秘密に近づくといった物語。
そして、今回は伝説を科学的に検証するシーンが続く。
科学や物理学が苦手な人は難しいかも知れない。
はまさきもそっち系はほとんどわからない。
だが、伝説を紐解くことによって、アステカ・インカ帝国、
等々が現代で言う科学・物理学を駆使していたのか?
が語られている。
すべてそういうものを超えた、宇宙の神秘?
科学も物理学も神のなせる業?という結論に至るのでないか?
人間の思惑などそれらの前では塵にもならない。

この「終末の聖母」は、本当に‘神’の意志を感じる物語。
読み終わったあとに鳥肌がたってしまった・・・。
時間があればもう一度読みたい!すごい。

もうひとつ今回のお楽しみは、新キャラクター登場だ。
平賀の良きパートナーでハッカーの天才・ローレンが
バチカンから消え、その代わりに、インド人の
チャンドラ・シン博士が登場するが、この人物も謎に
包まれていて、とても興味深い。
この後、二人にどう絡んでいくのかが楽しみ。

『バチカン奇跡調査官 終末の聖母』
著者:藤木稟
出版社:KADOKAWA(角川ホラー文庫)
価格:¥800(税別)

本の学校今井ブックセンターで「ビジュアル探偵」ミニフェアやってます!

10月に入り、かなり秋めいてきたので、探偵小説のミニコーナーを
設置しました。
藤木稟さんの『バチカン奇跡調査官』シリーズの最新刊が
10月下旬に発売されるので、それにちなんで、ビジュアル系の探偵が
登場する、探偵小説を集めました。
ビジュアル探偵3

ビジュアル探偵2
藤木稟さんの『バチカン奇跡調査官』シリーズを中心に、
『探偵・朱雀十五』シリーズ(藤木稟著)、『臨床犯罪学者・火村英生の推理』
シリーズ(有栖川有栖著)、『ラスト・メメント』シリーズの4シリーズを
集めました。
『バチカン奇跡調査官』は、バチカンの神父・平賀とロベルトのコンビが
世界中から報告される、‘奇跡’の真偽を調査するために世界各地へ向かう。
行く先々で事件に巻き込まれるという物語。
宗教の歴史や建物、古文書など興味深い知識がふんだんに盛り込まれ、
謎解きだけでなく歴史の知識も学べる(?)面白い探偵シリーズです。
『探偵・朱雀十五』は「バチカン奇跡調査官」シリーズの著者・藤木稟さんの作品。
舞台は昭和初期、美貌の探偵・朱雀十五が人間の色や欲にからむ事件を
ホラータッチで描いた、ホラーミステリー。昭和のレトロな描写が懐かしい。
その世界を堪能できます。
『臨床犯罪学者・火村英生の推理』シリーズは、大学教授でもある、
名探偵・火村英生とその友人で推理作家の有栖川有栖とともに、難事件を
解決してゆく人気シリーズ。
若い人にも読んで頂きたく、ライトノベルスの体裁で、角川ルビー文庫で
再登場しています。
表紙の絵がとてもかっこいい!物語は本格推理小説。イラストとともに楽しめます!
『ラスト・メメント』シリーズは、『蛟堂報復録』シリーズを描いて人気上昇中の
鈴木麻純さんの作品。主人公は遺品蒐集家・高坂和泉。遺品鑑賞から鋭い洞察力で
遺品に秘められた謎や真実を導き出す。生と死を繋ぐゴシック・ミステリー。
これは新たな角度で描かれた探偵小説のようです。
どのシリーズもイケメンが活躍!
面白いですよ!!

心霊探偵八雲シリーズ外伝第2弾「いつわりの樹」グッときました!

この「いつわりの樹」は、舞台上演用に描かれた、オリジナルストーリーの脚本をノベライズされたものです。
以前発行された、「SECRET FILES」に続く心霊探偵八雲シリーズ外伝の第2弾です。

 

 

神社の境内に大きな杉の樹がある。
この樹には、男に裏切られ首を吊って死んだ女性の怨念が宿り、この樹の前で嘘をつくと呪われるという伝説があった。その樹は「いつわりの樹」と呼ばれるようになった。

 

ある時、その伝説の樹の前で男性の刺殺体が発見された。
後藤刑事と石井刑事は現場に急行。
石井刑事は、亡くなった男性に見覚えがあった。
容疑者はすぐに割れたが、彼の供述と被害者の致命傷が一致しない。
現場百回の後藤と石井は再度現場に戻る。

 

