警視庁「女性犯罪」捜査班警部補・原麻希第2弾が面白い!

女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズに続き
「警視庁‘女性犯罪’捜査班 警部補・原麻希」シリーズの
第2弾「5グラムの殺意」も発売されました。

このシリーズは「女性犯罪」捜査班にスポットを
充てていて、原麻希始め、優秀な女性刑事が
登場します。

特に今回の「5グラムの殺意」では、女性犯罪捜査班の
メンバー全員の活躍が面白かったです!

原麻希5グラム

六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた!
警視庁女性犯罪捜査班は直ちに現場に直行した。
だが、肝心の原麻希は上司に無断で休暇をとり、全く連絡が
とれない。
そこで、班長の蔵本織江は、産休に入ったばかりの小暮圭子を
現場に復帰させる。妊娠八か月の圭子は、‘鬼の小暮’
と呼ばれるほどの名刑事だ。
地道に足で情報を拾う、根っからの現場主義者。
六本木の事件の捜査が進むうちに、たまがわ市に住む
二人の女子中学生が死亡していることが判明。
一人は転落死、一人は絞殺。事件の内容が異なったため
転落死は事故として処理されていた。
だが、女性犯罪捜査班の星野夢美が、原麻希の娘・菜月
を訪ねると、菜月の方からこの事件は連続殺人事件だと指摘する。
やがて、休暇が終わった原麻希が現場に復帰!
いよいよフル回転の捜査が始まった!

一方、小暮圭子は、六本木事件の捜査本部で一緒になった
捜査一課の若手刑事・鍋島と、あるママ友事件に関わっていた。
育児ノイローゼ傾向にある母親が、自分の息子を殺そうとしている
現場に偶然居合わせたのだ。
幸い子どもにけがはなく、母子ともども女性犯罪捜査班の
オフィスに呼び、母親に事情を聞いた。
息子を殺そうとしたことを覚えていないという。
小暮は何かあるのでは?とさらに聴取すると、育児の悩みを
抱える母親が集う「どんぐりの会」で、この母子は
様々な事件の犯人のされ、いじめにあっていたことが判明。
その事件の詳細を調べるために小暮たちは「どんぐりの会」の
主催者を訪ねる・・・・。

別々に進行する二つの事件。
数々の謎の提示、複雑にからみあう事件。
これらが一つに繋がった時、想像を絶する真相に突き当たる!
母と娘の確執!そしてあまりにも醜い身勝手な人間の本性!
女性犯罪捜査班の面々たちにしか解決できない事件・・・。

巻を重ねるごとに面白くさらに進化するシリーズ!
次も期待大!

『5グラムの殺意 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社(文庫)
価格:¥590(税別)

強烈なデビュー作二上剛氏「黒薔薇刑事課強行犯係 神木恭子」

講談社が主催の「第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト」受賞作
「黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子」。
著者の二上剛氏は、元・大阪府警暴力犯担当刑事という経歴。
退職後に本作品を描き上げた。
元刑事が描くリアリティあふれる警察小説だ!

黒薔薇

大阪府警の新人刑事、神木恭子は、ある会社の社長の刺殺事件の
捜査を担当していた。
神木が所属する強行犯係は、神木を含め6人の捜査員がいる。
神木は新人のため、主任の折原とコンビを組んでいた。
折原は、強面で女性刑事蔑視の傾向がある。
それゆえ、折原が大の苦手だった。
だが、係長の矢野が神木に期待していたため、何とか必死に
折原のセクハラまがい、パワハラまがいに耐えていた。
そんななか、この刺殺事件は決め手になる手掛かりが得られず
そろそろ3ヶ月が経過しようとしていた。
ある時、神木は酔っぱらった老人の「孫娘の行方が知れず、殺されてしまう」
という訴えを聞いた。酔っ払いなど放っておこうと考えたが、
クレームになるのは困ると思い、詳しい話を聞くこと、孫娘の
痕跡を調べてみようと考え、老人宅へ向かった。
そこで老人は、孫娘・リサとそのリサを連れ去った乾義男と
言う男について語った。その乾の話を聞いているうちに
神木は抱えている刺殺事件の手掛かりを得る。
神木の手柄で刺殺事件の解決を見る。
この働きで矢野係長、折原たちは、神木をようやく一人前の刑事として認める。
だが、事件が解決したのもつかの間、その老人宅の床下から
嬰児を含む死体七体が発見された!!
老人の供述から、次々と事件が白日の下の曝されることになるのだが・・・。
二つの事件の背後に蠢く闇・・・。それは府警上層部の内に宿る
強固で広大な闇だった。