一方、八雲と晴香は、晴香の友人・麻衣の不可思議な現象の悩みを聞き、「いつわりの樹」のある境内に向かう。
そこで後藤と石井に遭遇する。
八雲の赤い目が、刺殺された男性の霊を見つける。そして、麻衣に憑りついた霊と刺殺事件が繋がっているのではないかと疑う・・・。さらに石井の過去が明らかに・・・・。

 

大好きな八雲シリーズ。この外伝もホラーの怖さと、ミステリーの謎解きが十分に堪能できる。
今回は、いつも後藤に怒鳴られている石井刑事の過去が明らかになる・・・。切ない。
そしていつも石井を怒鳴っている後藤が、本当は石井のことをどう思っているのか?多分シリーズで初めて明かされるのでは?
後藤の意外な優しさに驚く。
そして、最初の出会いが最悪だった、石井と新聞記者の真琴との関にも変化が・・・・。などなどおなじみのキャラの新たな一面が楽しめます。面白いですよ~。

 

『心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹』
著者:神永学
出版社:角川書店
価格:¥590(税別)

話題の都市伝説ミステリー「よろず一夜のミステリー」第3弾登場!

チーム「よろいち」が活躍する、都市伝説ミステリー『よろず一夜のミステリー』。
第3弾は『土の秘法』(新潮社)。なんとゾンビが出てくる、ホラータッチのミステリーなんです。
さすがに、ちょっと恐かったかな~。特に導入部分・・・・・。

あまりに夢中になり過ぎて、現実との区別がつかなくなった若者による事件が相次ぐ、人気オンラインゲーム「ジオの聖戦」。
そのゲームは、攻撃に敗れた「ゾンビ」が復活するために「女神」を手に入れなければならない。
都市伝説サイト「よろず一夜のミステリー」編集部でアルバイトをしている日比野恵は、若者の虚言癖や妄想癖を調査するために、「ジオの聖戦」に挑戦していた。
そんな中、「ジオの聖戦」イベントで殺傷事件が発生する。
さらに、「よろいち」編集部に‘イベントの事件現場で2年前に亡くなった男性を見た!’という投書が入った。
死んだはずの男の復活?、ゲームの中のゾンビ復活・・・。そして、「ジオの聖戦」を作成した、ゲームデザイナーが何者かに殺された。
「ジオの聖戦」きっかけに次々と事件が広がる。
恵とよろいち社長・万木輝一は、編集部に届いた投書を調べる内に、警察庁の広域捜査の事件とぶつかる。次第に明らかになる「ジオの聖戦」のからくり。
だが、編集部のアイドルである、清家希美が、ゾンビを甦らせる女神と信じた何者かに誘拐される。
恵は、希美を無事に救出できるのか?事件の真相とはいったい何か?ゾンビは本当にいるのか!?
数々の謎が、チームよろいちと警察庁広域捜査担当で恵の兄・稔の活躍で明らかになっていく。

ゾンビ伝説と現代のオンラインゲームとの融合が興味深い話に広がっていて、とても面白い。
さらに登場人物も回を追うごとに魅力的に描かれて、シリーズを楽しみことができる。
次はいったいどんな都市伝説が出てくるのか、ワクワクしてしまう!

『よろず一夜のミステリー 土の秘法』
著者: 篠原美季
出版社:新潮社
価格:¥490(税別)

「心霊探偵八雲」シリーズの著者が描く、ピュアな物語『イノセントブルー』

大人気のホラーミステリー『心霊探偵八雲』シリーズの著者、神永学さんが描いた、最新刊『イノセントブルー』は、ハートフルな物語。
『心霊探偵八雲』シリーズは、物語自体はホラーミステリーということで結構恐いですが、根本のテーマは‘愛’だと思います。家族の絆、友情、そして男女の愛。
今回描かれた『イノセントブルー』は、‘前世’をテーマにした、ホラー色の薄い、人間再生の物語。

大学生の青年・悠人は、毎日同じ夢を見ていた。
あるとき、夢に出てくる女性がずっと昔実在したことを知る。そして自分の前世に関係しているのではと思う。そんなとき夢に出てきた女性に出会う。悠人は運命の再会と信じ、その女性につきまとう。
ペンションのオーナー・森川は海辺で倒れていた男を助ける。
自分のペンションに連れ帰るが、彼は妙な事を言う。「あなたの前世を見せてあげます・・・。」と。
彼の名は才谷梅太郎。不思議な男だが、森川は妙に懐かしく感じる。
悠人にしつこくつきまとわれた女性・千里は、悠人から逃れペンションへとたどり着く。
そこで森川と出会った千里は、懐かしさと安堵感を感じる・・・。
落ちぶれた元会社社長、医者としての本分を忘れた、病院院長らが何かに導かれるようにこのペンションに集まってきた。才谷は彼らに前世を見せると言う・・・。

現世と前世を交互に描き、苦悩して現世を生きる者たちへ生きるとは何かを気づかせる・・・。
心がホッとする、ピュアでハートフルなストーリーです。

ラストの才谷の正体が意外!?