体面重視の違法捜査、キャリアとノンキャリアの凄まじい暗闘。
そこに絡め取られてゆく神木恭子。
だが、父の死の真相を知った時、神木は復讐を決意する。

知られざる警察の暗部。
その具体的描写は現場を知る著者だから描ける!!
信頼していたものが、ガラガラと音をたてて崩れていくような感覚だ・・・・。
そんな汚泥で淀んだ警察で、神木はどう泳ぐのか?
神木の人間性の変化も怖い!

今までの警察小説とは一線を画す!
読み応え十分、さらに新人としては天晴!
ロマンノワールな警察小説。

『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』
著者:二上剛
出版社:講談社
価格:¥1,700(税別)

ついに完結!「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結 シュラ」

「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」シリーズ。
「フェイスレス」「スカイハイ」「ネメシス」そして完結編
「シュラ」。
やっと完結編を読みました。

「ネメシス」で美結の家族を惨殺した犯人がわかる。
美結は警察手帳を残し、復讐の鬼と化し家族の敵を葬る決心をする。

シュラ

小西巡査は、世界的ハッカー‘C’を逮捕、連行した。
‘C’の制裁リストの筆頭に載る田中。‘C’は彼を殺すべきだと
主張。しかし、佐々木忠輔は殺人はさらなる殺人、闘いしか生まない
と‘C’を説得しようとする。
水瀬警視正、吉岡警部補らは、田中の世界支配を止めるために
‘C’に協力を煽ぐ・・・。

そんな中、田中の信奉者が警察内部にも潜んでいた・・。
田中の邪魔者を抹殺するために新たな罠を仕掛けていた。

美結に絶対に復讐をさせてはいけないと、
佐々木忠輔は一人、警察を抜け出し美結を探す。
やっとの思いで探し出した美結は、すでに忠輔の
知らない恐ろしいまでの負のオーラに包まれていた。
何とか美結を止めようと必死に説得する忠輔だったが・・・。

また、小西と美結の同期でSATの戸部梓も
美結に復讐させまいと、美結の居所をつきとめた。

そして、水瀬警視正たちは、田中を逮捕するために、
世界が驚愕する最後の隠し玉の準備をしていた・・・・。

彼らの政治生命、そして命をかけた一世一代の
大勝負が、今始まる・・・。
その瞬間に日本警察、いや、日本は全世界を敵に
まわすことになるのだ・・・。

「フェイスレス」「スカイハイ」「ネメシス」
これらの作品に張り巡らされた、謎と伏線が
「シュラ」で全て回収される。
その爽快感はたまらない!
また、このシリーズで常に問われていた、「正義」。
「正義」とは一体何なのか?
著者の想いは佐々木忠輔の言葉を借りて訴えかけられる。

今までの警察小説は全く異なる、奥深いテーマで描かれた
新感覚の警察小説、ついに完結!!

『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結 シュラ』
著者:沢村鐡
出版社:中央公論新社(文庫)
価格:¥720(税別)

女性刑事・原麻希、新シリーズ登場「警視庁女性犯罪捜査班」

「アゲハ」「スワン」「マリア」「エリカ」「ルビイ」の
「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズに新シリーズが
登場です!
タイトルは「警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希」
吉川英梨著。

女性刑事が主人公の警察小説でも群を抜いて
面白かった「女性秘匿捜査官」シリーズ。
5作品で終わってしまい、残念だなあと思っていたところへ
嬉しい新シリーズ。

今回は、女性だけの捜査班が誕生し、原麻希はそこで警部補となって
活躍する。
班長の蔵本織江を筆頭に、原麻希警部補、増岡亜矢子、星野夢美の4人。
猪突猛進の原麻希をチームの面々がサポート!