『イノセントブルー 記憶の旅人』
著者: 神永学
出版社:集英社
価格¥1,300(税別)

藤木稟さんのデビュー作「陀吉尼の紡ぐ糸」が角川ホラー文庫で登場です。

『バチカン奇跡調査官』シリーズの藤木稟さんのデビュー作が角川ホラー文庫で発売になりました。『探偵・朱雀十五の事件簿 陀吉尼の紡ぐ糸』です。
表紙のイラストがちょっと恐い・・・。
「バチカン」シリーズの原点ともいえる作品です。

舞台は昭和初期。日清・日露で大勝した日本が、中国大陸に目を向け始め、陸軍の発言力が増した頃の物語。
神隠しをテーマにした複雑怪奇な人間模様、そこで繰り広げられる男女の恋情。軍の思惑もからんだ殺人事件・・・。
神隠しの因縁まつわる「触れずの銀杏の木」の下で発見された男の死体。
しかしその直後、死体は消え去ってしまう。今度も神隠しなのか・・・?
一方、気の弱い新聞記者の柏木は、吉原担当の記者として、吉原の自衛組織の頭を務める、盲目の美青年・朱雀十五に出会う。
朱雀は元検事。そして今は吉原御用達の弁護士として、吉原を守っている。
キレすぎる故に、凡庸な人たちをコケにして楽しむ、ちょっとサディスティックな性格の持ち主。
気の弱い柏木を放っておけず、ついついいじわるに手を差し伸べてしまう・・・・。
このコンビとても良い感じ。
神隠しから次々と起こる不可解な事件を、朱雀十五はその怜悧な頭脳で解き明かしていく。

設定された、時代背景の詳細さ、神隠し伝説、宗教など、著者の博学ぶりも伺える、バチカンファンなら絶対にはまる、藤木ワールドが堪能できる、ホラーミステリーの傑作です。
第2弾『ハーメルンに哭く笛』も発売中です。

『陀吉尼の紡ぐ糸 探偵・朱雀十五の事件簿1』
著者:藤木稟
出版社:角川書店(角川ホラー文庫)
価格:¥743(税別)

『バチカン奇跡調査官』シリーズ最新作!メインキャラの秘密が明らかに!

あけましておめでとうございます。ミステリーブログ、今年もよろしくお願い致します。
お正月休みは読書と駅伝に夢中でした。
箱根駅伝を観つつ、CMの合間合間に本を読んでいました。器用な私・・・????
今年初めに紹介するのは、藤木稟さんの『バチカン奇跡調査官』シリーズ最新作、『天使と悪魔のゲーム』です。シリーズ初の短編集です。
短編集といえどもあなどれませんよ!!平賀、ロベルト、ジュリア、サウロ神父、ローレンなど、このシリーズに欠かせないメインキャラクターの過去や秘密が明らかになる!!それがとても面白い!『バチカン奇跡調査官』シリーズファンにはたまらない1冊。

第1話「日だまりのある場所」は、ロベルト・ニコラスの少年時代が描かれている。
心を病んでいたロベルトが、少年時代にサン・ベルナルド寄宿学校で出会った上級生。
彼との友情がロベルトの心を癒す。
やがて、バチカン宮殿で、ロベルトは平賀と運命的な出会いを果たす。
第2話「天使と悪魔のゲーム」は、奇跡調査の時に平賀が頼みにしている、ローレンの物語。ローレンと平賀の出会い、そして信頼関係がどのように結ばれていったのか・・・。謎に包まれたローレンの正体が明らかになりますよ。
第3話「サウロ、闇を祓う手」は、高名なエクソシスト(悪魔祓い師)で知られる、サウロ神父。平賀とロベルトの上司でもある。サウロがいかにしてエクソシストになったのか?サウロ神父の孤独な過去、そして悪魔との生死をかけた闘い!悪魔祓いのシーンは圧巻です。
第4話「ファンダンゴ」は、美貌の青年司祭として、ロベルトと平賀に会うが、実は悪の秘密結社‘ガルドウネ’の一員。悪魔のような司祭、ジュリアの秘密が明らかになります。

心温まるエピソードあり、悪意の余韻を残す恐いエピソードもありと盛りだくさんの『バチカン奇跡調査官』シリーズ最新作です。

『バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム』
著者: 藤木稟
出版社:角川書店
価格:¥552(税別)