原麻希新

奥多摩で陶芸家の一家惨殺事件が起こった。
著名な陶芸家、妻、双子の娘が惨殺されたのだ。
姉の方は人気アイドル。
犯人は、アイドルの娘のストーカーか?
アイドルの姉を妬んだ妹の犯行か?
陶芸窯の跡取り争いなのか・・・?
容疑者が絞りきれないまま捜査は進む。
そんななか、麻希は捜査の進行状況が
真犯人によって仕組まれた方へと進んでいることに
気が付く。

女性犯罪捜査班に異動になった、原麻希。
愛娘の菜月も中学進学のための受験勉強で
忙しく、また反抗期に突入し益々気難しい。
そんな娘との関係で悩む麻希の姿も描かれ、
前シリーズからの自然な流れがファンにはとても嬉しい。

事件は真犯人のミスリードにより、捜査は停滞する。
そして捜査を攪乱するかのごとき原麻希の意見は
捜査本部と衝突!!
女性犯罪捜査班は窮地に立たされる・・・。
警察は、知能犯の犯人を追いつめることが出来るのか?

新たなシリーズでの原麻希の活躍がまたまた面白い!
そして真犯人と原麻希の対決は圧巻です!!

『警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社(文庫)
価格:¥590(税別)

ますます面白くなる!『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結3 ネメシス』

最近読んだ警察小説では、出色の出来だと思う!
沢村鐡さんの「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」
シリーズ。
全部で4作品発売される予定で、今まで3作品が既刊。
1から2、さらに3へと巻を重ねるごとに面白さが
増していく作品。

ネメシス

2巻の内容!大学教授で天才の佐々木忠輔の妹・安珠は、
超高層タワー内で催されたライヴに出演していたが、そこにも“C”の影が…。
彼女の警護を任された墨田署刑事課強行犯係の村松刑事は、
タワー内で不審な人物を発見する。
同時に安珠もその人物に見覚えがあった。
そんな中、‘C’はとうとう牙をむく!
首都・東京をたった一人で機能不全に陥れてしまったのだ!

不審人物によるタワー襲撃で多数の犠牲者を出した警察側。
‘C’が人類の敵とみなした男が、抹殺リストにあがる!
‘C’の暴走をとめようと必死になる、佐々木教授、
妹・安珠の安否を確認し、さらに‘C’への説得を続ける。
そんな中、人類の敵として名前があがった男から
一柳美結が呼ばれる。なぜ・・・何のために・・・・。
墨田署強行犯係、サイバーフォースの面々は恐れを抱く。
だが、美結は警察トップからその男の元へ行くように
言われ、単身乗り込むことに・・・・
そこで美結を待ち受けているものとは?
そして、その男から聞かされる美結の家族惨殺事件の真実!

「ネメシス」はすべての謎が明らかになり、怒涛の4巻へと続く!

1巻の大学教授爆殺事件から、サイバーテロリストの暗躍、中国人
スパイの暴走、そして謎に包まれた世界の闇商人の登場で、
この物語は果てしなく大きく広がっていく!

こんなに面白い警察小説はいまだかつて読んだことがない!
警察小説のスケールを超えた、超弩級の面白さで迫る!凄い警察小説!

『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結3 ネメシス』
著者:沢村鐡
出版社:中央公論新社
価格:¥724(税別)

仰天の展開!「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結2 スカイハイ」

このシリーズの第1巻の始めのあたりを読んで
いたら、普通の警察ミステリーだなあと思って
いたのですが、徐々に面白くなって、次第に
壮大な話になってきました。

スカイハイ

1巻の内容の感想は・・・?
サイバーテロリストVS中国マフィアの抗争か?
佐々木忠輔の天才的頭脳、留学生たちの怪しい経歴、
捜査するうちに浮かんでくる、数々の謎。
だれが、何のために爆破事件を起こしたのか?
本当に狙われたのは誰なのか?
というものでしたが、
この「スカイハイ」は1巻よりもさらに壮大になってきました。
大学教授爆殺から中国人女性留学生の暗殺まで、
一連の事件の首謀者とされる“C”。その正体はいまだ謎だった。
だが、一柳美結刑事たちは、標的とされた大学講師・
佐々木忠輔が語る“C”の真実に驚愕する。
一方、忠輔の妹・安珠は、超高層タワー内で催された
ライヴに出演していたが、そこにも“C”の影が…。
彼女の警護を任された墨田署刑事課強行犯係の村松刑事は、
タワー内で不審な人物を発見する。同時に安珠もその人物に
見覚えがあった。そんな中、‘C’はとうとう牙をむく!
首都・東京をたった一人で機能不全に陥れてしまったのだ!
一柳をはじめとする、墨田署刑事課強行犯係と警察内サイバーフォース、
さらに佐々木忠輔とその教え子たちは、一致団結し‘C’に対抗する。

刑事課、公安、サイバーフォースが複雑に絡み合い、
サイバーテロリスト‘C’の確保に迫る!
‘C’とは一体誰なのか?翻弄される警察!
めまぐるしく展開する物語は斬新さが際立ち
前代未聞の展開に!
そして次第に明らかになる、一柳美結の過去。
シリーズを重ねるごとに謎が解き明かされると
同時にサイバーテロとの戦いは壮絶になる!
こんな警察小説、今まで読んだことがない!
3巻「ネメシス」の展開がさらに楽しみ!

『スカイハイ 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結』
著者:沢村鐡
出版社:中央公論新社(文庫)
価格:¥724(税別)

誉田哲也さんの新・女刑事が渋い!「ドルチェ」

誉田哲也さんと言えば、「ストロベリーナイト」の
警視庁捜査一課・姫川玲子警部補があまりにも人気。
映画化・ドラマ化もされたし、当然だと思います。

しかし、もう一人、女刑事を主人公にした警察小説を発見!
はまさき、どちらかというとガツガツした姫川ちゃんより
こちらの渋い女性刑事が好きかな。
練馬署強行犯係・魚住久江。42歳、独身。
元警視庁捜査一課の優秀な刑事だったが、理由あって所轄に勤務。

ドルチェ

「袋の金魚」「ドルチェ」「バスストップ」
「誰かのために」「ブルードパラサイト」「愛したのが百年目」
以上の6編からなる短編集。どれもなかなかの読み応えで奥が深くて、
読み終わった後、ホッとする、心が温かくなってくる。

「袋の金魚」は子どもが死亡して母親は行方不明・・・!?
「ドルチェ」は男女間の恋のもつれに傷害事件が発生!その真相が切ない!
「バスストップ」は痴漢の疑いをかけられた男性。だがその真相はさらに切なく胸に迫る!
「誰かのために」は、傷害事件を起こした男性。いまどきの若者の典型だが、彼には秘密があった!
「ブルードパラサイト」は妻に刺された男。だが男には妻をそうさせた理由があった!
「愛したのが百年目」は、飲酒運転で友人をはねてしまった男。だが真相は!?

捜査一課での多忙な日々、心が荒む事件ばかりで魚住久江の心は病んでいったのかも
知れない。
練馬署強行犯係に異動後、魚住は、事件の被害者はもちろん、事件を起こした
加害者にも寄り沿い、表面だけでは窺い知れない事件の真相を暴いてゆく・・・。

派手な展開は無いが、渋くて深い警察小説。

『ドルチェ』
著者:誉田哲也
出版社:新潮社(文庫)
価格:¥550(税別)

新たな女性刑事登場!『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結』

昨年から人気の女性刑事ものです。
『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結』シリーズ、第1弾『フェイスレス』。
昨年の6月に発売されたばかりの新シリーズで、著者は沢村鐡さんです。

深町秋生さんの『組織犯罪対策課・八神瑛子』シリーズの美貌の凄腕悪徳女刑事や、
吉川英梨さんの『女性秘匿捜査官・原麻希』シリーズの猪突猛進型のちょっと痛い
女刑事とは違い、ごくごく平凡で地味な設定の女性刑事。
でもどことなく芯の強さを感じさせる、ひたむきな女性刑事として
描かれていて、とても好感が持てました。

フェイスレス

ある大学で爆破事件が起こり、外国人留学生から評判の悪い
教授が殺された。捜査本部ができ、墨田署刑事課の一柳美結巡査も
捜査に加わることになった。
爆破現場近くにいた、講師の佐々木忠輔と彼に学んでいる留学生
たちに事情聴取をする美結。話から、佐々木講師は爆破犯人を
目撃したという。しかし顔はわからない!それはどういうことか?
佐々木講師は、相貌失認症という先天性の傷害を持っていたのだ。
佐々木講師への疑惑が深まる中、第2の爆破事件が起き、中国からの
女子留学生が行方不明になってしまう。
一方、捜査本部では国際的サイバーテロ‘C’の名前が被疑者として
浮上していた。

サイバーテロリストVS中国マフィアの抗争か?
佐々木忠輔の天才的頭脳、留学生たちの怪しい経歴、
捜査するうちに浮かんでくる、数々の謎。
だれが、何のために爆破事件を起こしたのか?
本当に狙われたのは誰なのか?

刑事課の捜査、公安の事案、複雑に絡み合い
ゆき詰まる殺人事件の捜査。突破口はあるのか?

めまぐるしく展開する物語は斬新さが際立ち
かっこいい。
そしてヒロインは誰からも愛されるひたむきな女刑事。
彼女がどう動き、いかに成長するのか?
シリーズを重ねるごとに謎が解き明かされていく・・。

超おススメの警察小説です。

『フェイスレス 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結』
著者:沢村鐡
出版社:中央公論新社(中公文庫)
価格:¥724(税別)

女性秘匿捜査官・ハラマキシリーズ、衝撃の完結編

『女性秘匿捜査官・原真希』シリーズがとうとう完結!
面白いシリーズなので、まだまだ続きが読みたい気持ちもあるけど・・・。
で今回もハラマキさんが大活躍!です。


前回の「エリカ」では、背望会のリクルーター・史上最強の犯罪脚本家の正体が明らかになり、逮捕かというところでまたまた取り逃がした、原麻希。
その背後に自分の夫が関係しているのではないかと疑ったままで終わった。
そして今回の「ルビイ」では、夫への疑惑が高まり、とうとうぶちぎれて夫への不満を大爆発させたハラマキ。
そんな二人を冷めた目でみる、娘・菜月。波乱の幕開けだ。
その菜月があろうことか、リクルーターの娘と交流を持っているのではないかと疑い、調査を開始する。
リクルーターの娘が通う学校へと向かった麻希は平日にもかかわらず、校内に誰もいないことに気付く。
気配を残したまま、忽然と姿を消した全校児童たちの行方は・・・?
「スワン」で登場した奈良県警の吾川刑事と、大阪府警のおばちゃんこと嵯峨美玲警部補も登場する。
学校の校長の殺人事件、児童誘拐事件、銃器摘発事件など複数の事件が複雑にからみあいながら、本筋のリクルーターの事件へと繋がってゆく。
また、娘・菜月との確執がさらに深まるり、どん詰まりのハラマキ!またしても暴走?!
しかし、事件の真実を見極めたハラマキに、リクルーターは真の姿をさらすのだった・・・。
今回も手に汗握る怒涛の展開が待っている!読み出したら止まらない衝撃の展開!

 

『ルビイ 女性秘匿捜査官・原麻希』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社
価格:¥562(税別)

美貌の女刑事が暴く最悪の真実!『アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅲ』

自殺とされた夫の死の真相を探るために、悪徳警官となった八神瑛子。
シリーズ第3弾「アウトサイダー」はとうとうその真相に行き当たる。
美貌の女刑事がかっこ良すぎます!

自殺として処理された、瑛子の夫・八神雅也。
雑誌記者の雅也が亡くなる前が追いかけていたのは、高杉会の会長・芦尾の死についてだった。
夫の死の真相に迫る瑛子。
警察による証拠改竄の疑いが増す中、命を張って掴んだ手がかりは、新宿署の五條の存在だった。
権威と暴力で闇社会を支配する五條に、瑛子はまたしても命がけの闘いを仕掛ける。
誰が敵で誰が味方なのか?瑛子が信じられるのは、レスラーの里美だけだ。
さらに上野署署長・富永の不穏な動きだ。
瑛子は富永の動きをいったんは封じたものの、富永も執拗に瑛子の動きを追うのだった。
警察組織をも揺るがしかねない事件の真相解明に、瑛子は敢然と立ち向かう!
美しく、危険すぎる女刑事が疾走する、大人気の警察小説シリーズは壮絶なクライマックスへ!
命知らずで強すぎる八神瑛子の魅力が全開!面白すぎる展開にいっき読みです。
『アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅲ』
著者: 深町秋生
出版社:幻冬舎
価格:¥533(税別)